「仕事をしたいけれど家事や育児もあるし、外で働くのは難しい」という方には、自宅で働ける完全在宅のお仕事がおすすめです。リモートワークの普及が進んでいることから、普通のパートやアルバイトを探すように在宅の仕事を探せるようになりました。完全在宅ワークの仕事内容や求人の探し方についてご紹介します。
完全在宅ワークのパート情報を知りたい! タイプ別におすすめの仕事や探し方とは?
完全在宅ワークでパートの仕事はできる?
完全在宅ワークのパートの求人は多数あります。仕事の内容は事務、内職、テレフォンアポインターなどさまざまで、自分の得意分野を活かせますよ。
「自宅で働く」と聞くと、「自分にできるかな」と不安になるかもしれません。しかし、インターネット環境が整いパソコンやスマートフォンがあればできる仕事や、未経験でも始められる仕事が数多くあります。特別な道具やスキル、経験がなくとも始められる仕事もあるので、初めて在宅ワークに挑戦する方も安心ですね。
パートは、正社員や契約社員と比較して、気軽に始めやすい働き方です。短期間のみの労働や週に2日のみの勤務など、家庭の事情に合わせて勤務時間や休みの日を調整できます。「子どもが小さいうちはパートで、数年後に給与の安定した正社員になりたい」という方は「社員登用あり」という求人を探す方法もあります。
完全在宅ワークのパートでどのくらい稼げる?
働き始めるにあたって、「扶養の範囲で働きたい」「10万円以上は稼ぎたい」といった希望があるでしょう。完全在宅ワークで得られる収入はどのくらいなのでしょうか。パートとして在宅で働く場合でも、勤務地へ出勤して働く場合と同様に、収入額は時間単価やシフトによって変動します。希望の収入額から逆算して、時間単価の下限条件や働く時間の総量を考えてみましょう。
・収入例:時間単価1000円で月に10万円を収入を得たいとき(月20日稼働として)
10万円÷1000円=100時間
100時間÷20日=5時間
このように、時間単価1000円で月収10万円を目指すなら、1日あたり5時間の稼働が必要となります。
目標とする収入額や働ける日数から逆算して条件を割り出し、それに合う求人を探すとよいでしょう。また、特定の分野のスキルや経験があるなら、完全在宅ワークのパートで高収入を得ることも可能です。自分の得意分野や専門分野を活かして仕事を探してみましょう。
完全在宅ワークのおすすめの仕事
完全在宅ワークのおすすめの仕事をタイプ別にご紹介します。勤務地へ出かけるパートの仕事同様、在宅の仕事も種類はさまざまです。気になる仕事を早速チェックしてみましょう。
・デスクワークが好きな方
デスクワークが好きな方や、経験がある方には「事務」や「ライター」、「秘書」の仕事がおすすめです。インターネット環境とパソコンがあればすぐに始められる仕事なので比較的ハードルが低く、在宅ワーク初心者にもおすすめです。
・事務
一般事務、経理事務、営業事務などのパートの仕事があります。資料作成やデータ入力など、パソコンを使用して行う仕事を任せられることが多いでしょう。
事務の仕事は人気があるため、求人数に対して応募者が多い傾向にあります。そのため事務経験がある方、簿記の資格がある方など、経験者や資格所有者が優遇されることが多いでしょう。
実務経験のない方でも、あきらめる必要ありません。「未経験歓迎」としている求人もあるので、タイミングよくみつけられたときにはぜひチャレンジしてみましょう。
・ライター、Webライター
インターネットサイトや企業のブログに載せる記事を執筆する仕事です。未経験OKの求人もあるので、ライター経験がなくとも挑戦できます。医療系や金融系の記事作成では、看護師やファイナンシャルプランナーなど専門的な資格があると報酬もそれに応じて高くなります。
しかし、専門的な資格がなくとも、「グルメ」「美容」「恋愛」など、自分の体験や趣味を活かして記事を書ける点がライターの良いところです。自分の「得意な分野」「書けそうな情報」を考えて求人を探しましょう。
ライターの仕事では、パートの求人よりも業務委託の求人が多くみられます。雇用形態にこだわりがなければ、業務委託の案件もチェックしてみることをおすすめします。
・秘書(オンライン秘書、オンラインアシスタント)
「秘書」と聞くと、企業へ出社して経営者や管理職に付き従って働くイメージですが、近年はオンライン秘書の需要が高まりつつあります。仕事の内容は企業により異なりますが、主にメール作成、アポイント調整、資料作成などのバックオフィス関連の業務を行います。
オンライン秘書は、業務委託や契約社員の求人が多く、パートでの採用は少ない傾向です。オンライン秘書の仕事が気になる方は、業務委託や契約社員の求人もチェックしてみましょう。
・コツコツ作業が好きな方
