「フルリモート＋正社員」で求人はあるの？

「正社員」といえば、週5日オフィス勤務が当たり前なのは、もう過去の話。今は、個人のライフスタイルに合わせて、勤務形態も選択できるようになってきました。
でも、安定した収入を得るためには、「正社員」という条件はあきらめたくないですよね。
出社ゼロのリモートワークでも、正社員の求人はあるのでしょうか。

答えはYES！
それは、企業にとっても居住地にとらわれることなく優秀な人材を確保でき、かつライフイベントによらず永く働いてもらえることで、強い会社に成長できるメリットがあるから。
もう、リモートワークはフリーランスだけのものではありません。

実際のフルリモートワークには、どのような働き方があるでしょうか。いくつかご紹介します。

クラウドソーシング等で在宅仕事を受注する

リモートワークと言えば、多くの人が思いつくのが、企業に属さず個人で働くフリーランス。フリーランス専門の求人サイトやクラウドソーシングを通じて仕事を探すことが多いでしょう。
クラウドソーシングとは、インターネットを通して不特定多数の人に業務を受発注できるWebサービスです。サービスを利用すれば、個人でテープ起こしやデザイン、データ入力などの業務を請け負い、リモートで働くことができます。
この場合、請け負う仕事内容を選ぶことができ、好きな場所で好きな時間に仕事をすることが可能です。
一方、受注した仕事に対して報酬が支払われるので、正社員のように安定した収入を得られるようになるのは簡単ではありません。

いっそ自分で起業してリモートワークする

やりたい仕事がはっきりしていてそれがリモートワークで完結できるものなら、自分で会社を興すのもひとつの選択肢でしょう。

出社しないならFXなどで稼ぐという方法も？

仕事の内容はともかく、完全在宅で収入を得ることそのものが目的なら、FX（外国為替証拠金取引）などで利益を上げ収入とする方法もあります。

働き方にはさまざまな雇用形態がありますが、正社員として働くことのメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

仕事が安定する

正社員は所属する企業から仕事を与えられるため、一定の業務量が確保され収入も安定します。
企業に所属しないフリーランスの場合には、自ら営業をかけて仕事を得る必要があり、受注する業務量に波があると収入にも響いてしまいます。
有給休暇などにより休みをとったとしても、毎月一定の収入が得られるのは、正社員の魅力のひとつでしょう。

福利厚生が期待できる

福利厚生とは、従業員に対して企業から提供される給与以外の援助やサービスのことで、正社員であればその恩恵を受けることができます。また、正社員の家族も福利厚生を利用することが認められている場合が多いです。
スポーツクラブの割引や、社員食堂の無料開放などといった福利厚生サービスの内容が充実している企業は、
社員のモチベーションが上がったり、健康維持につながり、企業としての生産性が向上します。

社会的な信用を得られる

正社員の場合、収入が安定することで社会的信用度が上がります。
フリーランスやアルバイトなどと比べて、住宅ローンの銀行での審査やクレジットカードの審査も格段に通りやすくなるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

オフィス勤務とリモートワークで必要なスキルは異なるのでしょうか。
フルリモートで働くために必要なスキルを見てみましょう。

最低限のITツール利用スキル

リモートワークを行うためにはITツールが欠かせません。
オフィス勤務のときには同僚などに必要なソフトウェアの使い方を聞くこともできましたが、リモートとなるとそうもいきません。
わからないときはインターネットで検索したり、どんなツールを使えば業務の効率があがるか、自ら考えツールを活用する力が必要となります。

オン・オフを切り替える能力

リモートワークでは、業務とプライベートをはっきり分けることが大切です。
とくに自宅で仕事をする場合には、プライベートとの境があいまいになりがちです。休憩時間をしっかり区切り、だらだら過ごすことのないようにします。逆に仕事に熱中しやすい人は、終業時刻を決めて、時間内に終わらせるように注意しましょう。そうすることで、翌日に疲労をためこまず、生産性を維持することができます。

集中力

一人で作業する場合静かで集中できそうですが、意外にも周りに人がいないと落ち着かず集中できないことがあります。
リモートワークは、静かな環境の方が集中できる人、一人で作業に没頭できるタイプの人が向いていると言えるでしょう。

コミュニケーション能力

リモートワークの場合、日々のやりとりはチャットアプリを使用することが多いでしょう。
頻繁に顔を合わせる機会が減るため、今まで声や表情、身振り手振りから読み取っていた情報を、電話やチャットで簡潔に相手にわかりやすく伝える能力が求められます。

一人でも仕事ができる自制心と自己管理能力

リモートワークは仕事をしている姿が見えないため、成果が重視されます。
他人の目がなくても怠けず、自分を律して、業務を確実にこなす自己管理能力を身につけましょう。

自分自身を正当に評価する能力

リモートワークは、一般的なオフィス勤務と比べて人と会う機会が減るため、業務への客観的なフィードバックや評価を受けることも少なくなってしまいます。
フィードバックを受けることは、さらなる成果の質向上・生産性向上に大いに役立ちます。
他人からの評価を受けられない分、自分自身で客観的に成果を振り返るようにしましょう。

正社員なら、安定した収入、手厚い福利厚生が約束され、社会的信用も得られます。
出社ゼロのフルリモートで働く場合には、リモートワークに必要な自己管理能力など一定のスキルが必要とされますが、より安定して働け、所属する会社と一緒に成長できる正社員でのフルリモートワーク。働き方のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。