近年、インターネット環境が整ったこともあり、家でできる仕事の幅が大きく広がり、少し前にはなかったような仕事も在宅ワークとして請け負うことが可能となってきました。また最近はYouTubeをはじめ、動画コンテンツもネットでよくみられるようになりそれに伴い「動画編集」の仕事が増えています。今回は動画編集について、またその求人情報の探し方などご案内します。
在宅ワークで動画編集!実際の仕事内容や給料をご紹介
「在宅ワーク」にも色々ある
在宅ワークと聞いて、頭に浮かびやすいものといえば、プログラマーやライター、デザイナーなどではないでしょうか。しかし、今や経理や営業でも在宅ワークができる時代です。
その他にも翻訳、データ入力、プログラミング、心理カウンセラーなど、世の中のニーズにあわせてさまざまな仕事が在宅ワークで可能となっているのです。企業での経験や高いスキルが必要な仕事もありますが、それらが無くても手軽に始められる仕事も増加しています。
動画編集とは
情報発信などをする手段として、以前では文字で伝える本や雑誌、音で伝えるラジオなどの方法がありましたが、映像でできるのはテレビくらいのものでした。しかし、インターネット環境が整ってくるようになると、一般の人でも自由に動画配信ができるコンテンツが誕生しました。
目と耳で情報を得ることができる「動画」は、Web広告としても情報を伝えやすいため、企業でも需要が高まっています。ニーズの高まりと同時に「動画編集」という仕事が注目を集めるようになりました。動画編集とは具体的にどのような仕事をするのでしょうか。
素材を繋ぐ
最初に行う作業は「素材を繋ぐ」という工程です。撮影した動画の中から、必要な場面と必要ではない場面を選択し、必要なシーンを繋げていくという作業です。
リズム良くわかりやすい内容にするためには、欠かせない作業になります。クオリティの高いものを作る必要がある場合は、経験が必須となる場合もあります。
カラーグレーディング
次に行うのは「カラーグレーディング」という工程です。撮影した動画の色味、明るさ、コントラストなどを調整する作業です。伝えたい雰囲気に合った色味を調整するなどすることで、より伝えたいことが分かりやすくなります。
今では日常で撮った写真のグレーディングをしてSNSなどにアップすることも一般的となりつつあるため、想像しやすいのではないかと思います。カラーグレーディングは雰囲気を一変させることができるので、重要な作業となります。
テロップや特殊効果を加える
撮った映像をそのまま流すのではメリハリがなく、重要な言葉などを見落としてしまいがちです。そこで大切になるのは「テロップや特殊効果を加える」という工程です。
テロップを入れると、音を出さずにみたい時にも見ることができますし、強調したい場面が作ることができます。その他にもイラストやBGMを取り入れることもあります。
どんなクライアントから仕事がもらえるの?
「動画編集」の仕事がどういうものなのかは把握できたと思いますが、それらの仕事はどんなクライアントから仕事をもらえるのでしょうか。具体的な業界をご紹介します。
YouTuber
「YouTube」といえば、若い人だけに限らず広い世代に知名度の高いコンテンツです。そこで活躍するYouTuberは、個人で撮影、動画編集をしているイメージがありますが、近年では利用している企業も増加しており、動画編集できる人材のスキルが多く求められているのです。
他業種のクライアントに比べて、初心者でもできる案件も多いので、最初はYouTubeのお仕事から始めるという人も多いようです。
広告代理店
広告代理店はPRの仕事を受け持つところなので、動画もフル活用しています。
ただ、YouTubeに比べると高いクオリティを求められるので、広告代理店の仕事を請け負う場合には、豊富な経験や高いスキルなどが求められます。初心者が取り扱う案件としては、難しいものになるかもしれません。
結婚式場
最近の結婚式では、新郎新婦のプロフィール映像やエンドロールなど、さまざまな場面で動画を利用しています。
結婚式は一生に一度のことなので、ミスなどは許されません。また、結婚式では一般の参列者が動画編集した映像を上映する機会も多いので、それらと比べた時に明らかにクオリティが高いと感じられるレベルで無くてはなりません。広告代理店と同様に、豊富な経験とスキルが必要となります。