手を動かすコツコツとした作業が好きな方におすすめの仕事には、「内職などの軽作業」があります。内職仕事はスキマ時間にできるので、まとまった作業時間を確保しづらい方も挑戦しやすいでしょう。軽作業の内職は、時給制ではなく出来高制であることが多いため、仕事内容や1個あたりの単価とそれにかかる作業時間がどのくらいになるか確認しておきましょう。
・内職などの軽作業
シール貼りや検品などを自宅で行う仕事です。コツコツと作業ができれば、特に資格は必要ありません。稼働時間や時間帯も自由にできるので、スキマ時間を活用しながら働けます。また、仕事に使うツールは支給されることが多いので、初めての作業でも安心です。内職の内容とともに必要な道具と支給の有無をチェックしておきましょう。
また、作業自体は完全在宅でも、材料や商品の受け渡しのために企業や工場へ出向く必要がある求人もあります。求人内容をチェックして、業務の流れを確認しておきましょう。
・接客や営業が得意な方
接客や営業が得意でコミュニケーション能力に自信のある方におすすめの仕事には、「テレフォンアポインター(テレアポ)」があります。時間単価制や1件あたり〇円とする成果報酬型の求人があり、スキマ時間を活かしやすので副業としても人気です。
・テレフォンアポインター(テレアポ)
テレフォンアポインター(テレアポ)とは、顧客へ電話をかけて企業の販売する商品やサービスを紹介し、営業担当者とのアポイントをもらう仕事です。テレアポの仕事は、コールセンターの拠点へ出勤するものでしたが、クラウドシステムの普及でインターネット環境やパソコンがあれば自宅でも始められるようになりました。
時間単価制なら、安定して収入を得られます。また、契約に至るとインセンティブで高収入が得られるという成果報酬型の求人もあるので、営業スキルを活かしたい方にもおすすめです。
・スキルを活かしたい方
資格や過去の仕事での経験を活かしたい方におすすめの仕事を4つ紹介します。特技や経験があると、好待遇が期待できます。
・オンライン家庭教師
得意な分野の教科や教員・塾講師の経験がある方は、オンライン家庭教師の仕事がおすすめです。オンライン家庭教師はzoomやSkypeなどのオンライン会議ツールを用いて小・中・高校生への授業を行うので、自宅にいながら先生の仕事ができます。
時間単価が高い傾向にあるので、短時間の稼働でしっかり稼ぎたい方におすすめです。初心者・未経験歓迎の求人もあるので、得意科目がある方はぜひ挑戦してみましょう。
・オンライン講師
手芸や楽器演奏など、自身の趣味や特技に関して専門的な知識や経験のある方は、オンライン講師としての活躍も可能です。オンラインレッスンやスキルマーケットの普及で、多くの分野の習い事がインターネットを活用してできるようになってきています。
趣味の分野のオンライン講師の仕事は、パートよりも業務委託の求人が多い傾向にあります。契約形態にこだわりのない方は、業務委託の案件も探してみましょう。
・翻訳、通訳
外国語が得意な方は、翻訳や通訳の仕事を探してみましょう。仕事内容は、翻訳チェックや書類作成、メール作成などです。翻訳の仕事には、英語はもちろん中国語やベトナム語などさまざまな言語の求人が出ています。
語学のスキルが必要となるため、募集の条件に英検やTOEICの点数、翻訳経験の有無が問われていることがあります。好待遇が期待できる仕事なので、語学が堪能な方や経験者はぜひ挑戦してみましょう。
・DTPデザイナー、Webデザイナー
デザインスキルや実績のある方は、在宅デザイナーの仕事がおすすめです。Webページ作成、カタログ作成、SNSの画像作成などの求人があり、その多くが経験者を求めています。パートだけでなく、業務委託や社員登用制度のある求人も。スキルを活かして、働き方を選びやすいですね。
在宅でできるパートの探し方
完全在宅でできるパートの仕事を探してみましょう。完全在宅の仕事には、応募から選考、仕事の開始までのすべてをオンラインで完結できる求人が多くあります。スマートフォンやパソコンを使って、まずは気になる仕事を検索してみましょう。
なお、求人情報に「アルバイト」と掲載されていることもありますが、「パート」と「アルバイト」に法的な制度上の違いはありません。主婦を対象とした求人では「パート」、学生やフリーターを対象とした求人では「アルバイト」と呼び分けられていると考えてよいでしょう。気になる仕事の求人情報に「アルバイト」と書かれていても、気にせず問い合わせや応募をしてみましょう。
・求人サイトで探す
インターネットで気になる仕事の条件を検索してみましょう。「完全在宅 事務 パート」「完全在宅 テレアポ パート」など、いくつか条件を組み合わせてみるのがおすすめです。
