どうして在宅ワークのニーズが高まっているの?それぞれの立場から解説!

「在宅ワーク」といえば、少し前までは専門スキルを有したフリーランスか、データ入力・テープ起こしなどの単純作業が主な働き方でした。しかし、働き方改革が提唱され、柔軟な働き方が認められるにつれ、さまざまな職種で在宅ワークのニーズが高まっています。
「雇う側」と「働く側」それぞれの立場からみた在宅ワークのメリットを解説します。

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在宅ワークニーズが高まってきている

国土交通省の「テレワーク人口実態調査」によれば、2010年まではアンケート調査全体に対するテレワーク率は5%前後でしたが、2017年には15.4%にまで増えました。

厚生労働省発行の「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」に、「2013年以降も在宅ワークへの発注を「増やしたい」「やや増やしたい」「現状維持」とした企業は6割を超える」とあるとおり、在宅ワーカーの数は堅調に推移しているとみてよいでしょう。

また、国内最大級のクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」では、グループ累計の会員数が2014年に10万人を突破して以来、2016年に100万人、2018年に200万人、2020年には400万人を突破と、まさに倍増ペースで伸びています。

これほどに在宅ワークを選択する企業・働き手が増え、職種も多様化している背景には何があるのでしょうか。

【雇う側】在宅ワーカーを集めるメリットとは

「家で仕事をしたい」という人が増えても、企業側にメリットがなければ仕事としては成り立ちません。雇う側からみた在宅ワーク・テレワークを推進するメリットについて知っておきましょう。

人材確保のため

日本社会は1990年頃から少子高齢化が進行し、改善のためにさまざまな対策が講じられてはいますが、出生数だけをみると依然として減少傾向が続いています。利益向上・事業拡大を目指す企業にとって働き手不足は深刻な問題です。

そこで注目されたのが、「働きたくても働けない」事情を抱えた人々を活用するための柔軟な働き方です。フレックス制や時短勤務よりもさらに自由な在宅ワークは、専門職以外に営業・人事・総務・経理などの企業のコア業務にまで広がっています。

通勤費削減のため

在宅ワークを採用することで、企業は通勤手当に代表されるコストダウンのメリットを得られます。在宅ワークによって削減可能なコストを列記します。

・通勤費
・オフィス賃料/光熱費
・正社員への残業代
・人事採用費/人材育成費
・福利厚生費
・出張費/社用車維持費
・印刷コスト
・メンタルヘルス対策費 など

在宅ワーカー運用のノウハウを蓄積するため

働き手にはワークライフバランスを求める機運が高まっています。在宅ワークを選択できる企業は、魅力ある職場として人口減少による採用競争を勝ち抜けるでしょう。

また、度重なる震災により、一極集中した事業展開にはリスクがあると感じている経営者も多くいます。社員がオフィスに集合することなく業務を遂行できるテレワーク・在宅ワークは感染症対策にも有効です。

企業は、今後もますます増加するであろう在宅ワーカー運用のノウハウをいち早く蓄積するために動き出しています。

【働く側】在宅で働くメリットとは

働く側からみて在宅ワークは、ライフワークバランスを重視する人や収入アップのため副業を始めたい人にぴったりの働き方だといわれています。具体的なメリットをみてみましょう。

通勤のストレスがない

総務省の統計(2016年)によると、通勤時間は全国平均で片道40分、首都圏では片道50分を超えています。在宅ワークなら、早起きをして電車に駆け込み、満員の通勤電車に揺られてオフィスに出社していた時間をすべて自由に使えるようになります。1日あたり1時間半前後の時間が創出されるのです。

また、通勤におけるストレスと体力的な消耗も見過ごせない問題です。通勤時間を短くしたいと考えても、都市圏は住宅費が高く収入とのバランスに悩むことでしょう。在宅ワークは、どこに住んでいたとしても仕事ができるので、通勤に関する悩みを解消してくれます。

