政府主体で在宅ワーク・テレワークが推奨され、各企業でも導入が進んでいます。
自宅で仕事ができるため通勤の負担がなく、プライベートの時間も確保できるため、在宅ワークによるメリットを実感している人も多いでしょう。
しかしそんななかで、オフィスで仕事をするよりも腰痛や肩こり強く感じている人も少なくありません。もともと自宅は働く環境として整備されているわけではないので、長時間の仕事により腰や肩の負担が大きくなってしまうのです。
それでは、在宅ワークによる腰痛や肩こりを軽減するためにはどうしたら良いのでしょうか。本記事を参考にして在宅ワークのための環境を整えて、作業効率をアップさせましょう。
在宅ワークで腰痛・肩こりを発症する人が急増中!
自宅でのスキマ時間に仕事ができる在宅ワークですが、「誘惑に負けてしまう」「子どもの世話で作業が進まない」など家で仕事をするという特性ならではのお悩みがあります。
そして、最も苦痛となるが腰痛や肩こり。
もともと自宅はくつろげる場所なので働く環境が整っているわけではないため、仕事に適さない姿勢になってしまい肩こりや腰痛を招いてしまうのです。在宅ワークを始めてから腰痛や肩こりを発症してしまった人や、悪化してしまった人は、仕事環境が原因かもしれません。
腰痛・肩こりが出る原因とは
在宅ワークで腰痛や肩こりが起こる原因は、自宅ならではの環境にあります。床に座って仕事をしている人、ダイニングテーブルで仕事をしている人などさまざまだと思いますが、長時間の仕事には適さない姿勢のため腰痛や肩こりが起こってしまうのです。
椅子とテーブルの高さがあっていない
椅子とテーブルの高さがあっていないと、無理な姿勢になってしまい腰や肩の負担になってしまいます。
仕事で使うためのオフィス用の椅子や机は高さを調整できるように設計されており、負担にならない姿勢で仕事ができるようになっています。しかし自宅用の椅子やテーブルは高さを調整できないものが多く、長時間仕事をしていると腰や肩が痛くなってしまうのです。
ダイニングテーブルで仕事をしている
自宅で仕事をするスペースがなく、ダイニングテーブルを活用して仕事をしている人も少なくないでしょう。
しかし、ダイニングテーブルやダイニングチェアは先述の通り高さを調整できないものが多く、無理な姿勢を続けてしまうことになりかねません。また、ダイニングチェアは座面や背もたれにクッション性がなく、長時間座っているとお尻が痛くなってしまうことも。
このような無理な姿勢を続けたり痛みを我慢したりしてしまうと、腰痛や肩こりを悪化させてしまうのです。
ノートパソコンが小さい
オフィスではデスクトップの大きなパソコンで作業をしていた人も、在宅ワークでは持ち運びが便利なノートパソコンを使っているという場合もあるでしょう。
しかし画面が小さいノートパソコンを使うと、どうしても画面をのぞき込むような前傾姿勢になってしまいます。肩が丸まった前傾姿勢は首や肩などのピンポイントだけでなく、背中全体の負担につながります。
在宅ワークでの腰痛・肩こりを軽減したい!対処法3つ
肩こりや腰痛がひどくても、在宅ワークをやめるわけにはいきません。なるべく痛みを軽減して快適に仕事をするための対処法を3つご紹介します。
椅子を買い替える
オフィスで使うような仕事用の椅子に買い替えることで、仕事に適した座り方が実現します。クッション性があり、高さを調節できる快適な椅子に買い替えましょう。
オフィス用・在宅ワーク用の椅子は長時間座っていても負担がないよう設計されており、肩や腰の負担を軽減してくれます。どうしても椅子を置くスペースがない場合は、クッションを活用して高さを調整しましょう。お尻から腰全体までをカバーする機能性クッションも販売されているので、自分に合ったものを選んでくださいね。
テーブルを買い替える
椅子だけでなく、テーブルを買い替えることもおすすめです。椅子と同様に、仕事に適した高さのテーブル・机を選ぶことがポイントです。
