最近では副業を認めるケースが増えています。しかし社内で「副業しています」と宣言している人は少ないのではないでしょうか。そのため実際にどのくらいの人が副業しているか気になる人は多いでしょう。
今回は副業している人の割合や、実際にどのくらい稼いでいるかを解説します。副業に取り組むメリットやデメリットにも触れているので、副業するか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
副業している人の割合は
転職サービス「duda」の調査によると「あなたは今副業していますか」という質問に対して、次のような結果になったことがわかりました。
画像引用:duda
していると回答した人は8%、していないと回答した人は74.2%でした。副業が認められてきたとはいえ、実際にしている人はまだ少ないのが現状のようです。しかし検討中が17.8%いることから、今後副業を始める人は増えていくことが考えられます。
副業している人の金額別の割合
では副業に取り組んでいる人は、どのくらいの金額を稼いでいるのでしょうか。同調査によると、次のような結果になったことがわかりました。
画像引用:duda
1番多い割合は10万円以上で34.4%でした。しかし全体を見ると、約半数は5万円以下であることがわかります。副業と一言でいってもさまざまな種類がありますが、高収入を得ている人は、株やFXに取り組んでいることが多いようです。
他にもネットビジネスやサービス業、事務作業で副業収入を得ている人が多いことがわかりました。
副業するメリット
本業にプラスして働くことに大変なイメージを持つ人も多いでしょう。しかし副業にはその分多くのメリットがあります。主なメリットは次の3つです。
・収入を増やせる
・知識や経験を得られる
・新しい挑戦がしやすい
それぞれ詳しく解説します。
収入を増やせる
副業している多くの人は、収入を増やすことを目的としているのではないでしょうか。副業の一番のメリットともいえるでしょう。正社員のように固定報酬になることは少なく、自分の行動や頑張り次第では大きく稼ぐことも可能です。
また現代ではどんなに有名な企業でも、ずっと安泰とは限りません。突然退職希望者を募ることもあります。そのようなときに副業の収入があれば、慌てずに済むでしょう。収入の柱を本業以外に作っておくことで、安心感が得られるのもメリットといえます。
知識や経験を得られる
副業に取り組むメリットは、収入を増やせるだけではありません。本業では得られないような知識や経験が得られるチャンスでもあります。例えば本業でデスクワークしている人が、副業で販売業をすれば、本業では学べない接客技術やコミュニケーションスキルが学べるでしょう。
本業では出会えないような人との繋がりも得られるかもしれません。そうなれば視野が広がり、将来の選択肢も増えるでしょう。
新しい挑戦がしやすい
多くの人が自分の好きなことよりも、安定した生活を実現するために仕事を選択しているのではないでしょうか。本業を辞めて好きなことに挑戦するには、しっかりと計画を立てることが必要です。しかし計画を立てて行動しても、収入面で大きなリスクが伴うこともあります。
一方、副業ならば新しい挑戦もしやすいでしょう。本業を辞めるわけではないので、安定した収入を得ながらの挑戦が可能です。将来独立を考えている人も、副業から始めることでリスクを抑えた挑戦ができるでしょう。
副業するデメリット
副業には多くのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。主なデメリットは次の3つです。
・労働時間が増える
・確定申告が必要になる
・成功するとは限らない
それぞれ解説します。
労働時間が増える
副業すれば、それだけ労働時間が増えます。副業で働いた分、本業の時間が減るわけではありません。十分な休息を取らずに頑張りすぎれば、健康に支障をきたす可能性もあります。そうなれば本業にも影響が出るでしょう。副業は無理のない範囲で取り組むことが大切です。
確定申告が必要になる
会社員が年間20万円以上の収入を副業で得た場合は、確定申告が必要です。確定申告とは1年間に得た収入を税務署に申告し、所得に応じた所得税を納める手続きになります。通常、正社員として企業に勤めている人は、企業側が申告・納税してくれるので手続きは必要ありません。
しかし副業の分まではしてくれないので、副収入を得た場合は、その分を自分で申告する必要があります。もし申告しなかった場合は、本来納めるべき所得税に加えて罰金を支払わなければならないケースも。逆に申告することで、納めすぎた税金が戻ってくる場合もあります。確定申告の対象となったら、忘れずにしましょう。
成功するとは限らない
始めた副業が必ず成功するとは限りません。時間単価制の副業であれば、働いた分だけ収入を得られますが、自分でサイト運営や販売を始めた場合は、赤字になる可能性もあるでしょう。
副業を始めるときは、その点も留意して計画を立てることが大切です。「簡単に副業で30万円」などと謳った情報がインターネット上で散見されますが、詐欺の可能性もあるので、しっかりと内容を確認して判断しましょう。
副業している人の割合は高くないけどしたほうがよいのか
現時点で副業している人は多いとはいえません。そのためやるべきか迷う人もいるでしょう。ここでは副業するべきか悩む人向けに判断基準を3つ挙げます。
・時間を確保できるならしたほうがよい
・目的があるならしたほうがよい
・セルフマネジメントできるならしたほうがよい
上記に該当しない場合は、今は副業を始めるタイミングではないかもしれません。それぞれ具体的に解説します。
時間を確保できるならしたほうがよい
時間に余裕のある人なら副業はおすすめです。「家に帰ってついテレビやスマホをダラダラと見てしまう」「本業ではほとんど残業がなく、土日も完全休みで時間が余っている」という人は、副業をはじめやすいでしょう。隙間時間を有効活用して収入を得られれば、金銭的な余裕も生まれます。
目的があるならしたほうがよい
目的が明確な人もおすすめです。副業は誰かに強制されているわけではないので、思うように稼げないと挫折しやすい傾向にあります。
「旅行資金のために10万円貯める」「半年後にくる配偶者のプレゼント代のために稼ぎたい」「自分へのご褒美にブランドのバックを買う」など明確な目的を持っていれば、副業も継続させやすいでしょう。
セルフマネジメントができるならしたほうがよい
セルフマネジメントできる人も副業に向いています。本業とは異なり、副業は自分で計画を立てながら進めていかなければなりません。「今日は面倒だからやるのは明日からにしよう」などとなれば、副業で稼ぐことは難しいでしょう。副業で稼ぎたいならば、ときには自分を律することも大切です。
「今日はここまで作業する」「本業に影響が出ないように平日は2時間までの作業にする」などしっかりとセルフマネジメントできる人は、副業で成功できる可能性も高くなります。
まとめ
副業している人は現状多くありません。しかし認める企業は増えてきており、始める人は今後増えていくと考えられるでしょう。副業は収入を上げる以外にも、本業では得られない経験やスキルが得られる、新しい挑戦ができるなどメリットが多くあります。
時間に余裕があり、明確な目的を持っている人は副業を始めてみてはいかがでしょうか。本業以外の柱を持つことで、安心感も得られるでしょう。