副業が推進される現代、会社員や主婦のあいだでSNSマーケティングの副業が人気を集めています。企業にとっても、SNSは顧客との接点拡大やブランディングに欠かせないツール。そのため、経験豊富な人材のニーズが高まっています。
しかし初めて副業案件を探す際、どこから始めるべきかわからない人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、SNSマーケティングの副業案件が探せるサイトを3つ紹介します。
安定して活躍するために持っていると役立つスキルや資格、将来性についてもまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
リモートワーク可能なSNSマーケティングの副業案件を探せるサイト3選
リモート可能なSNSマーケティングの副業案件を効率的に探すなら、特化型求人サイトの活用がおすすめです。
- CXO Worksでリモート勤務可能な経営に近い副業を探す
- ママワークスで在宅可能な副業案件を探す
- ReWorksで正社員特化型のリモートワークを探す
それぞれの特徴を解説します。
CXO worksでリモート勤務可能な経営に近い副業を探す
引用:CXO works
「CXO works(シーエックスオーワークス)」は、経営者や役員経験者向けの副業案件に特化したプラットフォームです。SNSマーケティングの分野でも企業の経営戦略に携わるコンサルティング案件や、マーケティング部門の責任者としてチームを率いる案件など、経営に近く難易度の高い案件が多数掲載されています。報酬も高めなので、効率的に副収入を得られるチャンスがあるでしょう。
リモートワーク可能な案件も多く、時間や場所に縛られずに働きたい人に最適です。ただし案件の難易度が高いため、ある程度の経験やスキルが必要となります。
mama worksで在宅可能な副業案件を探す
引用:mama works
「mama works(ママワークス)」は、主婦(夫)や子育て中の人向けにつくられた求人サイトです。在宅で柔軟な働き方ができる副業案件が、多数掲載されています。SNSマーケティングに関連する案件にはSNSアカウントの運用代行や、SNS広告の企画・運用などがあります。
mama worksに掲載されている副業情報は、子育てと両立しながらスキルを活かして副収入を得られるのが魅力的。主婦(夫)向けではありますが、特に利用条件はなく誰でも利用できます。副業に挑戦したい人は、登録しておきたいサイトです。
ReWorksで正社員特化型のリモートワークを探す
引用:ReWorks
副業ではなく正社員に特化した求人サイトではありますが「ReWorks(リワークス)」もおすすめサイトの一つです。特徴は完全在宅で働ける求人に特化していること。またキャリアカウンセラーがサポートしてくれるため、初めて転職活動する人も安心です。
SNSマーケティングの分野では、企業の公式SNSアカウント運用やSNS広告の運用など、専門性の高い案件が多数掲載されています。将来的にSNSマーケティングを本業にしたいと考えている人は、登録して案件を定期的にチェックするのがおすすめです。
SNSマーケティングの平均給与や労働時間
ここでは、SNSマーケティングを仕事にしている人の各平均データをリサーチしました。
- SNSマーケティングの平均年収と月収
- SNSマーケティングの平均労働時間
- SNSマーケティングの平均年齢
それぞれ解説します。ただし、データには複数の労働条件が混在しています。一つの目安として参考にしてください。
SNSマーケティングの平均年収と月収
SNSマーケティングの平均年収に関する詳細なデータは見つかりませんでしたが、求人情報検索エンジン「求人ボックス」のデータによるとマーケティング職の平均年収は484万円でした。月収に換算すると40万円前後で、日本の平均年収に比べると高い水準にあります。
ただし、マーケティング食の年収は、勤務先や経験・スキルによって大きな差があるのが特徴です。例えば大手企業や外資系企業、広告代理店などの場合は年収1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
なお、以下は厚生労働省が公開している「所定内給与額別の人数割合」と「年齢別の年収」をまとめたグラフです。こちらもWebマーケティング全般のデータとなるため、目安として参考にしてください。
出典:Webマーケティング(ネット広告・販売促進)- 職業詳細 - job tag - |厚生労働省
