タイでの転職はどんな手続きが必要?
タイで転職するのが不安…
タイでの生活についても相談したい…
この記事を読んでいるあなたは、南国のタイでゆっくり自分のペースで働きたいと思っているのでは。
タイは「常夏で過ごしやすい」「物価が安い」「日系企業が多い」ことから、海外で働くなら最も日本人の相性が良い国と言われている。
実際に筆者の友達もタイで働いているが「タイ人はイメージ沖縄人のように穏やかな国民性で接しやすく、仕事も残業が少なく働きやすい」と言っていた。
この記事ではタイの転職におすすめなエージェントの紹介や、転職の流れや必要な手続きを紹介していく。
結論、まだタイでの転職が具体的に決まっていない人は「ビズリーチ」で求人のみをチェックしてみよう。
本格的にタイで転職をしようと考えている人は「リーラコーエン」「JACリクルートメント」など現地に精通した担当者のいるエージェントを使うのがおすすめだ。
おすすめエージェント
- ビズリーチ
とりあえずタイの求人をサクッと確認したい人向け
担当者から面倒な電話やメールが来ないので使いやすい - リーラコーエン
本格的にタイで転職をしたい人向け
タイに精通した現地スタッフが在籍している - JACリクルートメント
タイでも年収を下げずに転職したい人向け
ハイクラス専門なので年収500〜2,000万円の求人が見つかる
タイでの転職におすすめな転職エージェント・サイト4選
1-1. リーラコーエン(Reeracoen Thailand)
運営会社:Reeracoen Recruitment Co., Ltd.
公式HP:https://www.reeracoen.co.th/ja
タイの公開求人数:220件(2024年1月現在)
強み
・拠点に必ず日本人スタッフ在籍
・日系企業の駐在員求人が多い
・入社後のサポートあり
おすすめの人
・日系企業で働きたい人
・語学力に自信がない人
取り扱い職種
・営業職
・タイのスタッフをまとめる管理者
・エンジニア
リーラコーエンは日本の大手転職エージェント「ネオキャリア」の海外向けサービスである。
アジア7ヵ国に12の拠点があり、全拠点に日本人スタッフが駐在。
現地在住のコンサルタントが、現地の転職市場や給料相場などを考慮したアドバイスをしてくれる。
日系企業のアジア拠点の求人も多く、語学不問なケースもあるので語学に自信がない人も働けるだろう。
またリーラコーエンはYouTubeで「Reeracoenチャンネル」をやっている。
単身者にオススメのタイ物件やバンコクの生活費など、生活に関する動画配信を行っているのでチェックしてみると参考になるだろう。
1-2. アブローダーズキャリア(ABROADERS CAREER)
運営会社:ABROADERS Co., Ltd.
公式HP:https://career.abroaders.jp/
タイの公開求人数:223件(2024年1月現在)
強み
・あなたの志向に合う求人のリコメンド機能あり
・自社サイトでの有益な情報発信
・使いやすい求人検索機能
おすすめの人
・転職活動を自分でも進めたい人
・海外就職に関するリアルな情報を得ながら転職活動したい人
取り扱い職種
・営業職
・工場長候補
・カスタマーサポート
アブローダーズキャリアは東南アジアの求人を中心に探せる日本人向けの転職サイト。
「語学力不問」「オフィスに日本人10名以上」「skypeで内定まで」など海外転職ならではの豊富なこだわり条件で求人を絞り込めるのが強み。
サイト内の海外就職Q&Aでは、海外就職の基礎知識や渡航準備、海外での生活などカテゴリごとに多くの情報が掲載されている。
アジアで生活する日本人がリアルな情報を発信している「ABROADERS」もチェックしてみるとより現地の生活がイメージしやすくなるだろう。
1-3. JACリクルートメント
運営会社:JACリクルートメント
公式HP:https://www.jac-recruitment.co.th/ja
タイの公開求人数:96件(2024年1月現在)
強み
・ハイクラス
・ミドルクラス向け求人が豊富
・マッチング力が高い
おすすめの人
・外資系企業に転職したい人
・年収・キャリアアップしたい人
取り扱い職種
・製造業の管理職
・営業職
・生産技術職
JACリクルートメントは11ヵ国に26拠点をもち、ハイクラス・ミドルクラスの転職に強い転職エージェントである。
タイのビジネスや経済に精通した質の高いコンサルタントが転職活動をサポートしてくれる。
マッチング力の高さも評判で、詳しい企業情報を持つコンサルタントがあなたに合う企業を紹介してくれる。
求職者側と企業側を同じコンサルタントが担当する両面型スタイルによる双方のニーズの吸い上げの実施により、高いマッチングを実現させている。
また英文レジュメの添削はもちろん、英語面接の対策にも対応可能。
外資系企業で年収アップ・キャリアアップを狙う人はぜひ登録しておきたい。
関連記事:JACリクルートメントの評判はひどい?口コミから分かる不満
1-4. アデコタイランド
運営会社:Adecco Consulting Ltd.
