YouTubeなど動画サイトの人気がテレビを凌ぐ勢いを持つ時代。それに伴って今注目されているのが、動画編集の仕事です。
パソコン一つあれば自分の好きな場所、好きな時間で作業できる動画編集は、副業にぴったり。本業とは別に収入源を確保したい人にとって、比較的手軽に始められるサイドビジネスとして人気を集めています。
しかし動画編集には興味があるものの、今から参入しても遅いかもしれないと不安な人も多いでしょう。今回は副業として動画編集をおすすめする理由と、具体的に動画編集で使えるアプリを紹介します。この記事を読んで、憧れの動画編集の世界に一歩踏み出してみましょう。
副業に動画編集がおすすめの理由
ここでは動画編集を副業としておすすめできる理由を3つ解説します。
- 市場が巨大化している
- パソコンだけで作業ができる
- スキル習得が簡単
動画の市場は今も拡大し続けていて、クラウドソーシングサイトや求人サイトを見ても動画編集人材は常に需要があることが分かります。さらに柔軟な働き方が可能で、初心者にとっても比較的ハードルの低いことも魅力です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
市場が巨大化している
1つ目の理由は、動画市場が巨大化しているために、動画編集は将来的にも安定した仕事量が見込まれることです。特にYouTubeのような動画サイトが普及したことで、企業ではない個人の投稿も一般的になりました。誰もが気軽に動画を投稿できる時代。それに伴って動画編集の仕事も種類・レベル共に幅が広がり続けているのです。
初心者のうちは一般のYouTuberの簡単な編集作業を請け負って、経験値を積み、徐々に高単価の企業案件にチャレンジしていくとよいでしょう。エンターテイメントとしての動画も、企業PRのための動画も、今後はさらに増え続けると予想されているため、今からでも動画編集の副業には十分な可能性があるといえます。
パソコンだけで作業ができる
副業としておすすめできる2つ目の理由は、パソコンだけで作業が完結することです。動画編集の案件の多くは職場に出向く必要がなく、クライアントとのやり取りもオンラインが基本になります。
パソコン一つでできる副業は、作業の場所も時間も選びません。持ち運び可能なノートパソコンであれば、自宅はもちろん、休日のカフェでちょっとした待ち時間にも副業に取り組めるでしょう。本業が忙しく毎日まとまった時間をとれない人でも、動画編集であれば無理なく続けられます。
ただし動画編集をスムーズに行うためには、ある程度ハイスペックなパソコンが必要です。現時点で副業に使えるパソコンを持っていない人は、10万円以上の初期投資がかかるので心づもりをしておきましょう。
スキル習得が簡単
3つ目の理由は、動画編集は数ある副業のなかでも比較的容易にスキルを身に付けられることです。カットや効果音・テロップ入れ、サムネイル作成さえできれば、クラウドソーシングサイトで未経験者向けの仕事を見つけられるでしょう。
副業の種類によっては、仕事を始める前にスクールや通信講座で必要なスキルと知識を習得しなくてはなりません。ですが動画編集であれば、独学でも十分に仕事を始められます。現に副業で動画編集をしている人の多くは、基本的な知識だけ身に付けて、あとは実際に動画編集の仕事をこなしながらスキルアップしています。
独学で動画編集を学ぶツールとしては、書籍・YouTube上のチュートリアル動画・プロの動画編集者のブログ・オンライン教材などがあります。特に日頃から趣味で動画をよく見る人は、どのような演出が求められるかがわかるので、効率的にスキルアップしていけるでしょう。
副業で動画編集するときのおすすめアプリ5選
次に実際の動画編集で使用するおすすめアプリを紹介します。今回ピックアップしたのは以下の5つです。
- iMovie
- Aplice
- PowerDirector
- Quik
- CapCut
動画編集はパソコンと専用ソフトで作業するのが基本です。しかし上記のアプリがあれば、スマホで手軽に編集作業ができます。それぞれの特徴を理解して、自分にあったアプリを試してみましょう。
iMovie
Appleユーザーなら最初に使ってみたいのがiMovieです。iPhoneに標準装備されていて、アプリ内課金もないため気軽に利用できます。
iMobieの特徴は、完全無料とは思えない高い性能と、魅力的な簡易サンプルです。動画編集に慣れていない人でも、Appleのクリエイターが設定した音楽やトランジション、テキストの入った各種のサンプルを利用して、簡単におしゃれな動画を作成できます。昔からクリエイティブに強いイメージがあったApple製品らしい、こだわりのアプリといえるでしょう。
何よりもAppleが提供するアプリなので、iPhoneとの連携がよくスムーズな操作が可能です。こだわりのあるオリジナル動画を作るにはより専門的なソフトが必要ですが、手軽に美しい動画を作りたい人にはおすすめのアプリとなっています。
Splice
