「エンジニアに興味があるけれど、仕事の現場はどんな感じ?」
「就職までにしておいた方がいいことって何だろう」
「就職活動で忙しいけれど、インターンシップも利用しておいた方がいい?」
就職活動中の学生は、将来に対する悩みや不安がつきないことでしょう。インターンシップを利用すれば、その一端をクリアできるかもしれません。特に理学・工学系以外から未経験でエンジニアを目指すなら、インターンを検討してみましょう。
インターンから始めるエンジニアへの道!メリットやさがし方をご案内
インターンとは
インターン(インターンシップ)とは社会に出る前の学生が、実際の企業や団体で仕事を体験する制度のこと。1~2日程度の短期型や1カ月以上の長期型、見学・研修のみで無報酬のケースや補助的な業務に携わり報酬が発生するケースなど、実施する企業によってスタイルはさまざまです。
「大学等におけるインターンシップ実施状況について」(文部科学省調査)によると2019年にインターンシップへ参加した学生(大学院生含む)は、調査対象のうち24%に上り、4人に1人が参加していることになります。
参加時の学年比率は、大学では3年生での参加が一番多く40.4%、次いで4年生が28.7%、2年生が14%、1年生が7.8%となっています。短期大学では2年生が55.4%、1年生が32.4%となっており、「就職活動」が始まる前から一定数の学生がインターンシップに参加していることが分かります。
インターンに参加するメリット
インターンは「この会社で働きたい」とまでの強い思いがなくても、参加すればさまざまな学びを得ることができる貴重な機会です。インターンに参加するメリットを8つ紹介します。
技術を学べる
プログラミングなどITの基礎的な知識を持っていても、それが実際の業務にどう使われているかをイメージするのは難しいのではないでしょうか。
インターンでは、先輩社員の業務を見学したり補助的な業務を手伝ったりすることで、IT知識と提供するサービス・商品が結びつきやすくなるでしょう。先端技術を知れば基礎知識の大切さが分かり、学びへのフィードバックも大きいものとなります。
人脈ができる
インターンで先輩社員との交流があれば、積極的に人脈をつくりましょう。企業の採用担当者以外と話をする機会というのは思いのほか貴重なものです。リクルート担当のOB・OGからは聞けないような業界についての生の声が聞けたり、仕事を選ぶうえでのアドバイスが得られたりするでしょう。
自分のキャリアを明確にしやすい
現場で使われている技術や先輩社員のビジネスマナーに触れることで、自分のキャリアの足りているところ・足りていないところが明確になるでしょう。自己分析で気づいていくほか、企業側の担当者やメンター担当者から的確なアドバイスが受けられることもあります。
何から勉強すればいいか分かる
インターンで現場を知れば、入社1~2年目のスキル、中堅社員のスキルなどが見えてくるでしょう。目指すべき姿を知ることで、何から身につけていけばいいか、いつまでに学んでいけばいいかが分かります。社会に出るまでにどう準備しておけばいいのか、指標を持つことができるでしょう。
自分の適性が分かる
長期型のインターンで会社勤めを始めたときのイメージが具体的に持てれば、自分の適性も分かりやすくなるでしょう。適性診断などのペーパーワークだけでは気づけなかった向き・不向きが分かるので、職業選択の際の大きな助けとなります。
会社の雰囲気を読み取れる
インターンで会社の文化や雰囲気を知り、「この会社に入りたい」と思いを強くすることもあるでしょう。反対に、企業分析では好ましいと思っていた会社が、自分にはどうも合わなそうだと感じることもあります。
就職活動へのエントリー前に会社の雰囲気を知ることができれば、「こんなはずじゃなかった」「就活時間を無駄にした」といったミスマッチを防ぐことができます。
就職で有利になる
長期型インターンにまじめに取り組めば、企業側へも人となりや熱意が伝わり就職活動が有利に運べることでしょう。また、短期型インターンでもエントリーシートの提出や企業説明会への参加が免除となるケースもあります。
タイトな就職活動の時間を有効に使えるようになるため、スケジュールの合うインターンには積極的に参加しておくことをおすすめします。
チームワークが身につく
エンジニアの業務は複数のプログラマーやさまざまな立場の人がチームを組んでプロジェクトにあたることがほとんどでしょう。学生のうちにチーム開発の感覚を養えるのは、インターンの大きなメリットです。
エンジニアインターンの探し方
エンジニアインターンを探すには、在学する学校の就職課への相談が基本的なステップですが、理学・工学系以外では就職課にも情報がないというケースもあるかもしれません。
インターネットサービスの「インターンサイト」を利用すれば、エンジニアインターンを希望に近いかたちで見つけることができるでしょう。8つのインターンサイトを紹介します。
インターンシップガイド
インターンシップガイドでは、1・2年生も対象のインターンが多数紹介されています。エンジニアや有給インターンに絞って検索したり人気順に表示したりでき、インターン以外の就職活動イベントも掲載されているので、こまめにチェックすれば気になる企業に出会えるでしょう。
infrA
infrAでは長期型かつ有給インターン情報のみを掲載しています。「インターンで身につくスキル」が案件ごとに紹介されているので、エンジニアに必要なスキルをいち早く身につけたいという方も選びやすいでしょう。
Wantedly
Wantedlyは企業のビジョンと個人のプロフィールをつなげるマッチングを得意としています。Wantedly独自のSNSでキャリアプロフィールを作成すれば、人脈づくりや将来像を具体的に描くのに役立つでしょう。
ゼロワンインターン
「インターンと就職活動は無関係」とする企業が多いなか、ゼロワンインターンでは「就活が有利になる長期インターン」をうたっています。有給インターンを3カ月以上継続するとインターン先の経営者から「推薦状」がもらえ、この情報を見たゼロワンインターンの提携企業からスカウトが受けられるシステムです。
キャリアバイト
キャリアバイトでは会員限定コンテンツのスキル診断が人気です。社会人に求められる16項目について強み・弱みが診断でき、診断結果をもとにおすすめのインターン案件が表示されます。志望する企業が固まっていない方でも、どう成長したいかイメージを持ってインターンを探すことができるでしょう。
サポーターズ
サポーターズではIT企業やベンチャー系企業への就職活動を独自のサービスでサポートしています。交通費の一部を補助する支援金サービスを利用すれば、地方イベントへも気軽に参加できますね。
インターンシップの説明会や先輩社員との懇親会などオリジナルイベントも多数開催されており、企業とのつながりが期待できるでしょう。
リクナビ
学生のための就職情報サイトとして有名なリクナビでも、インターン情報が紹介されています。フリーワードで「インターン」を検索すれば、多数の案件がヒットします。
また、2021年6月1日からリクナビ2023のインターンシップ受付がスタートします。登録者には、期間限定で就職活動に役立つさまざまな特典が用意されているので、気になる方はチェックしてみましょう。
JEEK
JEEKではインターン情報を「職種」「業界」「エリア」のほか、プログラムスキル・起業ノウハウ・経営に携われる・企画力が身につくなど、さまざまな特徴から絞り込むことができます。海外インターンも掲載されているので、グローバル企業での活躍を目指している方にもおすすめです。
まとめ
学生のうちに企業の雰囲気に触れられるインターンには多くのメリットがあります。就職を意識する大学3・4年生はもちろん、大学1・2年生を歓迎している企業もあるので、インターンサイトを利用して積極的に参加してみましょう。