公式HP:https://adeccojapanese.asia/
タイの公開求人数:601件(2024年1月現在)
強み
・求人数が多い
・転職サイト
・エージェント機能を兼ねている
・日本人専用の窓口がある
おすすめの人
・幅広い求人から探したい人
・自分でも求人に応募したい人
・日本人コンサルタント相談しながら転職活動したい人
取り扱い職種
・営業職
・製造技術職
・エンジニア職
アデコはタイ国内に10の拠点を持つ、タイ国内および全世界で売上NO.1の大手転職サービスである。
転職サイト・エージェント機能を兼ねており、使い方次第で双方のサービスのいいとこ取りが可能な点が強みだ。
サイト機能を駆使して自ら気になる求人を検索して応募することも、エージェントのサポートを受けて自分一人では見つけられないレア求人を紹介してもらうことも可能だ。
日本人専用の窓口があり、日本人コンサルタントが担当してくれるので安心。
世界各地で長年培ったネットワークを活かし、日系企業・外資系企業、大手からベンチャー企業まで幅広く扱っているため、希望に合う企業が見つかりやすい。
面談では仕事面だけでなく、生活面での心配ごとも相談OK。
初めてタイに転職する人にとって安心感があるエージェントだ。
タイに転職するメリット
- 親日家が多いため働きやすい
- 日本語しか話せなくても就職できる
- ゴルフ天国と言われており質の良いゴルフ場がリーズナブルに楽しめる
2-1. 親日家が多いため働きやすい
タイへ転職する大きなメリットは、親日国家であり海外の中でも日本人が働きやすいという点。
東日本大震災後、米国、台湾に次いで3番目に多く義援金を出してくれた。
歴史的なわだかまりがなく、皇室と王室とのつながりも深い点が理由としてあげられる。
日本への親日度調査でも85%以上の人が、日本を好きだと回答。
タイには日系企業が多くあり、在留邦人の数も7万8,431人と国別で4位と非常に多い。(外務省「海外在留邦人数調査統計(令和4年版)」による)
親日家が多く、在留している日本人も多いのは働きやすい環境だと言えるだろう。
2-2. 日本語しか話せなくても就職できる
タイの求人には語学不問なものもある。
例えばリーラコーエンには、営業職・エンジニア職で語学不問の求人がみられた。
また、アブローダーズキャリアにもECサイトのディレクターやデザイナー、設計職などで語学力不問の求人がある。
ただし、始めは語学力不問だが将来的には語学力をつけてほしいという求人も。
タイ語は話せなくても英語が話せると仕事の選択肢が広がる。
日本語しか話せなくてもタイへの転職は可能だが、語学の勉強はタイでの生活が楽になる上に仕事の幅も広がるなどリターンが多いため、時間があれば今のうちから少しづつやっておくとよいだろう。
2-3. ゴルフを質の良いコースでリーズナブルに楽しめる
タイはゴルフ天国と言われており、ゴルフ場の数は首都バンコク近郊を中心に約270カ所以上ある。
日本との大きな違いはプレイヤー1人に専属のキャディーが1人ついてくれること。
気候は常夏なので、日よけに傘をさす・クラブを渡す・グリーンを読む、などの快適なサポートを受けながらラウンドを楽しめる。
料金はゴルフ場のグレードによるが、キャディ付きで日本よりリーズナブルに楽しめるだろう。
目安としてはキャディさん1人とカート付きで2,000から5,500THB(約7,500円~19,000円)程度。
カート不要なら約700B(約2,500円)安くなる。
ゴルフが趣味の人、これからゴルフを始めたい人はタイへの転職を視野に入れても良いだろう。
タイの転職にエージェントの利用がおすすめな理由3選
- 英文レジュメ作成や日程調整など転職活動をサポートしてくれる
- 情報収集が効率的にできる
- 非公開求人を紹介してくれる