副業でSNSマーケティングに挑戦する場合、稼働時間や報酬単価によって得られる収入に幅が出ます。単発案件か継続案件によっても、収入の安定性に差が出るでしょう。SNSマーケティングに関する最新情報を常に学び、スキルアップを目指すことで高収入を得られるチャンスが広がります。
SNSマーケティングの平均年齢
SNSマーケティングは比較的新しい職種のため、平均年齢は20代後半から30代前半といわれています。しかし近年では、40代以上のベテランマーケターが転職し、SNSマーケティングの経験を活かして活躍するケースも増えています。スキルを磨くことで、年齢関係なく活躍できる世界といえるでしょう。
SNSマーケティングの平均労働時間
SNSマーケティングの平均労働時間は約8時間です。こちらもあくまで平均値であり、業務内容や勤務先によって大きく異なります。
例えば企業の公式アカウント運用をメインとする場合、常にアカウントを監視して必要に応じてコンテンツやコメントを投稿するため、残業や休日出勤となるケースもあるでしょう。
一方でSNS広告の運用をメインとする場合は、業務時間内にスケジュール設定や分析を進めることが多いため、比較的定時で退勤できるケースが多い勤務スタイルになります。
参考文献
マーケティングの年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス
令和4年分民間給与実態統計調査|国税庁長官官房企画課
令和5年職種別民間給与実態調査の結果|人事院
リモートワーク可能なSNSマーケティングに求められる7つのスキル
SNSマーケティングは、近年ますます重要度が高まっているマーケティング手法です。成果を出すためには、幅広いスキルが必要となります。
- 各SNSプラットフォームの知識
- マーケティング知識
- 分析・検証力
- 企画力
- クリエイティブスキル
- リスクマネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
それぞれ解説します。
1.各SNSプラットフォームの知識
一口にSNSと言っても、X(旧Twitter)・Instagram・Facebook・LINE・TikTokなど、さまざまなプラットフォームが存在します。プラットフォームによってユーザー層や特徴、利用方法などが異なるため、それぞれの特性を理解したうえで適切な施策の実行が重要です。
例えばX(旧Twitter)は拡散力が高く、リアルタイムな情報発信に適している一方で、Instagramは画像や動画を用いた訴求に適しています。プラットフォームの特徴を理解できれば、より効果的なターゲティングやコンテンツ作成が可能となるでしょう。
2.マーケティング知識
SNSマーケティングは、単にSNS上で情報を発信するだけではありません。ターゲット設定・ペルソナ設定・市場分析・競合分析など、マーケティングに関する基本的な知識を身に付けておくことが重要です。
また、SNSマーケティングの目的を明確に設定し、KPI(重要業績評価指標)を設定して効果測定を行うことも重要です。これらのマーケティング知識を活かすことで、より効果的なSNSマーケティング戦略を立案できます。
3.分析・検証力
SNSマーケティングの効果を測定するためには、分析・検証力も必要です。各プラットフォームの分析ツールを活用して投稿のエンゲージメント率やリーチ数、コンバージョン率などを分析することで、施策の効果を把握できます。
また、分析結果に基づいて施策を改善していくことも重要です。PDCAサイクルを回しながら常に最適な施策を実行していくことで、より効果的なSNSマーケティングを実現できます。
4.企画力
SNSマーケティングを成功させるには、単に投稿していくだけではなく戦略的な企画力が必要です。ユーザーの関心を引くコンテンツの企画や、SNSを活用したプロモーションの立案など、創造性と企画力が求められます。
5.クリエイティブスキル
SNSマーケティングは、テキストだけでなく画像や動画なども活用して情報を発信します。そのため、画像編集や動画編集などのクリエイティブスキルを磨くと、より魅力的なコンテンツを作成できるでしょう。
また、デザインセンスやコピーライティングスキルも、SNSマーケティングの成功に重要な要素です。これらのクリエイティブスキルによって、より効果的な訴求ができます。
6.リスクマネジメントスキル
