おうち時間の増加や働き方改革の推進を背景に、オフィスに出社せず自宅でお仕事ができる完全在宅ワークが普及しています。求人サイトでも完全在宅ワークの情報は増えつつあり、中には英語スキルを活かせる求人も存在します。今回は、未経験でも英語スキルを活かして働ける完全在宅ワーク求人の探し方を紹介します。
在宅勤務OK! 英語が得意な人必見の完全在宅求人情報について解説します
英語スキルが活かせる在宅ワークとは?
語学力を活かして在宅ワークができると、誰でも挑戦できる簡単な仕事よりも安定した収入が見込めます。特に、英語は世界的に使用されている国際語であり、ビジネスのグローバル化にともなって英語のスキルの需要は高まっています。
英語スキルを活かせる在宅ワークとは、具体的にどのような仕事なのでしょうか。「英語スキル必須」とされている求人の詳細を5つ紹介します。
・翻訳
語学力を活かす仕事の中でも、代表的な業務は翻訳です。英語スキルを活かした翻訳は、英語を日本語に訳す英日翻訳と、日本語を英語に訳す日英翻訳に大別されます。英日翻訳も日英翻訳も需要のある業務であり、海外の文書を日本語訳をする必要があるときなどに活躍します。
翻訳業務は、翻訳対象となる文章のデータが手元にあれば自宅で作業できるため、完全在宅での仕事が可能です。翻訳する文章のジャンルも多岐にわたり、小説の翻訳の他、動画の字幕用の翻訳業務や海外メディアの記事の翻訳、ビジネス文書やメール、契約文書などの翻訳もあります。
・事務サポート
国内マーケットの縮小や国際化社会の推進を背景に、日本企業はグローバルな事業展開が求められています。企業のグローバル化に伴い、海外とのやり取りをスムーズに行える人材の需要が高まっており、英語スキルのある事務サポートスタッフの求人も増えています。
事務サポートとは、海外企業に送付する資料の作成や、経理業務、議事録の作成、データ入力などを行います。企業によっては通訳としてオンラインでの打ち合わせに参加して、営業活動が円滑に進むように、日本と海外の橋渡しの役目を担う仕事もあります。英語を使う以外は、通常の事務業務と大きく変わらないため、英語に苦手意識がない人におすすめのお仕事です。
・顧客対応
個人でもオンラインショップの開設が簡単にできるようになり、海外とやり取りする機会も増えました。必然的に海外からの問い合わせ数も増加するため、英語での顧客対応が可能なスタッフを求める完全在宅ワーク求人も見受けられます。
顧客対応の方法は、メールや電話、オンラインチャットツールなどがあります。電話対応がある場合は、必要な機材が企業から支給されるケースもありますが、メール対応のみという求人もあります。メール対応のみであれば、子育て中や家族の生活音があるなどの事情で電話対応が難しい人でも挑戦できますね。また、顧客対応は、よくある問い合わせに対する返信のテンプレートが用意されていることが多いため難易度が低く、未経験でも挑戦しやすい仕事です。
・動画制作
完全在宅ワークでは、動画制作業務でも英語スキルを活かして活躍できます。YouTubeやTikTokなどの動画配信サービスは世界中の人が使用しているため、企業にとっては良い宣伝場所になります。多くの人の目に触れるほど宣伝効果が得られるので、Web動画に英語字幕をつけられる人や英語を話しながら動画撮影ができる人が求められています。
動画制作に伴って企画立案を行う場合もありますが、クリエイティブな仕事に興味がある人は楽しんで取り組める完全在宅ワークです。国際的に人気のある動画をリサーチするという仕事でも活躍できるでしょう。
・Web広告、動画評価
動画評価とは、指定のキーワードで検索した際に表示される英語のWeb広告や動画を視聴して、広告内容やレイアウトなどを評価する仕事です。海外の広告を評価して、日本のWeb広告の完成度を高めるためのマーケティングに貢献できます。広告や動画のチェックは、文法や検索キーワードとの関連性の高さなど複数の指標から評価するので、ヒアリングに困らない程度の語学力が求められます。
インターネット環境さえあれば自宅にいながら仕事ができる他、未経験からマーケティング視点を身につけられる点でおすすめです。
英語スキルが活かせる在宅ワーク求人の選考方法
完全在宅ワークで英語スキルを活かすためには、応募時に語学力を証明する必要があります。職務経歴書や履歴書に記載される語学関連の資格や語学経験から選考するケース、人事担当者との面接を通して選考を行うケースなどがあります。
また、クラウドワークスやランサーズなどに代表されるクラウドソーシングサイトの中には、履歴書不要で応募可能、面接もなしといった求人もあります。クラウドソーシングサイトでは、応募時のメッセージや見積金額、プロフィール内容などから発注が決定されるため、魅力的なプロフィールやメッセージを作成するように心がけると受注できる確率がアップするでしょう。
英語スキルが活かせる在宅ワークの報酬は?