小型カメラの「GoPro」からリリースされ、おでかけ先で撮影・編集・SNSへのアップロードまでをスムーズに行えると人気なのがSpliceです。のちほど紹介するQuikも同じ「GoPro」から生まれたアプリですが、Quikに比べて編集の自由度が高いのが特徴となっています。
動画編集の機能はひと通り備わっていて、このアプリ一つで十分に初歩的な編集の副業をこなすことができます。さらに操作画面は初心者にも分かりやすいシンプルなデザインで、他の編集ソフトやアプリを使いこなせなかった人にもおすすめです。
無料版で動画編集のコツを掴めば、さらにアプリ内課金で有料版の利用も可能。使い慣れたアプリのアップグレードなら、よく知らない有料アプリを購入するよりも安心できるでしょう。
PowerDirector
スマホでもプロレベルの動画編集を可能にするのがPowerDirectorです。驚きなのはデスクトップ版の機能をすべてそのまま利用でき、かつ直感的な操作で初心者でも使いやすいことです。
PowerDirectorは豊富なエフェクトが設定されていて、毎月新しいデザインが追加されるのでオリジナリティ溢れる動画が作れるのも魅力。さらにShutterstockが提供するロイヤリティフリーの写真・動画・音楽素材も使用できて、思う存分クリエイティビティを発揮できます。
またYouTubeとInstagramと連携していて、編集が終わればそのまま動画をアップできるのも便利。パソコン向けのソフトのようにタイムラインも活用でき、本格的な動画編集作業がすべてスマホで完結するのです。
Quik
動画編集の知識が無い初心者でも使いやすいのがQuikです。Quikではあらかじめ複数の「テーマ」が設定されていて、自身の動画に合った「テーマ」を選ぶと自動で動きやBGMを決めてくれます。
Quikは特にいくつかの動画や画像を組み合わせて、短い動画作品を作りたい人に人気です。現在ではInstagramに動画を投稿する人も多く、動画編集の複雑な知識や長い作業時間が必要のないQuikが支持されています。
その一方で、あくまで規定の「テーマ」がベースになった動画しか作れないので、本格的な副業で使用するのは難しいかもしれません。動画編集の入門用に使ってみて、慣れてきたら多機能なアプリにステップアップするとよいでしょう。
CapCut
Quik同様に初心者におすすめの動画編集アプリがCapCutです。トリミングや速度調整で好みの長さに動画を編集し、テキストやBGM、効果音など基本的な操作もできます。
またCapCutはロイヤリティフリーの音楽素材も豊富に揃っています。アプリ内課金もなく、あくまで無料で魅力的な動画を作成したい人に適したアプリです。
CapCutはTikTokと運営会社が同じということもあり、TikTokユーザーに好まれるスタンプや美顔フィルターといった機能も充実しています。若い世代のユーザー向けに、短い動画を作成するには十分なアプリといえるでしょう。
スマホでも動画編集はできる
難しいイメージの動画編集ですが、実はパソコンが無くてもスマホがあれば副業は可能なのをご存じでしょうか。すでに述べたように動画編集は、カットとテロップや効果音の挿入さえできれば、仕事は獲得できます。簡単な作業であれば、スマホと無料のアプリで完結するのです。高単価の案件には高度な演出が必要になりますが、初心者向けの案件はスマホで十分に編集作業が可能です。
実際にクラウドソーシングサイトでは「スマホで作業OK」を謳っている案件もあります。毎月数万円の副収入を得たい人には不向きですが、まずはこれらの手軽な案件をこなして動画編集の副業に慣れておくのも一つの選択肢といえるでしょう。
動画編集で大きく稼ぐならパソコンの活用がおすすめ
スマホでできる案件もありますが、本格的に動画編集の副業をするなら、遅かれ早かれパソコンは必要になります。何故ならスマホでできるのは基礎的な作業だけで、それらの案件は非常に報酬単価が低いからです。クラウドソーシングサイトの初心者向け案件は、動画一本10円に満たないのが相場です。動画編集は簡単そうな作業でも実際にはかなり時間を要する場合が多く、時間単価で考えれば、安い単価の動画編集よりも他の副業に取り組んだほうが効率的でしょう。
そのため動画編集を副業にするなら、最初は下積みと割り切って初心者向け案件に取り組み、徐々に本格的な案件を獲得していくのが一般的です。パソコンでの作業は必須と心得て、早めに操作に慣れておくことをおすすめします。
まとめ
スマホでこなせる簡単な作業でも、副業として報酬が得られる動画編集。今後はますます仕事の幅が広がっていくことが予想されていて、未経験の人でも今からコツコツと実績を積みスキルを習得すれば、十分に稼げる分野といえます。
最初は本業の片手間に取り組んでいた人も、スキルアップすることで独立して動画編集だけで生計を立てているケースも見られます。動画編集でゆとりあるライフスタイルを叶える第一歩として、まずはアプリをインストールして基本の操作を試してみてはいかがでしょうか。