ITエンジニアとして就職するにあたって、面接で「どのようなエンジニアになりたいか」という内容の質問が投げかけられる可能性が高いです。
質問の意図を知ることで、どういった回答を求められているのかを把握でき、担当者の印象を良くすることができるでしょう。
そこで、どのようなエンジニアになりたいのかという質問の対策方法について解説します。
「どのようなエンジニアになりたい?」と聞かれた場合の対策
「どのようなエンジニアになりたいか」の質問の意図
まずは、そもそも何故このような質問をされるのか、その意図について解説します。
エンジニアへの理解度の確認
この質問の最大の意図は「その人がきちんとITエンジニアという仕事について理解しているのか」を確認することにあります。
将来のビジョンを明確に語ることができるということは、仕事内容や将来性についてきちんと理解できている証拠になるのです。
この質問に対して明確な回答ができなかった場合、ITエンジニアの仕事についての理解度が低く、意欲や熱意がないと判断されるでしょう。
将来を見据えているかどうかの確認
2つ目の意図は「その人がどれだけ将来を見据えているのか」を確認することにあります。
ITエンジニアの仕事にはさまざまな将来性があり、それを明確に思い描けるということは仕事の理解度を示すだけでなく、そこに至るまでの情熱をしっかりと持っていることを示すことになるのです。
将来像が不明瞭な回答をしてしまうと、仕事内容殿ミスマッチが起こりやすく、短期間で辞められてしまうと判断されてしまうでしょう。
自社に必要な人材かどうかの確認
3つ目の意図は「その人がその会社にとって必要な人材であるか」を確認することにあります。
雇用される以上、会社に貢献できる人材であることが望まれます。
将来像についての意見を共有することにより、将来的にその人が自社にとって利益をもたらすことができる人材になり得るかどうかを判断する材料になるのです。
「先輩エンジニアからの一言コメント」
しっかりと将来のビジョンを見据えることは、仕事をする上でのモチベーションを高めることにも役立ちます。自分が将来どういった活躍をしたいのか考えると、自然と今やるべきことが見えてくるはずです。
「どのようなエンジニアになりたいか」の回答ポイント
この質問に対する対策を練るためには、どのような回答が理想的なのかをポイントごとにしっかりと押さえておくことが重要です。
将来像は具体性を求める
回答する際に説明する将来像は、可能な限り具体的で細かい部分まで回答できることが望ましいです。
あまりに曖昧な将来像を回答してしまうと、エンジニアの仕事についての研究がなされていないことや、仕事が長続きしないリスクが高いことなどを疑われてしまいます。
具体的に、どういった役職で、どういった成果を出したいのかを説明するためには、ITエンジニアについての研究を深堀することが重要です。
今までの経験や具体例を交えて回答する
回答する際には、補足説明として過去の経験や具体例を添えると説得力が増します。
この質問に限った話ではありませんが、面接での回答には説得力やわかりやすさが求められます。
それを補うために、関連する経験や具体例などを説明することで、将来像により具体性が加わり、高レベルな回答を実現するのです。
「ネガティブな内容」は「ポジティブな将来像」につなげる
回答する際に、経験や具体例で「ネガティブな内容」をどうしても入れなければならない場合は、その結末として必ず「ポジティブな内容」で締める必要があります。
基本的にネガティブな回答は担当者の心証を悪くしますが、「過去にこのようなネガティブな内容があった、だからこそ将来はポジティブな内容にしたい」というように、ポジティブなオチにつなげるための材料であれば問題ありません。
それならば、ネガティブな経験や具体例しか用意できなかったとしても、担当者の印象をプラスに向けることは難しくないでしょう。
自分の強みをわかりやすく
回答するにあたって、将来像を実現するための材料となる「自分の強み」を、わかりやすく説明する必要があります。
どれだけ優れた将来像を提示したとしても、それを現実のものとできなければ意味がありません。
将来のことは誰にもわからないものではありますが、その現実性を少しでも信じてもらうためには、その将来を実現するための原動力・武器となるような強みをアピールすることが手っ取り早いです。
場合によっては相手が判断しずらい専門的な説明になることもありますので、その場合はわかりやすい例えなどを交えつつ、しっかりと担当者に理解してもらう努力が必要になるでしょう。
「先輩エンジニアからの一言コメント」
将来のビジョンは真面目に回答しましょう。ここで下手なことを言えば、仮に就職できたとしても飲み会などの席で笑い話の種にされてしまう可能性があります。誰に話しても恥ずかしくない内容にまとめておきましょう。
まとめ:具体的な将来像をしっかりと伝えよう
どのようなエンジニアになりたいのか、その将来のビジョンをしっかりと伝えることが、面接を突破するための重要なポイントになります。
具体性を持たせ、その根拠となるようなエピソードや強みをしっかりとアピールし、優れた回答をもってして担当者の心証を良くしましょう。