条件に合致する求人そのものや、関連する求人情報が多く掲載されている求人サイトが検索結果に出てくるので、気になるものをクリックしてみましょう。
パートの仕事を多数掲載している求人情報サイトを2つご紹介します。
・TOWN WORK(タウンワーク)
株式会社シグナル(リクルートTOPパートナー)が運営する求人サイトです。全国のアルバイト、パートの求人が多数掲載されています。サイト内ではこだわり条件からの検索も可能で、在宅ワーク、日払い・単発、主婦歓迎といった希望に沿った仕事を探せます。
・ バイトル
ディップ株式会社が運営する求人サイトです。「主婦歓迎」の検索ボタンから簡単にパートの仕事を探せます。またサイト内の「カンタン検索」で「職種×希望時給」を入力すると一気に希望の仕事を絞りこめます。「軽作業×時給800円以上」など気になる条件を選択して、仕事を探してみましょう。
・ハローワークで探す
ハローワーク(公共職業安定所)にも、完全在宅のパート求人が掲載されています。ハローワークの求人は、自宅のパソコンやスマートフォンからも検索可能です。ハローワークのホームページから「求人情報検索」を選びフリーワードに「在宅勤務」「在宅ワーク」などと入力してみましょう。
また、近隣のハローワークへ行って職員と相談しつつ探すことも可能です。仕事の内容や探し方に心配事がある方は、窓口で相談してみましょう。
完全在宅ワークの仕事の選考方法と始め方
完全在宅の仕事は、応募から受注決定まですべてオンラインで完結できる求人が多数あります。面接もオンライン面談、もしくは面接不要ということも珍しくありません。地方に住んでいて都市部の企業に応募する方や、面接が苦手な方も安心ですね。
また、履歴書を書く必要がなく、オンライン上の入力フォームに必要事項を入力するのみ、という求人もあります。ただし、企業により選考方法は異なるため、求人サイトの詳細を確認しておきましょう。
完全在宅ワークでは、業務内容の説明や研修もオンラインで行われることが多く、自宅にいながら仕事を開始できます。その反面、1人で業務を開始できるだろうかと不安に思うのではないでしょうか。
しかし、多くの企業がオンライン研修やサポートの体制を整えています。わからないことはオンライン会議やチャットで指導スタッフに質問し、あいまいなまま進めないように注意しましょう。
在宅でパートの仕事をするメリット
完全在宅でパートの仕事をするメリットを4つお伝えします。
・通勤する必要がない
完全在宅の仕事は通勤の必要がないため、時間を有効に使えます。移動時間ゼロですぐ仕事を始められるので、時間のロスがほとんどありません。例えば、通勤に駅まで10分+乗車20分で片道30分かかるケースと比較すると1日1時間の時間短縮になります。空いた時間を家事や趣味の時間に使えるので、プライベートも充実しますね。
また、「自宅周辺に働き口がないが、市街地までの交通の便が悪い」「勤務地まで遠いので、交通費が支給されるか心配」という方も、在宅で働けるなら安心ですね。
・家事や育児と両立しやすい
在宅ワークはスキマ時間に働けるものや自分でスケジュール管理できるものが多いので、家事や育児と仕事とを両立しやすくなります。
通勤してパートをする場合は、業務中にいっさい家事ができないため、勤務前に洗濯をしたり帰宅してからあわただしく夕食作りに取りかかったりと、負担になることが多いでしょう。
在宅勤務なら、洗濯機を回している間に業務を進めたり、休憩がてらキッチンに立ったりと時間を有効に使えます。残業やシフト超過もないため、保育園の送迎時間に余裕を持てたり、子どもの宿題を見守りながら仕事をしたりと、子育てとも相性が良い働き方といえます。
・自分のペースや好きな環境で働ける
職場に通勤して働くときは、周りのペースやコミュニケーションに気を遣うことがありますよね。自分のペースで働けず、ときには疲れてしまうこともあるでしょう。
在宅勤務なら1人で働くため、仕事環境や仕事への集中度も自分のペースで整えられます。また、オフィスでは自分好みにはできないデスク周りも、自宅なら自由にレイアウトすることができてモチベーションアップにつながります。好きな音楽を流し、お気に入りの小物や香りに囲まれながら仕事をするのもおすすめです。
・ 地方にいても仕事を選べる
地方に住んでいる方は、「パートをしたくても仕事がない」「希望する仕事の求人がない」ということが問題なのではないでしょうか。完全在宅勤務なら、地方に住んでいても東京都や大阪府など都市部の企業の仕事に応募可能です。都市部の求人は、数だけでなく仕事の種類も豊富にあるので、希望の仕事を探しやすくなるでしょう。
インターネットで求人情報を検索するときも、完全在宅の仕事ならエリアを指定せずに探せますよ。例えば、「在宅 事務 パート 〇〇市」と検索するよりも、「在宅 事務 パート」と検索する方が多くの求人から選べます。勤務地にこだわらなくても仕事を探せる点がメリットですね。
