電話でお客さまからのお問い合わせ対応やテレアポなどを行うコールセンター業務。
声のみでお客さま対応をするので、優しい印象を与える女性のほうがコールスタッフに向いているイメージがあります。しかし、実は男性でも活躍している人はたくさんおり、業界やコールセンターの業務内容によっては男性のほうが多い職場もあるのです。
今回は、男性に人気のコールセンター業務や男性がコールスタッフとして働くメリットについて解説します。
コールセンターで男性が働くメリットについて解説!
コールスタッフの男女比は?
コールセンターには女性が多いイメージがありますが、実際の男女比は男性4割:女性6割と言われています。男性のほうが若干少ないものの、そこまで大きな差はありません。
業界や扱っている商材などによって、女性のほうが圧倒的に多数であるコールセンターもあります。もちろん、その逆のパターンもあり、男性スタッフが多いコールセンターもあります。
男性が向いているコールセンター業務については、次項にて紹介します。
男性が多いコールセンター業務
男性が多いコールセンターは、以下の業務を扱っていることが多い傾向があります。男性でコールスタッフを目指している人は、下記の業務をしているコールセンターを狙うのがおすすめです。
クレーム処理
お客さまからのクレームに対応するのは、男性コールスタッフが担当することが多いです。コールスタッフはクレームに丁重に対応して、企業の信頼を下げないよう努力することが求められます。
クレームの内容はさまざまですが、中にはお客さまの勘違いのものも少なからずあり、理不尽だと思うこともあるかもしれません。そのため、いつでも冷静に対応するスキルも必要となります。
督促
督促業務を扱っているコールセンターでも、男性スタッフの割合が比較的多めです。
コールセンターでの督促業務は、料金が未納のお客さまに支払いをお願いする電話をかけるのが一般的な業務内容となります。
督促の対象となる人は、口座にお金を入れておくことを忘れてしまった人だけでなく、お金を支払うことが難しい経済状況の人もいます。コールスタッフはトークスキルを活かし、さまざまな事情により料金の支払いができない人に対して入金のお願いをしなければいけません。
24時間対応コールセンター
実は、24時間対応のコールセンターは少なくありません。ロードサービス、携帯電話やクレジットカードの盗難・紛失、通販のカスタマーサポートなど、多様な業種でコールセンターを24時間体制で稼働しています。
そこでは日勤と夜勤が交代で働いています。日勤では主婦をはじめとする女性が多く働いており、夜勤では男性が多く働いています。本業のかたわら、Wワーク・副業として働いている男性も多く見受けられます。
新規営業
リストを基に電話をかけ、商品・サービスを紹介したりアポイントを獲得したりする新規営業の業務も、男性が多く所属しています。
電話での新規営業では、お客さまへの対応力と同じくらい営業スキルやプレゼンスキルが求められるでしょう。
アポイント1件ごとにインセンティブをもらえるコールセンターもあるため、モチベーションを維持して仕事ができます。
ITソフトのテクニカルサポート
テクニカルサポートをしているコールセンターも、男性の割合が高めの職場です。
テクニカルサポートとは、ITソフトウェアやクラウドサービスなどのユーザーからのお問い合わせに対し、技術的な視点からアドバイスやサポートをする仕事です。
会社によってはアフターフォローだけでなく、ユーザーの課題のヒアリングや運用の支援などカスタマーサクセスのような仕事を担当することもあります。
家電やガジェット端末の故障受付
家電やガジェット端末の故障受付やトラブル対応などのコールセンターも、男性の割合が高めです。
故障受付コールセンターでは、修理の受付をする前に、故障の状況を詳しくヒアリングして改善できそうな方法を提案します。提案した方法で改善できることもありますが、それでも直らなければ修理の受付を行います。
男性がコールスタッフとして働くメリット
男性がコールセンターで働くと、以下のようなメリットが期待できます。
機械に強いというイメージで聞いてもらえる
男性は機械系の扱いが得意というイメージをもっている人は一定数います。もちろん女性でも機械に強い人は多いですが、パソコンや家電などの修理業者には男性のほうが圧倒的に多いことから、男性は機械に強いイメージをもたれやすいのでしょう。
そのため、修理受付や故障問い合わせなどでは、男性コールスタッフが顧客に受け答えすることで信頼感を与えることがあります。
またコールセンター業務ではパソコンやITツールの活用が不可欠ですが、機器トラブルも少なくありません。そこで機械に強い男性スタッフがいることで、パソコンや回線のトラブルにも迅速に対応でき、業務が円滑に回ると思ってもらえるでしょう。
男性が配置されやすいテクニカル系は難易度が高い分、昇給も早い
男性コールスタッフを募集しているコールセンターは、テクニカル系の商材を扱っていることが多いです。専門的なスキルが必要な難易度の高い商材のため、もともとの知識や経験を要しますし、詳細な内容を勉強し続ける姿勢も求められます。
専門的なスキルが必要な分野は誰でもできる業務ではないだけ、人材は少なくなり重宝されます。結果として業務単価の増額や高い時間単価になるため、高収入につながりやすいと言えます。
低音ボイスは安心感を与えビジネスシーンで好まれる
コールセンターは声のみで顧客とやり取りをするため、コールスタッフの声や話し方によって顧客の満足度を左右することもあります。男性の声は女性よりも低く、安心感や信頼感を与えやすい声です。
コールセンターに電話をかけてくる顧客は、操作方法がわからなくて焦っていたり不具合が起きて怒っていたりする場合が多いです。そのような顧客に対して男性コールスタッフの安心感を与える声で受け答えをすれば、焦りや怒りの感情も落ち着いてくれるでしょう。
夜勤系は男性が多くWワーク向き
24時間稼働もしくは夜遅くまで稼働しているコールセンターでは、日勤と夜勤の交代制となっています。そして、日勤には女性が多く、夜勤には男性が多いという傾向があります。
夜勤のコールセンター業務の就業時間は、日勤の人たちが退社した18時や19時から業務を開始する場合や、深夜に出社して朝まで仕事する場合など職場によってさまざまです。夜勤に出られる人材は貴重なので、夜の時間帯であれば8時間働かなくても2~3時間でOKとしている職場もあります。
このようなコールセンターであれば本業が終わった時間から働けるため、Wワークにも向いています。Wワークや副業など多様な働き方が認められている現代では、コールセンターの夜勤はWワークにおすすめの仕事です。
クレームを収めやすい
男性コールスタッフの声が与える安心感で、クレームを収めやすくもなります。
また、男女の差はなくなってきているものの、いまだに女性より男性のほうが地位は高いと考えている人は一定数存在しており、男性が対応するほうがクレームは収まりやすい傾向にあります。
まとめ
コールセンターは女性が多いイメージですが、男性のコールスタッフも少なくありません。
男性の声が相手に安心感を与えるため、満足度を高めたりクレームを収めたりできるメリットがあります。業務単価増額が期待できるテクニカル系を扱うコールセンターを選んだり、時間単価が高い夜勤をしたりすることで、高収入を目指せるのも魅力です。
今回おすすめした男性に向いているコールセンター業務を参考に、自分にぴったりな職場を探してみましょう。今までの職歴や本業での経験を活かせる分野だと、なお活躍できます。
コールスタッフ未経験者でも応募可能なコールセンターも多いので、未経験だからと言って諦めずにコールスタッフデビューをしてくださいね。