3-1. 英文レジュメ作成や日程調整など転職活動をサポートしてくれる
転職エージェントでは、英文レジュメの作成や面接日程の調整、内定後の条件交渉などあなたの転職活動をワンストップでサポートしてくれる。
海外転職は日本国内で転職する時とは異なる点がいくつもあるので、各サポートが受けられる環境がより一層必要となる。
英文レジュメの作成・企業ごとに修正する点のアドバイスや現地企業とのやりとりを代わりに行ってくれるので、あなたの手間は圧倒的に減り、効率的かつスムーズに転職活動を進められるだろう。
また就労・渡航に必要な書類や手続きを教えてくれたり、現地での生活面を相談できたりと海外転職ならではの助かるサポートも。
初めて海外に転職する人は特にエージェントのサポートを受けるのがおすすめだ。
3-2. 情報収集が効率的にできる
転職エージェントを利用すると、タイのリアルな情報を効率的に集められる。
あなたが日本で働いているのであれば、タイの転職市場や給与相場はあまりイメージできないはず。
必要な就労ビザや求人の特徴など、海外ならではの情報も自分で調べるとなると膨大な時間がかかり、転職する気もなくなってしまうかもしれない。
転職エージェントを利用すれば現地在住のコンサルタントがリアルなタイの情報を教えてくれる。
生活面の疑問にも回答してくれるので、特に初めてタイに行く人は利用しておくと安心だ。
3-3. 非公開求人を紹介してくれる
転職エージェントは、一般に公開されない非公開求人を保有している。
非公開求人とは、募集内容を他の会社や従業員に知られたくない・好条件の求人に応募が殺到するのを避けたいなどの理由で非公開にされている求人を指す。
エージェントを利用すれば、非公開求人であなたに合う企業を紹介してくれる。
好条件なケースも多い非公開求人に応募できる大きなメリットを生かし、自分だけでは出会えなかったレアな求人に申し込もう。
タイへの転職実現のために必要な手続き4つ
タイへ転職するには日本国内・タイそれぞれで必要な手続きがある。
国内で必要な手続きと、現地で必要な手続きに分けて解説していく。
4-1. 国内で必要な手続き
4-1-1. 就労ビザを取得する
タイで働くためには就労ビザが必要になる。
日本のタイ大使館に行き「ノン-イミグラントB(就労)」ビザを申請しよう。
申請にはいくつかの書類が必要になるので、こちらを参考に用意すると良いだろう。
参考:ノン-イミグラントB(就労)ビザに関して-タイ王国大阪総領事館
4-1-2. 税金・保険関連の手続き
タイに長期滞在(1年以上)する場合、「海外転出届」を住民票のある市町村に提出すると住民票が抜かれる。
海外転出届を出すと、免除される義務は下記の3つ。
- 所得税、住民税の納付義務(翌年から)
- 国民年金の加入義務
- 国民健康保険の加入義務
国民年金・国民健康保険については任意で継続可能なため、将来の年金計画・日本で治療を受けるケースがあるかなどをふまえて判断しよう。
一方海外転出届を提出しても、日本に家や土地など固定資産がある場合は固定資産税を支払う義務がある。
払い忘れのないよう、銀行の自動引き落としを設定しておくと良いだろう。
4-2. 現地で必要な手続き
4-2-1. ワークパーミットを取得する
タイ入国後は、労働局で労働許可を申請する必要がある。
タイで働くには、就労ビザの他にワークパーミット(労働許可証)が必要になる。
健康診断書や最終学歴の卒業証明書など、自分で用意するものの他に転職先の企業に関する資料も必要になるので必要書類を用意した上で申請しよう。
4-2-2. 在留届を出す
タイでの住所が決まったら、「在留届」を出そう。
在留届は日本の外務省が海外にいる日本人の実態把握、事件や事故時の安否確認や支援などのために必要になる。
