感染予防のために始まった自粛生活の影響もあり、近年「在宅ワーク」という働き方が注目されています。この「在宅ワーク」という働き方を本業にできれば出勤などで拘束される時間が無くなりライフワークバランスの改善へとつながるため、さらに充実したプライベートを送ることも可能です。
では一体どのようにしたら「在宅ワーク」を本業にできるのでしょうか。
在宅ワークを本業にするメリット
「本業」とはその名の通り、主要な収入源を得ている仕事のことを指します。では、副業ではなく在宅ワークを本業にするメリットはどこにあるのでしょうか。
仕事に集中できる
仕事を掛け持ちせずに、ひとつの仕事に集中できるようになれば、当然作業効率は上がるでしょう。在宅ワークの仕事を中心に考え行動することができるようになります。
自宅だけでなくカフェなどで気分転換をしながら仕事をすることもできるので、常に最適な環境で仕事に集中することが可能です。
自分の生活リズムが確立できる
これまでは会社の仕事を中心とした生活リズムを合わせることが一般的でした。
しかし、在宅ワークならば、比較的自由に仕事の時間を設定することができます。そのため、エクササイズの時間、友達に会う時間、家族と過ごす時間など、プライベートな時間を尊重しながら、生活リズムを確立することができるのです。
請け負える仕事の量が増える
これまで副業として在宅ワークをされていたのであれば、本業の就業時間が終わり家に帰ってから、もしくは休日に在宅ワークを行っていたのではないでしょうか。在宅ワークを本業にすれば、使える時間が増えるので、請け負える仕事の量を増やせますし、その分、報酬も増加します。
副業で在宅ワークをするロスとは
本業で働きながら副業を行っている場合、在宅ワークはどうしても「二の次」になってしまいがちです。二足のわらじを履きながら仕事をしている場合、何かと煩わしいことや、デメリットが生じてしまいます。
副業で在宅ワークをすることでロスするものとは何なのでしょうか。
本業が忙しいと副業もおろそかに…
本業であっても副業であっても、仕事がなかなか予定通りに進まないということは頻繁に起こります。本業を優先して仕事をして、空いた時間で副業を行っている場合、本業が忙しかったり、急なトラブルや残業になったりで、副業がおろそかになってしまう時があります。
副業とはいえ、引き受ける案件は全て責任を持って引き受けなければなりません。後回しにしすぎてしまうと、クライアントからの信頼を失ってしまいます。
所得税や住民税の申告が面倒
会社員として勤務している給与所得者の場合、会社が本人の代わりに申告や納税を行ってくれます。しかし、会社以外で20万円以上の収入がある場合には確定申告をする必要があります。
申告期間が決められている上に、1年分の申告をする必要があるので、所得税や住民税など、何かと煩わしいものですが、必ず行わなければなりません。
十分な仕事ができず、報酬が上がりづらい
本業と副業のバランスがうまくとれていれば問題ないのですが「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、両方が中途半端になってしまい、それぞれの仕事に集中できないという事も起こりがちです。
収入を上げるために副業を始めた結果、十分な仕事ができず、その結果報酬が上がりづらいということも考えられます。
自宅で起業する働き方
「自宅で仕事をする」ということにこだわると、仕事の幅が狭くなってしまうのではと考えがちですが、実はさまざまな働き方があります。
在宅ワークを本業にするのであれば、自宅で起業してしっかりと収入を得ることも夢ではありません。自宅で事業を始めるという働き方をご紹介します。
ネイルサロンなど美容系
美容に興味がある方であれば、ネイルサロンやエステなどがおすすめです。お店を開業するとなると、店舗を構える必要があるイメージがありますが、ネイルサロンやエステは自宅の一室のみを使い営業をしているお店も、数多く存在しています。
技術を磨けばリピーターを作ることもできます。
カフェなど飲食系
自宅兼店舗というスタイルで開業できるのは、カフェなど飲食系の仕事です。
調理師免許が必要になりますが、家族と同じ場所に居ながらにして仕事をすることができます。改装費や設備費などで初期投資が必要にはなりますが「自分の店を持つ」ということを叶えることができます。
学習塾など教育系
主婦も多く活躍しているのが、学習塾など教育系の仕事です。
