昨今、世の中のさまざまな便利なシステムなどの開発を担っている「ITエンジニア」という仕事が注目されています。
求人も多く、将来性のある仕事なのですが、具体的にどんな仕事をしているのだろう、自分もエンジニアを目指せるのだろうかと気になる方は多いでしょう。
そこで、ITエンジニアとはどんな仕事なのかについて解説します。
ITエンジニアとはどんな仕事なのかについて解説
ITエンジニアの基本的なこと
まずは、ITエンジニアの仕事の基本的な部分について解説します。
ITエンジニアの仕事内容
ITエンジニアの仕事は「情報技術(IT)」を扱うことです。
世の中にはさまざまなIT製品があります。
利用者は(製品によっては)簡単な操作でさまざまな恩恵を受けられますが、そのための動作には複雑なプログラミングによって構築されたシステムが関わっています。
そのシステムを、依頼内容に則って設計・構築し、その保守運営に至るまでを手掛けるのがITエンジニアの仕事なのです。
ITエンジニアの社会的な役割
ITエンジニアの社会的な役割としては「IT製品を通じて生活を便利にする」という役割があります。
この役割は、自身が社会貢献に役立っている企業(社会インフラ系など)でエンジニアとして活躍するだけでなく、自身が手掛けたIT製品を使って他企業の仕事を効率化して世の中の役に立つ製品を生み出すサポートをするといった方法もあります。
ITエンジニアの種類
現在、仕事内容が多岐にわたるようになったITエンジニアの仕事は細分化され、それぞれに異なる分野で活躍しています。
分類の仕方はところによって異なるのですが、主な分類としては、
・システムエンジニア
・ネットワークエンジニア
・ウェブエンジニア
・プログラマー
・データベースエンジニア
・フィールドエンジニア
・セールスエンジニア
・テストエンジニア
・サポートエンジニア
・セキュリティエンジニア
・インフラエンジニア
・クラウドエンジニア
などがあります。
「先輩エンジニアからの一言コメント」
エンジニアの種類について解説しているサイトを見てみると、20種類ものエンジニアの種類について解説しているところもありました。結局、何を仕事としてやっていくのかの違いなのですが、職場によっては複数のエンジニアの職域を1人のエンジニアで賄っているところもあります。
これからITエンジニアになりたい人が知っておくべきこと
ここからは、これからITエンジニアを目指そうと考えている方が知っておくべきことについて、6つに分けて解説します。
ITエンジニアになるために必要なスキル
エンジニアとして活動するためには「プログラミング技術」は欠かせませんが、それだけではエンジニアとして満足のいく仕事をすることはできません。
エンジニアには「コミュニケーション能力」が不可欠であり、同じチームのメンバーと円滑にやり取りを行うことで仕事の質を高めます。
また、将来的にプロジェクトマネージャーを目指しているのであれば「マネジメント能力」も必要になるでしょう。
ITエンジニアに向いている特性・性格
ITエンジニアは最新技術を常に取り入れ続ける姿勢が重要であるため、「IT技術や最新トレンドへの関心が強い」ことは重要な素質だといえます。
また、地道な仕事をこなしつづけることになりますので「心身ともにタフである」ことや「1つの仕事を集中して続けられる」といった素質も重要です。
ITエンジニアの就職先の選択肢
ITエンジニアの就職先としては、主にコンピューター関連やシステム開発関連の「IT系企業」が挙げられます。
しかし、昨今では一般企業においても情報処理部門でエンジニアが求められるケースが増えているため、さまざまな就職先の選択肢から勤め先を選択できるでしょう。
ITエンジニアのやりがい
ITエンジニアの最大のやりがいは「プロジェクトの完遂」です。
完成したシステム等は多くの消費者や企業において活用され、生活を便利にしたり、仕事の効率や精度を高めることに貢献します。
また、場合によっては自身が手掛けたシステムやサービスがテレビや雑誌などで紹介されることもあるでしょうから、それを見てモチベーションを高めることも可能です。
ITエンジニアの収入
ITエンジニアの平均的な年収は500万円前後だといわれています。
平均的なビジネスパーソンの年収よりも高い傾向にありますが、あくまでも就職先や仕事内容によって大きく変動します。
未経験OKで本格的なプログラミング等をしない場合だと収入は減る傾向にありますが、スキルや実績、役職次第では1,000万円を越える年収を得ているITエンジニアもいるのです。
ITエンジニアの将来性
ITエンジニアの仕事は、将来性があるといえます。
ITエンジニアが手掛ける領域はこれからも市場価値が高まり続けるでしょうし、AIやロボットなどに置き換わることもほとんどないでしょう。
キャリアパスについても、
・プロジェクトマネージャーとして多くのメンバーを取り仕切りたい
・現場のエンジニアとしていつまでも最前線で活躍したい
・派遣としてさまざまな現場で経験を積みたい
・フリーランスに転向して自由に仕事をしたい
といった、さまざまな働き方を選択できます。
関連する資格を取得したり、勉強会に参加してスキルアップと人脈拡大を行うなど、さまざまな方法でエンジニアとしての自分を磨き、理想とする将来像の実現に近づけることができるのです。
「先輩エンジニアからの一言コメント」
フリーランスのエンジニアは、以前は人伝に仕事をもらっていましたが、今ではフリーランス専用のエージェントを利用したり、クラウドソーシングで仕事を受注できます。ただし、実績がないとどんな方法でもなかなか仕事をもらうことは難しいので、最初はどこかの会社に就職して経験を積むことをおすすめします。
まとめ:IT時代の最前線で活躍するエンジニアはやりがいと将来性のある仕事
IT製品が世の中の生活を次々と便利にしている世の中、関連する仕事の最前線で働いているITエンジニアの仕事は社会的に強く求められており、やりがいと将来性を強く感じます。
これからITエンジニアを目指す方は、将来どんなエンジニアになりたいのかを想像して、その実現に必要な準備をしっかりと行いましょう。