働き方改革の一環として2018年に「副業元年」を迎え、コロナ禍によりリモートワークが身近になったことで副業に興味を持つ人が増えています。さらに近年は、物価高騰により生活が圧迫され、少しでも収入をアップさせたいと考える人も多いでしょう。
会社員として本業を持ちながら副業で稼ぐことは可能なのでしょうか。「せっかく副業を始めるならしっかり稼ぎたい」という人に、本記事では月収を20万円アップさせるコツをお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
副業で20万円稼げる人の特徴3つ
本業の月収がいきなり20万円もベースアップすることはめったにありませんが、副業を始めて「月収20万円アップ」を実現させている人は数多くいます。副業で20万円を稼げる人にはどのような特徴があるのでしょうか。3つのポイントを紹介します。
時間管理が上手な人
ビジネスの種別や本業・副業を問わず、収入をアップさせるには時間管理が重要です。タスク管理と言い換えてもよいでしょう。時間管理を徹底するには、自分が抱えているタスクに「今やるべきこと」「明日でもよいこと」「来月でもよいこと」など優先順位をつけ、必要な時間を予測して1日の行動や1週間の行動を組み立てていきます。
また、時間あたりの単価が2000円程度では、副業収入20万円を達成するために本業以外に月100時間働かなければなりません。月100時間稼働するには、土日に集中して5時間ずつ働いたとしても、平日にも3時間ずつ働く必要があります。月100時間稼働を一時的に達成できたとしても、このサイクルを1年間続けるには無理があるでしょう。限られた時間のなかで、時間あたりの単価を意識しながら収入アップの工夫をしていきましょう。
コツコツ継続できる人
リモートワークなどの普及で副業に挑戦しやすくなったとはいえ、スタート当初からしっかり稼げる人はまれでしょう。既に持っているスキルを活かして働いたとしても、副業に慣れるまでは思ったより稼げないケースが多くあります。
また、時間をかけた分だけ収入がアップする時間単価制ではなく、成果物の質や量によって収入が決定する成果報酬制の場合、時間をかけただけの報酬が得られないことも多々あります。副業で稼げるようになるには、思うような結果が得られないときこそ、あきらめずにコツコツ続けることが大切です。
ポジティブ思考な人
さまざまな副業がある現在、本業と副業の組み合わせも無限となり、自分とまったく同じ境遇の人に出会うのは難しいかもしれません。さらにリモートワークを選択した場合、相談したり共感したりという人とのコミュニケーションが取りづらい環境になります。
そういった状態でも、メンタルコントロールを自分で維持し、ポジティブな思考で何事にも前向きに挑戦できる人が成功しやすいでしょう。
副業で20万円稼げない人の特徴3つ
コツコツと副業を続けて順調に収入をアップさせる人がいる一方で「なかなか稼げない」「本業と両立できるか不安」「自分に向いている副業がみつからない」と悩む人も多くいます。副業を始めても収入のアップにつながらない人にはどのような特徴があるのでしょうか。副業を続ける上で注意しておきたい3つの特徴をお伝えします。
すぐに結果を求める人
副業を成功させるには「本業とのバランス」「効率的な作業手法」「継続可能なスケジュール」など、さまざまな要素を自分なりに整えていく必要があります。収入アップの実感を得るまでには3か月ないしは半年以上など、相応の時間がかかるでしょう。「副業を始めればすぐに稼げるはず」「購入したいものがあるので3か月で〇万円を達成したい」などの甘い見込みで副業をスタートすると、挫折しやすくなります。
複数に手を出す人
「今はこれが稼げる」「誰でも始められる」「簡単に稼げる」などの言葉に踊らされて、気になる副業に次々とトライしてしまうような人は、成功するまでにかえって時間がかかるでしょう。成功するには、人脈づくりやクライアントとの関係構築なども大切な要素です。さまざまな副業に目移りしていては情報収集に時間がかかるばかりで、稼げる環境を整えるには至りません。これと決めたら3か月は、その道のスペシャリストになるつもりで粘り強く挑戦していきましょう。
自己投資しない人
副業で成功するには、スキルを高めることが重要です。スキルを高めるには、ある程度の自己投資をすることをおすすめします。副業の情報はインターネットでも簡単に手に入りますが、ネットで拾える情報はその道の入り口にすぎないと思っておきましょう。「成功している人のブログを読んだから大丈夫」といった思い込みで続けていると、成功手法の本質を捉えられずに収入が頭打ちになるリスクがあります。
月20万円稼ぎたい人におすすめの副業5選
