エンジニアへの転職活動を始めるなら失敗はしたくないですよね。では、エンジニア転職を考える際、まず何をしたらいいのでしょうか。自身が望む希望の年収、満足できる条件の会社、働く同僚の年齢層などはどうか、などエンジニアの転職活動をするにあたってのポイントをまとめています。
エンジニアの転職活動をするにあたってのポイントをご案内!
転職してキャリアアップするのがスタンダードに!
今や新卒入社して定年退職するまで同じ会社で働くという時代ではなくなってきています。
エンジニアの中でも、転職経験者または転職を考えたことがあるという人は珍しくありません。
エンジニアの転職を考えた際には、どのような点に注意しなければならないのでしょう。さらに満足のいくエンジニア転職にするためにはどのような準備が必要なのでしょうか。
転職に失敗するエンジニアも多い…
転職を考えて行動する人の全てが転職に成功するわけではありません。
エンジニアの転職は失敗例も多いのです。また「新しい職場で一から始めるのは面倒だ」「転職活動をする暇がない」などと消極的なイメージもあるため、転職に踏み切れない人もいることでしょう。エンジニア転職でキャリアアップを図りたいと少しでも考えたのなら、失敗するポイントもおさえておくと良いでしょう。
エンジニア転職は仕事をしながらの活動になります。しかし、新卒の就職活動で行なったように、業界や企業研究を徹底的に行うことは転職活動においても同じように大切なのです。
自分のスキル以上の年収を望んでしまう
今までエンジニアとしてどのような経験をして、どのようなスキルを身につけていたのか、まずは自分を振り返ること(自己分析・スキルの棚卸し)をする必要があります。転職活動時の自分のスキルを把握した上で、希望年収を設定しましょう。高望みしてしまうと、それだけで求人数が減ってしまいますし、せっかく頑張って選考を受けたのに内定に至らないかもしれません。定期的に職務経歴書をアップデートしていくなどをして、自身のスキルに見合った年収を把握しましょう。
勤務地や残業時間にこだわりすぎる
求人を探す際に、まずは勤務地や残業時間を見ることでしょう。しかし、ここにこだわりすぎると良い求人も見逃してしまうかもしれません。条件はある程度広く持って転職活動を始めた方が失敗から回避できると言えるでしょう。
福利厚生ばかり見ている
会社員として働くにあたっては、求人情報にある福利厚生には注目したいところですね。しかし、福利厚生にばかり目を向けてしまい肝心な業務内容や会社情報の収集を疎かにしてしまうのは本末転倒です。実際に、働いてみると福利厚生はほとんど利用しないということもあるでしょう。優先順位として何が大切か考えてみましょう。
同僚の年齢層を見ていない
転職先の職場環境を事前に調べて転職活動ができると、入社後のミスマッチが少なくなります。どの年齢層が多い会社なのか、またその年齢層のメンバーと仕事をしている自分をイメージしてみるなど、しっかり考えて転職活動の情報収集をしましょう。
業界分析が足りなかった
エンジニアをやるにしても、どの業界で仕事をするのかを分析する必要があります。今やエンジニアの活躍できる業界は多岐に渡ります。転職活動をどの業界で行うのか、そして希望の業界の将来性や競合はどこの会社になるのかなども調べておきましょう。その業界のカンファレンスやコミュニティに参加してみるのも良い手法です。この辺の情報収集も併せて行いましょう。
仕事内容を細かくチェックしていなかった
エンジニア転職の失敗例として、業務内容を確認していなかった、という例もあります。使えるツールを利用して、仕事内容は細かくチェックしましょう。転職エージェントのキャリアアドバイザーからの情報を上手く活用して、業務内容を把握しておくのも良いでしょう。
満足するエンジニア転職を叶えるためには