英語教室やそろばん塾、書道教室や音楽教室など、ジャンルはさまざまですが、自宅の一室を使って開講できるフランチャイズで始められるものであれば、教材やノウハウなどもお世話してもらえるので、ある程度のスキルがあれば、比較的手軽に始めることができます。
コンサルティングなど経営アドバイス系
起業経営のアドバイザー、コンサルティングの仕事も自宅で企業できる仕事です。最近では、Zoomなどのビデオ通話ツールを利用しながら業務を行うこともできます。
未経験でコンサルタント業を始めるのはハードルが高いものになります。コンサルティング企業勤務などを経て、顧客を紹介してもらうパターンが多く見られます。
経理・総務など事務代行系
経理・総務は事務職の代表的な仕事とも言えます。以前であれば、社内でなければ行うことができなかった仕事ですが、業務効率化のクラウドツールの登場により、在宅ワークが可能となりました。
コスト削減のため、これらの業務をアウトソーシングする企業も増加しています。
カウンセラーや占い師などアドバイザー系
いつの時代でも悩みを抱えた人は大勢います。このような人達の相談相手とも言えるカウンセラーや占い師なども自宅で開業できます。対面で行う場合でも一部屋あれば行えますが、電話やメール、またはビデオ通話などを利用し行うこともできます。
占い師に資格は必要ありませんが、カウンセラーには専門資格が必要です。
株やFXなど投資家系
株式投資やFX、仮想通貨などに投資を行う投資家も、自宅で行える仕事です。インターネットを使って売買ができるため、すぐに始めることが可能です。
しかし、専門的な知識がない状態から始めても利益を上げることはできません。本業でやるとなると、取引の額も大きくなるため、リスクもあります。
フリーランスとして仕事をする働き方
フリーランスは企業などに所属せずに仕事をしている人のことを指します。企業からの業務を請け負い、収入を得る人達のことです。企業内の専門的な部分をアウトソーシングする企業も増えているため、自らのスキルを活かしながら仕事を行います。
どのような職種がフリーランスとして活躍しているのかをご紹介します。
ライター
ライターは文書を作る仕事です。昔は新聞や雑誌の記事を作る仕事でしたが、Webサイト内の記事を作る需要も急増しており、Web専門のWebライターも多く存在します。
クライアントから「こういう文章でお願いします。」と依頼され、その内容に沿った文章を納品します。
専門的な知識を必要とする場合には単価が高いのですが、未経験者の場合スタート時の単価は低めです。しかし資格も必要なく、実力次第で高収入を得る事もできる仕事です。
デザイナー
デザイナーという仕事は多くありますが、在宅で行いやすい仕事と言えます。一言にデザイナーと言っても、Webデザイナー、バナーデザイナー、グラフィックデザイナーなど、多種存在しますが、多くがフリーランスで活躍しています。
デザイナーは正社員として雇うより、アウトソーシングするパターンが多く見られますので、スキル次第で仕事は多く見つかるかもしれません。
プログラマー
ソフトウエアのデザインをするプログラマー。在宅ワークの中でも、プログラミングは単価が高く、高収入を得ることができる仕事です。
専門性が高い仕事なので、実務経験者が独立しフリーランスとして活躍しているようです。副業として行っている人も多いようですが、本業にしても十分な報酬が期待できます。
イラストレーター
在宅のイラストレーターの仕事は、クライアントから依頼されたイラストを作成する仕事です。挿絵や、ポスター、ゲームのキャラクターなど、さまざまなジャンルでの仕事があります。
絵を描く材料や道具があれば始めることができます。ライターと同じく、最初は未経験者が高収入を得ることは難しいことですが、実力次第で高収入を得る事もできます。
在宅ワークを本業にするという方法は、考えているより多くの職種があります。自身が今行っている仕事のスキルを活かすことができれば、開業して間もなく高収入を得る事も可能です。
なかには「未経験だけどやってみたい仕事」を選ぶ場合もあるでしょう。経験がない場合は、多くの収入を見込むことは難しいもの。しかし、どんな在宅ワークもコツコツと経験を積むことで収入に反映させることができます。
在宅ワークを検討しているのであれば、副業で試してみるのもオススメですが、思い切って本業として打ち込んでみる事も悪くありません。在宅ワークの幅が広がりを見せている今だからこそ、あなたのスキルを生かせる仕事が見つかるまもしれません。