副業で月20万円の収入を目指すためには、収益が生まれる仕組みをつくったり、より高単価の案件をこなせるようになったりしたほうが時間単価で働くよりも目標額を達成しやすいでしょう。しっかり稼ぎたい人におすすめの副業を5つ紹介します。
ブログ運営
ブログ運営で収益を上げる仕組みづくりをすると、稼働時間に関係なく安定した収入が得られるようになります。ブログ運営で収益を上げるには、「アフィリエイト広告」と「アドセンス広告」を活用します。
アフィリエイト広告は、ブログの読者が広告を経由して商品を購入・契約した際にブログ運営者に報酬が発生する仕組みです。アドセンス広告は、ブログに表示される広告がクリックされた数に応じて報酬が発生します。
いずれもブログの読者数が多いほうが収益につながるので、ブログ運営においては質の高い情報提供を続けることが重要です。また、ユーザーが検索した際にブログが上位表示されることも大切になるため、SEO対策(検索エンジン最適化)の基礎知識をきちんと学んでおくと有利でしょう。
Instagram運用
Instagramでもアフィリエイト広告を活用して収益を上げることができます。アフィリエイト広告を表示させるにはASPと呼ばれる仲介業者との契約・登録が必要ですが、Instagramに対応しているASPはそれほど多くないので、注意が必要です。
Instagramではカフェ情報やレシピなどのグルメジャンル、コーディネートや収納術などのライフハック情報、広告数の多い美容やダイエット情報などでフォロワーを獲得して収益につなげましょう。フォロワーが増えると企業から直接案件を依頼されることもあり、インフルエンサーとして情報発信をしていきたい人におすすめの副業です。
動画配信
ユーチューバーの活躍で、動画配信で収益が上げられることも広く知られるようになりました。投稿型動画サイトでは、運営側から自動的に表示される広告を視聴した人の数によって報酬が決定します。
ユーチューバーのように自身がタレントとして出演するコンテンツやゲーム実況、スキル講座、ニュース解説などの動画でチャンネル登録者数を伸ばしましょう。また、ライブ配信中に視聴者から直接「投げ銭」を得る仕組みもあります。
YouTube以外にも収益化できる動画サイトは複数あるので、自身に合ったタイプのサイトを利用しましょう。
Webライター
誰でも始められる副業としておすすめされることの多いWebライターですが、専門性の高いジャンルであれば月収50万円を超えるという人もいます。不動産や金融・保険、投資情報、医療系などの知識がある人は、スタート時点から高単価案件を担当できる可能性があります。
また1文字1円以下といった相場からスタートしたとしても、SEO知識を学びスキルを磨いていけば、1記事数千円といった記事を担当できるようになるでしょう。
レンタルスペース
パソコン1つでできる副業とは異なりますが、レンタルスペースも今注目の副業の1つです。レンタル提供のための物件を契約する必要がありますが、賃貸物件などの不動産経営よりも利回りが期待でき、副業に充てる時間が少なくても十分な収入となりうる点がメリットです。
レンタルスペースをスタートするには、物件の選定や内装・設備の準備、予約サイトへの登録などのステップが必要になります。また、他の副業と比べて不動産契約などの初期費用がかかるため、現時点でお金に余裕のある人に向いている副業です。
月20万円稼いだら確定申告が必要?
本業を持つ人が副業で年間20万円以上の収入を得た場合には、確定申告が必要です。この場合の収入とは稼いだ金額そのものではなく、売り上げなどから必要経費を引いた「営業利益」にあたる額のことです。
副業の仕事上必要となった物品を経費として計算できるので、確定申告の時期になってから慌てることのないよう、領収書やレシートはしっかり管理しておきましょう。自宅を副業の作業場所としている人は家事按分(かじあんぶん)として、家賃や電気料金、通信費などの一部も経費にできます。
ただし、プライベートで利用したものは経費としては認められないので注意が必要です。例えば、作業中のカフェ代やパワーランチでの食事代は経費になりますが、普段の食事代は認められません。デリケートな部分に関しては、税務署に対してきちんと説明できるように準備しておきましょう。
まとめ
本業を持つ人が副業で月に20万円稼ぐには、自分に合った副業を粘り強く続けることが大切です。成功者の例に倣ってきちんと学び、コツコツと続けられれば、収入アップを実現しやすくなるでしょう。
副業で月に20万円稼ぎ続けることができれば、年収400万円から年収640万円のゾーンへと引き上げられます。年収600万円を超えることができれば、生活水準にも大きな変化が訪れるでしょう。まずは副業収入を月3万円、達成できた次には目標額を10万円などと設定して、徐々に月収20万円アップに挑戦してみてはいかがでしょうか。