在宅ワーク用のスペースがないという人向けの小ぶりな机も販売されているので、住宅環境や家族構成などから在宅ワークにぴったりのテーブル・机を検討してくださいね。
適度に運動する
腰痛や肩こりには、適度な運動も重要です。
オフィスで仕事をしていれば、会議や雑談などで自然と作業を止めるきっかけが訪れます。しかし在宅ワークは自分一人で仕事をしているため、仕事に集中してしまうと何時間も同じ姿勢のままということも少なくありません。
意識的に作業の手を止めて、立ち上がって深呼吸をしたり体を動かしたりしましょう。また、会社通勤のように歩いたり電車で立ったりすることもないので、運動不足になりがちです。在宅ワークで通勤の時間がなくなったぶん、外を散歩したりストレッチをしたりなど運動の時間を増やしましょう。
椅子を選ぶ時のポイントとは
仕事中は座っていることが多いため、まずはオフィス用の椅子を用意しましょう。オフィスチェアは在宅ワークでオフィスチェアを選ぶポイントをご紹介します。
背もたれの高さにこだわる
前傾姿勢を防いで背中全体の負担を軽減するために、背もたれのあるタイプの椅子を選びましょう。
背もたれは、肩甲骨までの高さのローバックタイプと、肩甲骨より上まで支えられるハイバックタイプがあります。また、なかには頭まで支えてくれるものも。背もたれが高いと負担が軽減できますが、自宅に置いていると圧迫感を感じてしまうこともあります。体への負担軽減や作業のしやすさだけでなく、ほかの家族の意見も聞くことがおすすめです。
長時間座りやすい素材を選ぶ
椅子の素材によっても座り心地が異なります。
椅子に使われている素材では布地のファブリック、革製のレザー、通気性の良いメッシュなどがありますが、どれも座った印象は違います。実際に座ってみて好みで選ぶと良いですが、長時間座っていることを考えると蒸れにくいメッシュ生地がおすすめです。
座面の高さをテーブルと合わせる
椅子とテーブルの高さが合っていないことは、無理な姿勢につながります。負担のない作業姿勢にするため、高さを調整する機能がある椅子を選びましょう。
椅子によっては、座面だけでなく背もたれの位置を調整できるものもあるので、適した椅子を選んでください。
在宅ワーク向きの椅子が買える店舗は?
在宅ワークで使う椅子はネットショッピングでも購入することができますが、実店舗で座り心地や機能性を試してから購入しましょう。実物を見ていないと、実際の使い心地が想像と違う場合があるからです。
在宅ワーク用のオフィスチェアを購入するには、家具屋さん・インテリアショップがおすすめです。ホームセンターや家電量販店で取り扱っている場合もあります。
ニトリ
さまざまなインテリアや家具が購入できるニトリでも、在宅ワーク用の椅子を展開しています。5千円未満のお手頃なものから、4万円以上の高級なものまで幅広い品ぞろえ。デザインや機能性も豊富なので、自分にぴったりの椅子が見つかるはずです。
ニトリは全国にあるため、気軽に身に行けることも嬉しいポイントですね。
IKEA
家具やインテリアを扱う北欧生まれのIKEA(イケア)でも、オフィスチェアを取り揃えています。
IKEAもニトリと同様に、デザインや機能性、価格帯がさまざまな椅子を販売しており、好みに合った一脚を選べます。どれも北欧らしい洗練されたデザインが特徴で、自宅のインテリアにもしっくりと馴染むでしょう。
アルミナム
事務用家具メーカーのハーマンミラーが提供しているアルミナムチェアは、オフィスチェアの名作としてとても人気の高い椅子です。
自宅で利用しても問題ない高級感のあるデザインで、座り心地や機能性にも優れています。
ハーマンミラーストアで購入するか、取り扱っている家具店・インテリアショップで購入できます。
在宅ワークでは腰痛や肩こりに悩まされることがありますが、椅子を変えるだけで改善される可能性もあります。オフィスチェアはぜひ実店舗で座り心地を確かめてから購入してくださいね。
本記事を参考に、自分に合った在宅ワーク用の椅子を購入して、仕事環境を整えましょう。