さまざまな企業で副業が解禁されつつある現在、エンジニアのなかでも副業に興味を持つ人は多いでしょう。多忙なエンジニアには、週1程度で負担なくできる副業が人気です。
依頼する側も、ソフトやアプリの開発に携われる人材が不足するなか、たとえ副業人材として部分的であっても、実務経験のあるエンジニアを重宝する傾向にあります。今回はエンジニア向けに、一般的な副業案件の探し方を解説します。理想の条件で副業に取り組みたい人は、ぜひ案件探しの参考にしてください。
週1~OKのエンジニア向け副業を探す方法4つ
エンジニアはニーズの高い職種であり、副業案件を獲得するにはさまざまな選択肢があります。希望の案件を獲得するには、主に以下の4つの方法がおすすめです。
- クラウドソーシングサイトを活用する
- SNSでスキルをアピールする
- 知り合いの紹介
- エージェントサービスを活用する
それぞれのメリットを詳しく解説します。
クラウドソーシングサイトを活用する
働き方を自由に選びたい人には、業務委託の仕事を探せるクラウドソーシングサイトがおすすめです。時間で拘束されることのない成果報酬型なので、納期さえ守れば自分のペースで作業できます。また、クラウドソーシングサイトには単発案件が豊富で、本業に余裕があるときに案件を多くこなして、忙しいときは控えることも可能です。週1程度の、のんびりとしたペースも実現しやすいでしょう。
一般的に実績が少なく、サイトに登録したばかりの頃は提案が通りにくい傾向にあります。スキルが身に付くように作業量が多い案件でも、低単価の案件でもこなさなくてはならないこともあるかもしれません。しかし、すでに本業でエンジニアとしての実務経験がある人なら、比較的早く希望の案件を得やすいでしょう。
SNSでスキルをアピールする
仕事を獲得するためのツールとして、SNSも活用してみるとよいでしょう。現在はSNSも、仕事を依頼したい企業や個人と副業を希望する人材との出会いの場になっています。自身のアカウントでエンジニアとしての実績をアピールし、仕事の依頼を広く募ってみるのがおすすめです。企業や個人が案件や求める人材についての情報を発信していることがあるので、積極的に応募してみましょう。
SNSは拡散力があるため、うまく運用できれば自身の情報を広範囲に伝えることができます。仕事の空き状況や希望条件について随時アピールし、依頼がくるのを待ってみるのもよいでしょう。
知り合いの紹介
SNS上で広範囲に仕事を募るだけでなく、身近な知り合いから仕事を紹介してもらう方法もあります。実績だけでなく人柄も知ってもらったうえでの紹介なら、依頼主とのやり取りもスムーズに進められる可能性が高いでしょう。
現在は業界を問わず、幅広くエンジニアのニーズがあります。学生時代の友人からプライベートで知り合った人まで、副業として個人でも依頼を受けていることを一言伝えておけば、新しい仕事につながるかもしれません。
知り合いから仕事を紹介してもらうためにはプライベートでも時間を厳守するなど、周囲から信頼を得るよう心がけて行動する必要があります。依頼を受けたときは、知り合いに迷惑をかけないように、本業と同じかそれ以上の成果を出すように努めましょう。
エージェントサービスを活用する
エージェントサービスもおすすめです。サービスに登録すると、専属のエージェントが自分の代わりに条件に合った副業を探してくれます。クラウドソーシングサイトで応募したり、企業に営業をかけたりする暇のないエンジニアにはぴったりでしょう。
エージェントサービスは週1日など働き方の希望条件の他にも、自分が得意なプログラミング言語などスキルを考慮したうえで探してくれるため、自分を活かせる仕事が見つかりやすいでしょう。またキャリアプランの相談もできるので、将来的に必要な経験が積める仕事も紹介してもらえます。
エンジニアにおすすめの副業エージェントサービス3選
ここでは、先ほど解説した副業エージェントサービスの具体例を紹介します。エンジニアに人気のエージェントサービスは主に以下の3つです。
- レバテックフリーランス
- テクフリ
- プロの副業
それぞれの特徴を見ていきましょう。
レバテックフリーランス
多くのエンジニアに利用されているのが、レバテックフリーランスです。フリーランスのエンジニア専門を謳い、エンジニアのスキルレベルや市場価値を正しく評価してくれると評判です。
エンジニア専門のサービスのなかでも、さらに分野ごとに分かれて専門のエージェントが担当してくれます。エンジニアの仕事に深い理解のあるエージェントがサポートしてくれることで、副業もスムーズに進められるでしょう。
エンジニアの副業案件は4万件以上を誇り、豊富な選択肢のなかで自分の希望に合った条件が見つかりやすいのも魅力です。副業を考えているエンジニアであれば、登録しておいて損のないサービスといえるでしょう。
テクフリ
大企業の案件が豊富で、経歴作りの強い味方となるのがテクフリです。IT人材に特化したエージェントサービスで、なかでもエンジニアの案件は増加傾向にあります。
大企業のプロジェクトに携わった経験は、エンジニアとしての市場価値を高めてくれるでしょう。さらなる好条件の仕事を獲得するのにも役立ちますし、転職や独立のときにも武器になります。週1などの自身の希望の仕事を得るための足がかりとしても、登録しておきたいエージェントサービスです。