在宅でパートの仕事をするデメリット
完全在宅ワークのパートには、多くのメリットがある反面、デメリットもあります。デメリットへの対策を考えた上で求人を探してみましょう。
・スケジュール管理が大変
完全在宅ワークをするためには、自分自身でスケジュール管理をする必要があります。職場へ出勤して仕事をするときは、周りに上司や同僚がいるため仕事の進捗状況を共有しやすく、スケジュールにずれが生じにくいでしょう。
特に、スキマ時間で働くことを計画している方は、スケジュール管理はすべて自分自身で行うことになります。なかなか作業時間を確保できずに日程がずれていくと、締め切りや納品日に間に合わなくなるかもしれません。
どの仕事をいつまでに、どのようなペースで進行するべきか、次のタスクは何か、常に把握しておくことが大事です。手帳やスケジュール管理アプリなどを利用して、自分で進捗状況を管理できるようにしておきましょう。
・オンとオフの切り替えが難しい
完全在宅ワークは自宅で仕事をするため、仕事と趣味や家事の時間とのオンオフの切り替えが難しくなります。特に、自宅の構造上、仕事部屋を作れずにリビングや他の家族がいる環境で仕事をすると、集中しづらくなってしまうでしょう。
仕事をしやすい環境を作り、仕事と休憩のオンとオフの切り替えをできるようにしましょう。個室がなくてもワークスペースを確保できるよう、業務時間だけパソコン周りの余計なものを箱に入れて目につかなくするなど、工夫しておくことをおすすめします。
スマートフォンやタブレットも、オンオフの切り替えの妨げになるかもしれません。業務連絡の電話がかかってくることがないなら、仕事中はスマートフォンやタブレットとは、距離をとっておくとよいでしょう。
・トラブル時の対応が難しい
パート中にわからないことやトラブルが発生することは、珍しいことではありません。職場へ通勤しているなら、周りの上司や同僚に質問してすぐに解決できることも、在宅勤務では解決が難しいこともあります。
パソコン機器の取り扱いが苦手で設定に戸惑う、マニュアル通りにいかない、といった事態も想定できます。トラブルが大きくなる前に、指導スタッフに状況を説明し、報告や相談をするようにしましょう。
完全在宅ワークでパートをするときの注意点
完全在宅ワークでパートするときの注意点をご紹介します。トラブル防止のため、またスムーズに仕事を始められるように、3つのポイントに気をつけておきましょう。
・出勤や現場研修が必要なこともある
求人情報に「完全在宅ワーク」と掲載されていても、研修のために出勤が必要だとするケースもあります。また、高頻度でなくとも、定例的に出勤を求められることや、内職の成果物の納品で、依頼主の元へ行かなければならないこともあるでしょう。
求人の詳細にしっかり目を通したり、出勤する必要がないか面接時に確認したりして、トラブルのないようにしておきましょう。
・怪しい案件に気をつける
残念ながら、在宅ワークの求人には、怪しい案件も存在するので気をつけましょう。在宅パートの求人や案件の中には、労働に対して不当に賃金が安い仕事が掲載されていることがあります。また、個人情報の収集が目的であったり、高額な商品を売りつけられたりするケースもあるため、仕事内容の詳細には必ず目を通しておきましょう。
怪しい仕事かどうかを調べるには、求人を募集している依頼主について検索するとよいでしょう。所在地から企業が実際に存在しているのかを確認したり、企業のホームページで事業内容をチェックしたり、口コミを見たりすることで、信頼できる企業なのかがある程度判断できます。
「簡単にもうかるお仕事」「短時間で高収入」といった仕事は魅力的です。しかし、「おいしい話には裏がある」と危機感を持って、求人情報の詳細をしっかりと確認しておきましょう。
・家族の協力を得る
完全在宅で働くには、家族の協力が必要です。特に、リビングなど家族との共用部分で仕事をする場合、メリハリがつけづらいという問題が考えられます。パソコンに向かっている時間が「仕事中」であることを理解してもらいましょう。
また、在宅勤務での仕事は、業務時間と休憩時間が家族にわかりづらいことがあるかもしれません。家族には、「9時から12時まで仕事、12時から13時までが昼休み」などと具体的にスケジュールを伝えておきましょう。
まとめ
パートとして働ける在宅勤務の仕事は種類も求人も多いため、希望の条件から仕事を探せます。完全在宅勤務なら、家庭の事情に合わせて仕事を選べるだけでなく、エリアを気にせず応募できるのがメリットです。
スケジュール管理能力や家族の協力体制が必要になるので、スムーズに仕事を始められるよう環境を整えておきましょう。