電話対応や会議に追われない

オフィスや事務所は、仕事に集中できる環境だとはいいがたいかもしれません。電話応対や来客対応、自身の業務に不要と思われるような会議への出席。忙しいさなかでも、上司との雑談や同僚からの相談に応じてしまい、話を切り上げにくいと悩む人もいるでしょう。

在宅ワークなら自分のペースで仕事ができるので、集中力を必要とするような作業と相性がよく生産性が上がります。

育児や介護と両立しやすい

育児や介護など家庭の事情で仕事を辞めなければならない人も、在宅ワークなら好きな仕事を続けられるかもしれません。ライフステージの変化によって仕事にかける時間をセーブせざるを得ない期間が生じても、仕事を続けられればブランクや再就職の壁を感じることなくキャリアアップできます。

また、未経験OKや短時間でできる仕事が多いのも在宅ワークの魅力です。スキマ時間に子育てでも介護でもない時間を持つことは、社会とのつながりを感じられリフレッシュ効果も得られるでしょう。

完全在宅で働くにはどんな仕事があるの?

地方から在宅ワークをしたいという人には「全国募集」かつ「面接」「研修」もすべてWebで完結する「完全在宅」の仕事をおすすめします。自分で決めたシフトで短時間からでもできる仕事も多くあるので、プライベートと両立しやすい仕事を探してみましょう。

テストや模試の採点

学校の勉強が得意だった人、教育関係に興味のある人におすすめの在宅ワークが、テストや模試の採点です。通信教育会社や進学塾などからの募集があります。対象は小学生から大学受験レベルまでさまざまなので、学歴に応じて仕事がしやすいですよ。

担当を持ち継続して丸付けをするシステムなら、生徒の成長を見守れるのでやりがいも大きいでしょう。

オンライン家庭教師・英会話教師

家庭教師や英会話教師と生徒をマッチングするサービスでは、オンラインで指導できる人を求めています。zoomやskype、独自の授業用ツールなど、Web会議システムを使って授業を行います。

オンライン家庭教師は、受験シーズンでも感染症の心配がないので、新しい生活様式にマッチしたシステムとしてますます需要が拡大することでしょう。

在宅コールセンター

コールセンターは企業のフロントマンとして問い合わせ対応やセールスを担当します。在宅ワークとはいえ書類審査からオンライン面接、オンライン研修と選考が進むケースが多く、人柄やまじめに業務に取り組めるかが重視されます。

指定された時間内に1日1時間から自由にシフトを組める仕事もあり、自分次第で月収数万円から20~30万円になるので、本業に据えることも可能です。

イラストレーター

在宅ワークは特技を仕事にするのにも向いています。自宅で集中して絵を仕上げて、ストックイラストのサイトに登録したり、個人間取引サービスで注文を受けたり、出版社や広告制作会社がイラストレーターを募集していることもあります。

イラストの技術を活かして、キャラクターデザインやカラーリング、背景効果などのパーツごとに請け負う仕事もあります。

エンジニア

エンジニアなどIT技術に関わる仕事は、早くから在宅ワーク・テレワークが進んできた分野でもあり、フリーランスで活躍する人は年収一千万を超えることもあります。未経験から独学で仕事を得るのは厳しい世界なので、通信教育や社会人向けスクールなどで資格を取得するとよいでしょう。

プログラミングやWebデザインの知識を活かして、オンライン講師になる道もあります。

健康・栄養相談

医師や看護師・薬剤師・理学療法士・管理栄養士などの資格があり、「出勤型の仕事が難しい」「地方在住で勤務先がない」という人には、オンラインでの健康相談や栄養相談はいかがでしょうか。一般の人からの質問に答えたり、医療記事の執筆や監修を担当したりします。

糖質オフや血圧予防など健康への関心が高まるなか、毎日の食事にアドバイスするコーチングサービスも注目されています。

まとめ

在宅ワークは「企業側」「働く側」それぞれに大きなメリットがある働き方です。IT技術の発展により、完全在宅でできる仕事も増えてきました。

自分のスキルや興味のあることを活かせる在宅ワークを働き方の選択肢に取り入れ、ワークライフバランスを見直すきっかけとしてみてはいかがでしょうか。

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