プロの副業
比較的新しいサービスですが、副業人材からの人気が高まっているのがプロの副業です。副業専門で、エンジニアの他にもデザイナーや営業、人事など幅広い職種を扱っています。
プロの副業の魅力は、副業ならではの自由な働き方の案件が豊富なこと。なかには週1日どころか月1日の案件も存在します。また無理なく副業したい会社員に人気の、土日のみの案件も豊富です。
プロの副業を通して紹介される人材は副業が前提なので、企業側から無理な働き方を要求されることもないでしょう。初めて副業に挑戦する人におすすめのエージェントサービスです。
エンジニアが副業するメリット・デメリット
たとえ週1の仕事でも、多忙なエンジニアが継続して副業に取り組むのは容易なことではありません。副収入が得られたとしても、疲労やストレスで本業に支障をきたす可能性もあります。実際に副業を始める前に、エンジニアが副業するメリット・デメリットを理解しておきましょう。
エンジニアが副業するメリット
エンジニアにとって副業にはいくつものメリットがあります。エンジニアが常に第一線で活躍するためには、多様な経験を積んでスキルアップに励まなくてはなりません。副業でさまざまな企業の案件を手がけることで、お金を稼ぎながら経験を積むことができます。エンジニアとしての人材価値が高くなり、転職でも有利になるでしょう。
さらに会社の外で活躍すれば、人脈も広がります。副業でも責任を持って誠実に取り組むことで、業界内での評価も上がります。一定のクライアントがつけば、いずれは独立することも夢ではないでしょう。また社外の人と関わることで視野も広くなり、会社での人間関係でストレスを感じにくくなるのも大きなメリットです。
エンジニアが副業するデメリット
多忙なエンジニアにとって、副業によって休日や自由な時間が減ってしまうのはデメリットでしょう。本業による疲れやストレスを十分に癒す間もないままに、副業に取り組まなくてはなりません。副業の仕事量を調節して上手に休息をとらないと、本業でも副業でもパフォーマンスが落ちてしまうでしょう。
また専門職といっても、すぐに副業で稼げるようになるとは限りません。初めは本業よりもずっと報酬の低い案件しか獲得できない可能性もあるため、あまり期待値を上げすぎないことが大切です。
エンジニアが週1の副業で効率良く稼ぐコツ
副業を無理なく継続するには、なるべく作業にかける時間を減らして効率よく稼ぐことがポイントになります。そのためには、以下の3つの方法がおすすめです。
- 高単価な案件を狙う
- 固定報酬制の案件を選ぶ
- 教える側になる
それぞれ詳しく解説します。
高単価な案件を狙う
収入を上げるには、できるだけ報酬単価が高い案件を手がけなくてはなりません。単価が高ければ競争率も上がりますが、簡単に獲得できる低単価の案件で稼ぐには、数をこなす必要があるため時間を多くとられてしまうでしょう。
エンジニアの高単価の案件は、大規模な開発プロジェクトに関わるものなどが主となります。また、難しい分野でハイレベルなスキルが求められるものも多いので、常に勉強を怠らないようにしましょう。
クラウドソーシングサイトでは、実績を積むほど良い条件の案件を獲得しやすくなります。副業を継続するうちに、報酬単価も次第に上がっていくでしょう。
固定報酬制の案件を選ぶ
週1など副業の作業ペースを自分で決めたいなら、固定報酬制の案件を探すのがよいでしょう。固定報酬制は、いわゆる業務委託の仕事になり、労働時間に対してでなく成果に対して報酬が支払われます。定められた納期までに成果物を納品できれば、働く時間は自分で自由に決められます。
時間単価制の仕事で、週1日でもOKの融通の利く仕事を見つけるのは大変です。たとえ見つかったとしても決められた日時に作業をしなくてはならないので、本業やプライベートの予定を調整しなくてはなりません。副業を始めるときから、固定報酬制の働き方に慣れておくのをおすすめします。
教える側になる
週1ペースで安定して働くには、自分が実際に作業する案件ではなく、プログラミングを教える側にまわるのがおすすめです。エンジニア育成のためのスクールで働いたり、オンライン講座を開催したりしてもよいでしょう。
プロジェクトに関わると全体の進捗や仕様変更に合わせて働かなくてはならず、どうしても自分のペースを維持するのが難しい場面もあります。しかし、作業メンバーとしてではなく、必要な指導だけ行うアドバイザーとしてなら週1の働き方も実現可能です。
講師やアドバイザーとして働くには、豊富な知識や高いスキルレベルが求められます。アピール材料となるような実績やスキルを積むよう心がけましょう。
まとめ
専門性の高いエンジニアであれば、週1などマイペースに副業に取り組みつつ収入を得ることが可能です。クラウドソーシングサイトやエージェントサービスをうまく活用しながら、効率的に稼げる案件を探してみましょう。
さまざまな経験を積めば、エンジニアとしての市場価値も高まります。現在では副業で少しずつ取引先を開拓し、最終的には会社を辞めて独立を果たす人も多くいます。フリーランスになれば、より自由な働き方も可能です。本業と並行して副業に取り組むのは決して楽ではありませんが、将来の目標を掲げて地道な努力を続けましょう。