子供の面倒を見ながら在宅ワークは無謀かも…考えられる対応策は?

オフィスへ通勤の必要がない在宅ワークは、育児・家事と仕事を両立できる点がメリット。しかしメリットだと思えるこのポイント、実は問題点もはらんでいるのです。
今回は子どもの面倒を見ながら在宅ワークをする際の悩みを交え、対応策について解説します。

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子連れ在宅ワークには限界がある

子どもの面倒を見ながら仕事をしたいという人に人気の在宅ワーク。通勤の必要がないため、子育てに割ける時間を多く確保することが可能です。

在宅ワークは、子どもが保育園・幼稚園・小学校に行っていれば、確かに効率よく仕事ができます。しかし待機児童や休校などで子どもが家にいると、どうでしょう。

子どもの相手をしたり昼食を作ったりする必要があり、仕事が進まないことも多々あるのです。

自分は仕事が思うように進まない。子どもは親に相手してもらえない。親子にとって在宅ワークがストレスになってしまっては元も子もありません。

子ども+在宅ワークの難点

育児と仕事の両立のために在宅ワークを始めたのに、ふたを開けてみたらなかなか思うように仕事ができないということも少なくありません。

それでは、子どもの面倒を見ながら在宅ワークをするときの課題について、一つひとつ具体的に見ていきましょう。

子どもを放置する罪悪感

在宅ワークをしていると、集中して仕事をしたい時間や納期が迫っている仕事をしている時間など、どうしても子どもよりも仕事を優先してしまう時間が出てきてしまいます。WEB会議やオンライン商談では、子どもの声が入らないよう別々の部屋で過ごすことを余儀なくされるときも。

このように「子どものことは大事なのに、放置しなければいけない」という葛藤や罪悪感に悩む親が多いようです。

子どもが仕事の邪魔をしてくる

まだまだ遊びたい盛りの子どもがいると、親が仕事中でもお構いなしで邪魔をしてくることもあります。子ども本人は遊んでほしいだけなのに、親としては仕事を中断せざるを得ないためストレスに。

また、おむつ交換やトイトレ、おやつや食事など、仕事の手が止まってしまうことは多々あります。

パソコンやプリンターを壊されてしまう

子どもがいると、パソコンやプリンターなど在宅ワークで使う機器の取り扱いにも注意が必要です。

子どもは「親が使っているものだから、きっとおもしろいものなんだ」と思って悪気もなく触ってしまい、思いがけず壊してしまう可能性があります。また飲み物をこぼして壊してしまうケースも。

仕事で使うものだから大切だと伝えても、子どもが小さいと理解することができずに何度もやってしまうこともあるかもしれません。

細切れ仕事になるので集中できない

子連れ在宅ワークでは、ことあるごとに仕事の手が止まってしまうため、細切れでしか仕事ができなくなってしまいます。集中できないため、仕事の効率が落ちてしまう可能性もあります。

また、どこまで作業が進んでいたか分からなくなり二重作業をしてしまうことも考えられます。

集中力の低下はミスにつながるリスクもあるので、しっかりと自分で管理しなければ大きなトラブルを招く危険性もはらんでいます。

子どもが低年齢である程困難に…

子どもの年齢が低ければ低いほど、子どもの面倒を見ながらの在宅ワークは難しくなってしまいます。低年齢だと親の言うことを理解できず、仕事の邪魔をしたり機器を壊したりしてしまうことがあるからです。

また「生まれたばかりで寝ている時間が多い赤ちゃんなら、子どもが寝ている間に仕事ができる」と思うかもしれませんが、赤ちゃんは夜中に何度も起きるため親も寝不足になりがちです。眠気が強いなかで仕事をしても、集中力が持続せずに苦労するでしょう。

「親に構ってもらえない」子ども側のストレスも

親が家で仕事をしていることで、子どものストレスにつながる可能性も懸念されます。

親が仕事を優先していると「構ってもらえない」と思い、寂しい思いをしたり邪魔をしてきたりするかもしれません。また仕事が忙しくて公園や散歩に連れていくことができず家に閉じこもっていると、遊ぶのが大好きな子どもにとっては大きなストレスになるでしょう。

子ども世話と在宅ワークを両立させる方法

子どもの世話と在宅ワークを両立させるためには、それぞれの悩みに応じた対策を事前に決めておきましょう。親・子ども、お互いにストレスのない環境で仕事ができるよう、以下の方法を検討してみてくださいね。

乳児はおんぶしてしまう

まだ小さい乳児期は、おむつ替えやミルクの時間以外は寝ていることも多いです。子どもの機嫌がいいときや寝ている間などは、おんぶ紐を使っておんぶをして仕事をしましょう。おんぶだと両手が使えますし、子どもは親とくっついているので安心できます。

ただし、抱っこ紐・おんぶ紐によっては月齢制限があるので「首がすわってから」「腰がすわってから」など使用条件を確認することを忘れないようにしてください。

時間を決めてテレビもOK

子どものうちはあまりテレビを見せないという方針の家庭もあるかもしれません。しかし、どうしても仕事に集中する時間を確保したいときは、テレビを活用するのも一つの手。

子ども向けのテレビ番組や子どもがお気に入りの番組を録画しておけば「ここぞ」というときに見せることができます。

テレビを見せるときはダラダラを見せないで、時間を決めて見るようにしましょう。仕事の区切りがつきそうな時間をあらかじめ算出しておき、子どもに「○時○分まで見ようね」と事前に伝えておくことがポイントです。

家族の協力を乞う

子育てをしながらの在宅ワークでは、家族の協力は必要不可欠。家で仕事をすることを理解してもらうだけでなく、子どもの面倒や家事の手伝いもしてもらえる体制を整えましょう。

とは言え、配偶者が仕事で家を空けていると頼りたいときに頼れないこともあります。そのような場合に備え、実両親や義両親にも事情を伝えて協力してもらえるよう依頼しておくのがおすすめです。

ベビーシッターやファミサポを使う

ベビーシッターやファミサポなどのサービスを活用し、仕事の時間を確保しても良いでしょう。

ベビーシッターは、シッター派遣会社に紹介してもらったり、マッチングサービスを使って自分で探したりすることができます。自分の子どもを預ける相手なので、信頼できる人を選ぶようにしましょう。

ファミサポとはファミリーサポートのことで、依頼があった家庭に最適な人材を紹介するサービスです。子どもを預かってもらうだけでなく、保育園や学童への送迎、習い事への送迎なども可能なこともあります。

子どもも一緒に宿題をする

親の仕事の時間に合わせて子どもも宿題をするのも有効です。子どもが勉強に集中するので、静かな環境で仕事を進めることができます。

勉強が終わったら親も仕事を中断して親子の時間をもてば、子どもが寂しい思いをすることもありません。子どもの勉強習慣が身につく効果も期待できます。

子どもが寝てから仕事をする

子どもが邪魔をしてきてどうしても仕事の時間を確保できないときは、思いきって子どもが寝ている間だけ仕事をすると決めましょう。

子どもが寝ている時間は夜だけではなく、お昼寝の時間だって仕事に充てられるのです。また、子どもがまだ寝ている早朝に起きて仕事を片付けるのも良いでしょう。朝・昼・夜のスキマ時間を活用し、上手に仕事の時間を確保しましょう。

まとめ

育児と仕事の両立を目指して在宅ワークを始めても、子どもの面倒を見ながらの仕事はなかなかハードルの高いもの。しかし課題となるポイントはある程度予測することができるので、回避するために事前に対策を練っておきましょう。

本記事の内容を参考に、親も子どももストレスのない在宅ワークを実現してくださいね。

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