SNSマーケティングには、ネガティブな反応や予期せぬ事態への対応などリスクも伴います。そのため、SNSマーケターにはリスクを予見し、適切に対処する能力が必須です。安全なSNSマーケティングを実現するためにも、常にリスクに関する学びを怠らないようにしましょう。
7.コミュニケーションスキル
SNSマーケティングは、ユーザーとのコミュニケーションが重要です。ユーザーからのコメントや質問に迅速かつ丁寧に対応することで、ユーザーとの良好な関係を築けるでしょう。ユーザーの意見が効果的な施策や、新しいアイデアにつながるケースもあります。
SNSマーケティングを極めたい人におすすめの資格5選
SNSマーケティングの仕事をするにあたって、必須の資格はありません。しかし、資格取得は以下の点で有利に働きます。
- 必要な知識を体系的に学べる
- スキルや経験を証明できる
そのため、SNSマーケティングを極めたいなら資格の取得を目指すのもよいでしょう。ここでは、おすすめの資格を5つ紹介します。
- SNSエキスパート検定
- SNSマーケティング検定
- ウェブ解析士
- Webアナリスト検定
- 薬機法管理者
それぞれの特徴を解説します。
1.SNSエキスパート検定
「SNSエキスパート検定」は、企業・団体向けのSNSマーケティングの知識・方法を習得するための検定プログラムです。SNSの特性や活用方法、マーケティング手法など、SNSマーケティングに必要な知識を体系的に学ぶことができます。合格者は「SNSエキスパート」として認定され、認定ロゴの利用が認められます。
2.SNSマーケティング検定
「SNSマーケティング検定」は、SNSを活用したプロモーションやファンの獲得、認知拡大や売上向上などを目指す手法について学べる検定プログラムです。情報収集力・分析力・コミュニケーション力など、SNSマーケティングに必要なスキルを習得できます。
3.ウェブ解析士
「ウェブ解析士」は、解析の理論から実践的なスキルまで体系的に学べる資格です。試験に合格すると、WebサイトやSNSの運用改善、広告効果の検証やKPI設計など、デジタルマーケティングのさまざまな場面で活躍できるでしょう。
企業のWeb担当者やマーケター、SEO担当者など、デジタルマーケティングに携わる人にとって有効な資格です。
4.Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、WebサイトやSNSなどのデジタルマーケティングにおける分析力を証明する資格です。ウェブ解析の理論や手法、データ分析の実践スキルなどを習得できます。
5.薬機法管理者
近年は、SNS上での医薬品や化粧品の広告規制が厳しくなりました。薬機法に違反する広告は、刑事処分や行政処分の対象となります。そのため、SNSマーケティングを行う際には、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)への対応も重要です。健康食品や化粧品に関するマーケティングに携わるなら、必須の資格と言っても過言ではありません。
SNSマーケティングの将来性と市場規模
長く続けられる仕事をしたいと思ったとき、気になるのが将来性ですよね。ここでは、ソーシャルメディアマーケティングの市場規模と、SNSマーケティングの将来性について解説します。
ソーシャルメディアマーケティングの市場規模
国内ソーシャルメディアマーケティングの市場規模は年々拡大しており、2023年には1兆899億円に達すると予測されています。これは、前年比117%増と大きな伸び率です。この市場規模の拡大は、主に以下の要因が考えられます。
- スマートフォンの普及
- インターネット利用時間の増加
- SNS利用者の増加
- 企業のデジタルマーケティングへの投資拡大
さらに2027年には、1兆8,868億円にまで達すると予測されています。今後さらなる大きな成長が期待できるでしょう。
SNSマーケティングの将来性
SNSの魅力の一つは、拡散性の高さです。気に入った商品やコンテンツをボタン一つで簡単に拡散できるため、商品やサービスに関する情報が瞬く間に広まっていきます。
また、他のユーザーと気軽にコミュニケーションを交わせるのも大きなメリット。適切な対応をしていくことで、リピーター獲得にもつなげられます。ユーザーの反応を把握し、きめ細かなマーケティング施策を立てることも可能です。そのため、企業にとっては今後も重要なマーケティング施策の一つとなるでしょう。
市場規模の拡大から見ても、SNSマーケティングの需要は今後も増加していくと考えられるため、将来性の高い仕事といえるでしょう。