大使館や総領事館でも提出できるが、「オンライン在留届(ORRネット)」でも提出できるので、利用すると手軽に済む。
タイで転職するための6STEP
タイに転職する場合の流れを6STEPで解説する。
転職サイト・エージェントに登録する
まずは転職サイトやエージェントに登録しよう。
幅広い求人を見るために、1社ではなく2〜3社は登録した方が良い。
また、タイと日本国内では転職の必要書類が違うのでエージェントのサポートを受けるのがおすすめだ。
- 求人を探す
タイへ転職できる求人は、転職サイトを活用した求人検索、エージェントからの紹介などで見つけられる。
日系企業なのか、現地の企業なのか、語学レベルはどの程度必要かなどをチェックして、希望に合う求人を探そう。
履歴書・職務経歴書を用意する
求人探しと並行して履歴書・職務経歴書を用意しておこう。
注意点は、英文レジュメが必要になるケースが多い点。
英文レジュメとは英語の履歴書や職務経歴書を指す。
タイへの転職を検討しているのであれば日本語のものと合わせて用意しよう。JACリクルートメントのホームページには「海外転職時に必要なレジュメの書き方」が紹介されているので参考にすると良いだろう。
応募する
必要な書類の準備ができたら、気になる求人に応募していく。
エージェントを利用している場合は、コンサルタントが応募の手続きをしてくれるので安心だ。
面接を受ける
書類選考に通ったら、いよいよ面接を受ける。
近年、面接はオンラインで実施されることも多いので準備をしておこう。
一次面接だけオンラインな企業もあれば、最後までオンラインなところもある。
内定がでたらビザの取得など渡航準備をする
内定が出たら、渡航準備をしよう。
ビザの取得や保険関係などやらなければならない手続きがある。→詳しくは「4. タイへの転職実現のために必要な手続き4つ」を参考にしてほしい。
まとめ|タイでの転職は信頼できるエージェントを活用するのが成功の秘訣
タイでの転職はエージェントのサポートを受けながら進めていくのが成功への近道だ。
タイへの転職は日本国内で転職活動をするのとは異なる点がいくつもあり、非常に大変だからである。
例えば英文のレジュメや最終学歴の卒業証明、就労ビザなどの必要書類の準備に加え、、オンライン面接への対策や、英語面接の対応が必要な場合まで。
エージェントを利用すれば、タイへの転職に必要な活動全般のサポートを受けながら安心して進められる。
現地の求人情報や経済事情などの情報を教えてもらえるのも嬉しいポイントだ。
自分ひとりで何から何まで調べたり、対策したりするのは膨大な時間がかかり効率が悪い。
タイの転職に精通したエージェントのサポートを受けて、あなたの希望に合う転職成功に近づけよう。
タイでの転職に関するよくあるQ&A
Q. 海外勤務が未経験でも転職できる?
A. 海外勤務未経験者でも転職は可能。
実際に未経験OKや語学不問の求人がある。
例えばリーラコーエンでは営業職、コールセンター業務など、アデコでは工場スタッフやエンジニア、日本語講師などもある。
Q. ビザは何日で取得できる?
A. 不備がない場合、申請日を含め3〜4営業日後の受領になる。
書類に不備があると時間がかかるので、内定がでたら余裕をもって申請しておこう。
また大使館のビザ申請は事前予約が必要なので、申請場所の大使館ホームページから「ビザオンライン予約システム」で予約してから行くようにしよう。
Q. 駐在員と現地採用の違いは?
A. 駐在員と現地採用は主に雇用元・待遇の面で違いがある。
雇用元は、駐在員は日系法人なのに対し、現地採用は現地企業に直接雇用される形となる。
次に、待遇面において駐在員は日本と同水準の給与をもらえるので年収は高い傾向にある。
一方、現地採用は現地の給与水準で雇用されるため駐在員と比べると低い傾向にある。