初心者が在宅ワークをして稼げる平均月収は?

インターネット環境の発展により、フリーランスや個人事業主でなくても気軽に在宅ワークを始められるようになりました。子育てや介護と仕事の両立、収入アップのための副業、異業種への挑戦などの理由から、在宅ワークに興味のある方も多いのではないでしょうか。
「在宅ワークをしてみたいけれど、実際どのくらい稼げるの?」
「とりあえず始めてみたけれど、もう少し稼げるようになりたい」
と考えている方に、在宅ワークとお金の関係をご紹介します。

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在宅ワークで稼げる金額はピンキリ!

在宅ワークは働き方のひとつの選択肢であり、選ぶ職種や仕事にかける時間によって収入はお小遣い程度から数百万円までとさまざまです。

2013年度の厚生労働省の調査によれば、在宅ワーカーの平均月収(手取り)は5万円以下の人が最も多く27.7%、9万円以下まで合わせると45.7%となり、約半数の人が副業・バイトとして在宅ワークを選択していると推測されます。

10~29万円の人は32.2%、30万円以上の人は22.3%でした。なかには50万円以上・100万円以上という人もいるので、「在宅ワークは稼げない」などの先入観は捨てて、収入アップのための工夫を続けてみてはいかがでしょうか。

高収入が見込める在宅ワーク

2013年の調査では企業が実際に発注している仕事(見込み含む)もランキングされています。1位から5位までをみてみましょう。

1位・Webサイト作成:43.6%
2位・Webデザイン/グラフィック:36.4%
同率2位・設計/製図(CADなど):36.4%
4位・データ入力:33.6%
5位・サイト更新:25.5%

また、今後も在宅ワークへの発注を「増やしたい」「やや増やしたい」「現状維持」と回答した企業は6割を超え、需要が途切れることはないでしょう。

在宅ワークは、スキルが必要で専門性が高いほど高収入となる傾向があります。おすすめの仕事を6つ紹介します。

プログラマー

IT技術はこれからの社会にかかせないものですが、実際にプログラミングを学びシステムが書けるという人材は貴重な存在となっています。システムエンジニアともなれば社員雇用・フリーランスを問わず、全職種のなかでも平均収入の高い職種です。パソコンひとつあれば作業ができるので、在宅ワークとも相性のよい仕事といえるでしょう。

Webデザイナー

Webサイトの制作にかかわる仕事はどれも需要が高いですが、なかでもサイトの見た目を決定づけ、企業のイメージアップや顧客の購買行動にかかわるWebデザイナーは高収入が期待できる仕事です。案件によってデザインのみを作成したり、閲覧する人の使いやすさを整えたり、HTMLやCSSの仕様に沿ったコーディングを担当したりします。

Webライター

Webライターは初心者でもトライしやすい仕事なので低単価の案件もありますが、スキルを磨いて執筆スピードが上がれば、相対的に収入アップが可能です。また、専門知識を活かした得意分野があったり調査力が優れていたりすれば、高報酬の案件も受注できるでしょう。

翻訳・通訳

翻訳・通訳の仕事では、英語・中国語の需要が高いですが、扱える人も多いので倍率も高い傾向にあります。「実務翻訳」「文芸翻訳」「映像翻訳」などの得意分野がある、フランス語などの多言語対応ができる、同時通訳のスキルがある、といった強みを磨けば、高単価の仕事を続けられるでしょう。

動画編集

動画編集の仕事は、動画配信サービスが一般的になるにつれて需要が増えてきました。テロップや音響など、専門機材が必要だった作業がパソコンだけで扱えるようになり、自宅でも十分仕事ができます。

クラウドソーシングサイトで企業や個人から受注したり、映像制作会社の委託を受けテレワークで仕事をしたり、ユーチューバーの募集に応募したりして高単価の仕事を探してみましょう。

ブログ・アフィリエイト

在宅の仕事は受注するだけでなく、作り出すこともできます。ブログ運営(アフィリエイト広告)は未経験でもトライしやすく、軌道に乗れば楽しみながら収益を上げ続けられるとして人気の副業です。自身のブログで充実したコンテンツを提供し、アクセスした人が広告をクリックしたり購買したりすることで収入となります。

意外と高収入を狙うのは難しい…

自分の好きな時間・場所で、柔軟な働き方ができる在宅ワークですが、これを本業として高収入を狙うにはいくつかのコツがあります。在宅ワークを始める前、そして始めてからも心掛けたい6つのポイントをご紹介します。

報酬が低い仕事も多い

在宅ワークは未経験OKの軽い仕事から、スキルや経験のあるプロが求められている仕事までさまざまなものが募集されています。例えば同じ「市場調査」でも、ネットをリサーチするだけの単価数円~数十円の仕事もあれば、クロス集計をかけて納品する数万円の案件もあります。自身のスキルを最大限に活かして、高単価の仕事に絞って受注していきましょう。

常に案件があるとは限らない

クラウドソーシングサイトなどでは多くの案件が掲載されていますが、自分にぴったりの仕事が常にあるとは限りません。また、応募しても競争率が高く受注につながらないケースも。複数のクラウドソーシングサイトを利用したり、継続案件と単発案件を組み合わせたりして、仕事が途切れないようにスケジュールを調整するなど工夫しましょう。

詐欺にも注意!

在宅ワークはクライアントとネットだけの関係であることも珍しくありません。コミュニケーション不足から、仕事内容を一方的に破棄されたり、報酬を遅延・未払いされたり、不当な報酬額に変更されたりというトラブルが起こりやすいようです。

また、依頼するときから報酬を支払うつもりのない悪質な業者や高額な教材を購入させたり研修費の支払いを迫ったりする「在宅ワーク詐欺」も報告されています。

自分のスキルに合った仕事を探そう

在宅ワークを始めた当初は単価の低い仕事しかできなくても、続けていくことでスキルを身につけ、より単価の高い仕事ができるようになっていきます。常に自分のスキルをチェックし、レベルの高い仕事へ挑戦し続けましょう。

低単価の仕事しかない状態が続くようなら、思い切って別のジャンルの仕事へ挑戦してもよいでしょう。

稼げない期間も諦めず継続あるのみ!

クラウドソーシングに頼った在宅ワークは、好条件の仕事に恵まれ収入アップできる期間と、なかなか思うような案件に巡り合えず「在宅ワークを続けていってよいものか」と迷う期間が訪れるでしょう。

どんな仕事でも、成功するためには数年かけて仕事に取り組み、ノウハウを身につける必要があります。「在宅ワークだから稼げない」と諦めるのではなく、「この仕事で成功するためには」と目的意識を持って継続できる人こそ、「稼げる在宅ワーカー」になる素質があるといえるでしょう。

勉強を続けてスキルを磨こう

空き時間をすべて在宅ワークに使うのではなく、自分への投資として情報収集をかかさないようにしましょう。在宅ワーカー向けのセミナーに参加したり、ノウハウが解説されている書籍で学んだり、成功している在宅ワーカーのブログやSNSをチェックしたりすることをおすすめします。

また、専門分野を持つ在宅ワーカーほど高収入を得やすいので、仕事に必要な勉強も続けていくとよいでしょう。

まとめ

在宅ワークが一般的になり、「稼げる在宅ワーカー」と「稼げない在宅ワーカー」の差が生まれつつあります。低単価の仕事に忙殺されないよう、自分が仕事に使える時間と報酬のバランスに気をつけながら、スキルを磨き続けましょう。

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