動画編集を在宅で行うために必要なもの
「動画編集」の仕事はいくつかの専門的な道具を用意しなければ始めることができません。
在宅で行う事になると、全て自分でそれらを揃えなければならないという手間はかかりますが、準備さえすればさまざまな仕事を受注することができます。
「動画編集」を在宅で行うために必要なものをご紹介します。
パソコン・インターネット環境
まずは在宅ワークの基本となる、パソコン、インターネット環境は必須です。動画編集にはパソコンが欠かせませんし、クライアントとのやりとりにも利用します。
また、パソコンはスペック(仕様や性能)が低いと、動きが悪くなるためスムーズに作業を進めることができません。短い動画や簡単な編集作業であれば、普通のスペックでも問題ありませんが、さまざまな動画編集を行う予定であれば、ある程度スペックのあるパソコンを用意しましょう。
動画編集ソフト
動画編集にはソフトが必要になります。
無料のソフトから有料のソフトまで数多く存在しますが、使い勝手もさまざまなので、自分好みのものを選ぶのも良い方法ですが、初めて動画編集をする場合には何を選んだら良いのか迷ってしまいがちです。
そんな時には有名で普及率の高いものを選びましょう。ソフトを使いこなせなければ意味がないので、使い方の書籍があるものや、ウェブ上で使い方の解説があるものなどがオススメです。
Photoshop
PhotoshopとはAdobeが提供する画像編集ソフトです。写真加工・合成、イラスト作成、グラフィックデザインなどができ、この分野では代表的なソフトとなっています。
画像編集のイメージが強いPhotoshopですが、実はCS3から動画編集も可能となっており、動画の分割や編集だけでなく、BGMの挿入、文字入れ、色味調整など一通りの変種が可能です。また動画のカバー用の画像もPhotoshopでデザインできるのであると大変便利なソフトとなっています。
どうやって動画編集の仕事を見つける?
動画編集をするにはまず、仕事を見つけなければなりません。自分のスキルや条件の合った仕事を探すには、どのような方法で見つければ良いのでしょうか。
動画編集の在宅ワーカーが仕事を探す方法をご紹介します。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトで仕事を探すという在宅ワーカーは多く存在します。クラウドソーシングサイトとは企業がウェブ上で不特定多数の人達に対して業務を発注するシステムのことです。
企業が提示する業務内容や、必要なスキルを見ながら、自分の条件を照らし合わせ仕事を選ぶことができます。依頼された仕事を納期までに納品し、報酬を得るという流れになります。基本的には単発の仕事ですが、企業によっては長期にわたる契約をすることも可能です。
派遣会社
オフィスに人材を派遣するイメージの強い、派遣会社での仕事ですが、今や派遣社員の在宅ワーカーも存在します。
納品した分だけ報酬を得るという契約もありますが、働いた時間分の給与を払うというパターンも多いようです。派遣会社に登録をすれば、希望する職種を紹介してもらえるので、仕事を探す手間を軽減できます。
単発アルバイトサイト
単発アルバイトサイトは、その仕事が終われば契約が終わるという契約です。全体的に、高いスキルが必要になるものが少なく、初心者でも請け負いやすいという特徴があります。
安定した契約はできませんが、案件数は非常に多いので、気軽にやっていきたいという人には最適です。
まとめ
自分がアレンジした動画を見て、人に強いインパクトを与えたり、感動させたりすることのできる動画編集という仕事は、これから更に伸びていくであろうと考えられています。
企業からの案件は高いクオリティが求められがちなので、始めたばかりなのであれば、YouTubeの案件を探してみましょう。撮影は得意だけど、編集は苦手という人からの依頼は、非常に多いものです。
高報酬を得るためには、豊富な経験や高いスキルが欠かせませんが、少しずつ案件を受けながら、コツコツ経験を積むことから始めてみましょう。