では満足のできるエンジニア転職とは、どのように進めていくのが良いのでしょうか。例えば、今日転職活動をはじめて明日決まるということはまずありません。逆に1年や2年かけて、だらだらと転職活動を行うのも非効率的です。どのように進めたら効率が良く満足のいくエンジニア転職になるのでしょうか。
自分の市場価値を知る
まずは自分と向き合うことです。今までの経歴からすると、自分の市場価値はどのくらいなのか把握しておきましょう。具体的には、職務経歴書を新卒時から順番に書いていくことです。今までどのような仕事を行い、どのようなスキルを身につけたのかを、時系列に沿って書き出してみます。はじめは細かく書かなくとも、思い出せる程度でも良いです。あとで精度をあげていきます。このように自分は何ができるのか把握することが大切です。
「どうして転職するのか」をハッキリさせる
そもそも、自分はなぜエンジニア転職を考えたのかを明確にすることです。転職活動はエネルギーも使います。転職活動に対してのモチベーションを維持する意味でも、転職に対しての自分なりの根拠を持っておくことは大事です。年収や待遇を上げたいのか、業務内容を変えたいのか、業界を変えたいのか、具体的な数字や言葉を用いて考えておきましょう。
やりたい仕事内容について考える
職務経歴書の準備をしていくと自分の「できること」が明確になってきます。「できること」が洗い出せたら、それを踏まえて「やりたいこと」は何か、について考えます。やりたいことの中に「できないこと」の要素が含まれていた場合は、転職活動の前にスキルアップやリカレント教育を受講するなど、対策をする必要が出てくるかもしれません。
自分のキャリアプランを考える
転職活動は短期的目標達成に目を向けがちです。しかし、長期的な自分自身のキャリアプランも念頭に進めていくことが大事なのです。職務経歴書で自分と向き合ったら、今度は未来に目を向け、3年後、5年後はどうなっていたいのかを具体的にプランニングしてみましょう。
スキルやキャリアをリストアップしてみる
ただ頭の中で考えていくと作業効率も落ちてしまいますし、思考がモヤモヤしてくるかもしれません。自分の持っているスキルはどのようなものがあって、自身のキャリアはどうであったか=過去(どうなっていきたいのか=未来)、リストアップしてみましょう。リストにして視覚化することで自己分析を深めることができます。
企業分析は入念に
入社後のミスマッチを防ぐためにも、求人サイトのみで企業を判断しない方が良いでしょう。
求人サイトの視覚的な情報に加えて、企業ホームページや新聞や株式の情報等を利用し、企業分析をしっかり行いましょう。
会社の口コミをチェックする
インターネット等で会社の口コミを参考にすることはメリットもデメリットもありますが、口コミをみておくと安心材料にもなる可能性があります。希望の会社の口コミも探して見ておくと会社のことを把握する上で参考になるでしょう。
社長の想いや企業理念も見ておく
経営に直結するのが「社長の想い」や「企業理念」です。社員はこれをもとに、同じ方向を目指して仕事をしていくことになります。履歴書や面接での志望動機にも反映させることができますので、会社が掲げるものを見ておくと良いでしょう。
自分1人で転職しない
自分一人で転職活動をしていくと、途中で挫折しまうこともあるでしょう。また情報が偏ってしまうこともあります。そこで、転職エージェントやキャリアアドバイザーなど、利用できるものは活用していってください。
今までの人脈から情報収集することも一つの手段です。周囲の人脈やコミュニティも活用していきましょう。
最初は多少の苦労も覚悟しておく
最初は自分自身の職歴をもとに棚卸しの作業になります。まずここで苦労することでしょう。しかし、苦労した分だけ成果が出ると信じて、しっかり自分と向き合いましょう。どの職種にも言えることですが、エンジニア転職は全てが思い通りにいくとは限りません。情報収集や満足のいく書類作成、成果物を揃えておくことなど、多少の苦労は覚悟しておきましょう。それを乗り越えた時に、満足の行くエンジニア転職の結果が待っていることでしょう。