SNSマーケティングのキャリアパス4つ
副業でSNSマーケターとして経験を積み、キャリアアップを目指したいと考える人も多いのではないでしょうか。ここでは、SNSマーケティングのキャリアパスについて、4つの選択肢を紹介します。
- リーダーやマネージャーに昇進する
- 広報・PR業務にジョブチェンジする
- CMO(最高マーケティング責任者)を目指す
- 独立・起業する
それぞれ見ていきましょう。
1.リーダーやマネージャーに昇進する
まず、チームリーダーやマネージャーに昇進するキャリアパスがあります。実務経験を積み重ねて優れたマネジメント力を発揮できるようになれば、部門のリーダーやマネージャーとして活躍できるでしょう。部下の育成や部門全体の戦略立案など、より高度な業務に携わることができます。
2.広報・PR業務にジョブチェンジする
SNSマーケティングで培ったコミュニケーション能力や情報発信力は、広報・PR業務にも活かせるでしょう。広報・PR担当者としては、企業の情報を広く伝えて企業イメージの向上や認知度の向上を図ります。また、メディアリレーションやイベント企画など、幅広い業務を担当するケースもあります。
3.CMO(最高マーケティング責任者)を目指す
SNSマーケティングの分野で高い実績を上げ、経営戦略にも関われるようなスキルを身に付ければ、CMO(最高マーケティング責任者)を目指すこともできます。CMOとは、企業全体のマーケティング戦略を策定し実行する責任者です。
CMOには高いリーダーシップとマーケティングスキルが求められるだけでなく、経営に関する知識や経験も必要となります。難易度は高いですが、大きなやりがいも感じられるでしょう。
4.独立・起業する
SNSマーケティングの経験とスキルを活かして、独立・起業する道もあります。コンサルタントとして活動したり、SNSマーケティング会社を立ち上げたりなど、さまざまな選択肢があります。
独立・起業にはそれなりのリスクと責任が伴いますが、成功すれば大きな報酬を得られる可能性があります。自由度の高い働き方ができるのもメリットです。
SNSマーケティングの副業で成功するためのポイント5つ
最後に、SNSマーケティングの副業で成功するためのポイントを5つ紹介します。
- 本業とのバランスを意識する
- ポートフォリオやプロフィールを充実させる
- クライアントのニーズを理解する
- 情報収集を怠らない
- 信頼関係の構築に努める
それぞれ詳しく解説します。
1.本業とのバランスを意識する
大切なのは、副業と本業のバランスです。SNSマーケティングは時間外に取り組む副業のため、本業に支障が出ないよう管理する必要があります。無理のない範囲で副業に取り組み、収支や体調管理も徹底しましょう。
2.ポートフォリオやプロフィールを充実させる
SNSマーケティングの副業を始めるためには、自分のスキルや経験をアピールするためのポートフォリオやプロフィールが必要です。過去に引き受けた案件内容や実績、得意なSNSプラットフォームなどを具体的に記載しましょう。
3.クライアントのニーズを理解する
SNSマーケティングの副業で成功するためには、クライアントのニーズを深く理解することが重要です。クライアントが「どのような目標を達成したいのか」「ターゲット層は誰か」「どのようなコンテンツを配信したいのか」などを丁寧にヒアリングし、ニーズに合った提案を心がけましょう。
4.情報収集を怠らない
SNSマーケティングは常に変化している分野です。そのため、常に最新のトレンドや情報を収集する必要があります。業界誌を読む、セミナーに参加する、SNSをチェックするなど、日々の情報収集を怠らないようにしましょう。
5.信頼関係の構築に努める
たとえ稼働時間の短い副業であってもクライアントとの信頼関係の構築に注力しましょう。SNSマーケティングの分野では継続的な取り引きが望ましいため、クライアントとの良好な関係を築くことが不可欠です。丁寧なコミュニケーションを心がけ、クライアントの期待に応えられるよう努めましょう。
まとめ
SNSマーケティングの副業で成功するためには、スキル磨きを怠らずクライアントとの良好な関係を築くことがポイントです。本業とのバランスも考え、無理のない範囲で取り組みましょう。コツコツと実績を重ねれば、キャリアアップも可能です。
なお、「CXO works」では、経営者の右腕として活躍できる案件を豊富に掲載しています。SNSマーケティングのスキルを活かして難易度の高い仕事に挑戦したいと考えている人は、ぜひ求人情報をご確認ください。