海外に住んでいても、フルリモートであれば日本の企業で働けることをご存知ですか。
今回は、海外在住でもフルリモートワークで日本の会社に務めるメリットを考えてみます。
フルリモートとは?
働き方改革の推進により、オフィスに出社せず別の場所で仕事をする「テレワーク」「リモートワーク」「在宅勤務」といった働き方も広がってきました。
リモートワークの中でも、まったく出社せずにオフィス以外の場所で働くことを、「フルリモートワーク」と言います。
リモートワークを導入する企業は増えてきましたが、週に何日か出社する場合が多く、完全に出社しないフルリモートワークを導入している企業はまだまだ少ないでしょう。
フルリモートで働くメリット
出社せずリモートで、しかも週に一日も出社することなくフルリモートで働くことのメリットは何でしょうか。
通勤の負担がなくなる
フルリモートに限らず、リモートワークの一番のメリットは、通勤がなくなることでしょう。
毎朝ラッシュの通勤電車に乗る必要がなくなり、通勤にかかっていた時間も、仕事以外のことに充てることができるようになります。
また、満員電車に毎朝ストレスを感じていた人は、通勤のストレスから解放されることで、日中集中して仕事に取り組みことができるようになるでしょう。
効率よく仕事できる
オフィスで働いていると、仕事の合間に同僚と雑談したり、だらだらと無駄に長い会議に参加しなければならなかったり。業務以外のことで手がとられてしまった経験はありませんか。
フルリモートワークの場合には、そのようなことがなくなり、自分ひとりの環境で仕事に集中することができます。
前述のように、朝の通勤のストレスからも解放され、仕事の効率も上がることで、仕事へのやる気もさらにアップするでしょう。
好きな場所で仕事できる
フルリモートはリモートワークですから、オフィスに出社せずオフィス以外の場所で仕事をします。
パソコンが用意でき、常時インターネットに接続できる場所であれば、どこでも自由に仕事ができるわけです。
フルリモートの場合は、まったくオフィスに行かなくてよいので、たとえば、都内の会社に所属しながら、沖縄へ移住して、沖縄から仕事をするということも可能です。
また、今日は自宅、明日は店内のBGMがすてきなカフェで仕事しよう!ということももちろんできます。
海外在住者が日本企業のフルリモートで働くメリット
働く場所に制約がないフルリモートなら、国内に限らず、海外からでも就業可能!
海外にいながらにして、日本の企業でフルリモートワークするメリットは何でしょうか。
さまざまな仕事がある
海外在住でもフルリモートで働くなら、住んでいる場所に制約はありませんね。
パソコンとインターネットが使えれば、いろいろな仕事があります。
例えば、翻訳、コラムニスト、データ入力など、書く(入力する)仕事。ほかにも、センスや技術が必要な、Webデザイン、動画編集、プログラマなどがあります。
自分のスキルを最大限活かせる
住む場所に制約がなくなる分、今まで会社が遠くてあきらめていたような企業で、自分の得意なこと、好きなことを、仕事として選択できるようになります。
仕事をしたいけど、育児や介護で家を空けられない、出社できないという人でも、自分のスキルを活かして自宅で就労可能です。
海外からでも日本とのつながりを保つことができる
国内の企業に所属し働くわけですから、海外にいながら日常的に日本とのつながりを保つことができます。
将来日本に戻る場合にはとくに、海外在住中にも日本の情報が常に入ってくるため、浦島太郎のような状態になることなく、国内の仕事に復帰することができるでしょう。
言葉の壁がない
日本国内の企業で働くため、業務のやりとりで使う言語は日本語。仕事をする上で言葉の壁を感じることはないでしょう。
まだ海外に移住したばかりで、現地で仕事ができるほど現地の言葉が上達していない場合でも、フルリモートで日本の企業で仕事に就くことができれば安心ですね。
仕事を探す~仕事をするまでネット上で完結する
フルリモートの求人の場合、求人への応募も求人サイトからインターネット経由でエントリーすることができ、その後オンライン面接が行われ、応募から採用まで、企業側担当者と一度も直接会うことなく完結することも多いです。
また、自分のスキルや職歴をクラウドソーシングのWebサイトに登録し、公開することで、企業側からのスカウトで採用されることもあります。
日本企業向けのキャリアアップを図れる
海外在住中も日本企業で就業することで、その職種の経験を積むことができます。
また、将来日本に帰国して働くことを考えれば、日本企業で働き続けることは、次の転職、キャリアアップに有利となるでしょう。
海外から日本企業のフルリモートで働くデメリット
フルリモートで働くことには多くのメリットがあることがわかりましたが、国内でリモートワークする場合と同様に、デメリットもあります。
日本との「時差」の問題
フルリモートで働くことができても注意しなければいけないのが、居住地と日本との時差です。
日本に近いアジア圏であれば、時差も少なく、日本が日中の時間に合わせて仕事をすることが可能です。しかし、ヨーロッパなど時差の大きな国で仕事をする場合には、日本時間にあわせて仕事をする必要が出てきます。
例えば、オンラインミーティングを行う場合は、日本時間の朝や日中に開催されるのに合わせて、現地の真夜中に参加する、ということも出てくるでしょう。
現地の人との交流の機会が減る
日本企業とのフルリモートワークの場合は、現地の企業に勤めていないため、居住地域の人との交流の機会は当然減ります。
また仕事先も日本国内の会社のため、日本の情報は手に入りやすいですが、逆に現地の情報が自然と入ってくる環境ではないでしょう。
ネット環境が整わない地域もある
国や地域によっては、日本のように何不自由なくインターネットが使える状況にないこともあるでしょう。
そもそも電気が不安定で、一日に何度も停電する地域や、インターネットは使えても、常時接続が高額だったり、回線が細くオンライン会議に接続することができないような場合のフルリモートワークは難しいでしょう。
まとめ
週に一日も出社を必要としないフルリモートワーク。日本国内だけでなく、海外に住んでいても日本の企業でフルリモートワークが可能です。
通勤などのストレスがなくなり、好きな場所で自分のスキルを活かして仕事できることが最大の魅力ですが、海外居住者ならではのデメリットも忘れてはいけません。時差やインターネット環境などは、国によって異なってくるので注意しましょう。