スキルが求められる完全在宅ワークは、スキル不要のものよりも高い報酬が得られます。特に、需要が高まっている英語スキルを活かせる在宅ワーク求人は、時間単価(時給)1200円から1900円近くまでのものがあります。業務内容や業務時間によっても大きく変化しますが、比較的高単価での仕事が可能だといえるでしょう。
時間単価(時給)制ではなく案件単価制(成果報酬型)の求人もあるため、応募時には募集要項や契約条件をしっかりと確認しましょう。自分の英語スキルが最大限発揮できる仕事を探すことが重要です。
完全在宅ワークの5つのメリット
「英語を少しかじった程度だけど、できる仕事はある?」、「英語は得意だけど、在宅で仕事をするイメージがわかない」という人もいるでしょう。英語を活かして完全在宅ワークをするメリットは多々あるので、「スキルを活かした仕事がしたい」という人はぜひ挑戦してみましょう。完全在宅ワークの5つのメリットについて解説します。
・未経験OKの求人が多い
パソコンとインターネット環境さえあればすぐに実施できるので、誰でも始めやすい完全在宅ワーク。英語スキルを活かす求人でも、実務経験は不問として「英語に抵抗がなければ応募OK」とする求人が存在します。
「業界未経験」「英語の仕事は初めて」といった人でも、ある程度の語学力と学ぶ意欲があれば挑戦しやすく、自分のスキルアップやキャリアアップも目指せる点は、英語スキルを活かして完全在宅ワークを行う大きなメリットです。
・マニュアルありで挑戦しやすい
海外企業とのメールでのやり取りや電話対応など、事務サポートのほかカスタマー対応においては、業務がマニュアル化されていたり返信テンプレートが用意されていたり、研修制度が充実したりしているケースが多くあります。そのため、日常会話レベルのビジネス英会話であっても、問題なく業務を進められるでしょう。ただし、電話対応は英単語の意味を調べる時間がなく応用力も必要なため、より高度な英語力が求められるので注意が必要です。
海外の市場調査などでも、マニュアルや調査結果の記載フォーマットが用意されていることが多いので、一定の英語スキルがあれば気軽に挑戦できます。
・外出の必要がなくプライベートが充実する
完全在宅ワークでは、通勤の必要がなく交通費もかかりません。例えば、東京都の企業の仕事を地方から請け負うことも可能になります。また、休憩時間も自宅で過ごせるので、プライベートな時間を充実させることもできます。駅の混雑とも無縁で通勤に時間を割かなくてよい分、ストレスが軽減し家族や自分のために使える時間が増えるので、ワークライフバランスが取れるようになるでしょう。
また、家庭のさまざまな事情から外に働きに出られない人にとっても、完全在宅ワークはメリットがある働き方です。
・スキマ時間も有効活用できる
完全在宅ワークは、就業時間や就業期間が固定されている求人もあれば、自由な時間で働ける求人もあります。案件単価制の仕事の多くは、作業する時間は定められていないので、「夜間のみ仕事をしたい」「週末はしっかり休みたい」など、個人の生活リズムに合わせて好きな時間に仕事ができます。
つまり、家事や育児で長い時間作業をするのが難しい人でも、スキマ時間で報酬を得られるのです。時間単価(時給)制の仕事でも、自分の裁量で業務時間を調整できるものであれば無理なく仕事を続けられるでしょう。
・対人関係に悩みにくい
完全在宅ワークのメリットとして、対人関係に悩むシーンが減るという点も挙げられます。出社する場合は、たとえ苦手な同僚や意見の合わない上司でも、コミュニケーションのための雑談を求められる場合もあります。完全在宅ワークであれば、必要なときにだけコミュニケーションを取ればよく、無駄なやり取りが少ないビジネスライクな付き合いが可能です。
人と接することが苦手な人や、自由な服装を好む人、黙々と集中して作業したい人は完全在宅ワークが向いているといえます。
完全在宅ワークの5つのデメリット
メリットの多い完全在宅ワークですが、自己管理の難しさや孤独感があるなどのデメリットもあります。完全在宅ワークを始める際の注意点として、デメリットも把握しておきましょう。
・自己管理が難しい
自宅にいながら仕事ができる反面、リラックスしやすい自宅で仕事に集中するためには自分を律する必要があります。出社した場合には上司や同僚の目もあるため集中できていても、自宅で1人作業する場合にはプライベートと仕事の境界があいまいになりやすいのです。
スケジュール管理アプリやタスク管理アプリ、アラームなどをうまく活用しながら、自分が集中できるように工夫をするとよいでしょう。例えば、ポモドーロ・テクニックという時間管理方法を取り入れるのもおすすめです。ポモドーロ・テクニックとは、25分間集中して取り組んだ後は5分間の休み時間を取る手法で、集中力の持続を図ることができます。
・作業環境の準備が必要
これから在宅ワークを始めてみたい人は、必要な機材をそろえる必要があります。必要となるのはパソコンとインターネット環境ですが、オンライン打ち合わせがある仕事ではヘッドセットの準備も必要でしょう。特に、英語のヒアリングが必要な業務では、音質が悪いと業務に支障が出る可能性もあるため、ヘッドセットは重要なツールだといえます。パソコン不要でスマートフォンだけでできる完全在宅ワークもありますが、同じ作業でもパソコンで操作する方が、効率的に業務を進められる場合が多いでしょう。
機材の準備だけでなく、作業環境を整えることも重要です。集中できる空間を確保するために仕事机や椅子が必要になる場合もあるでしょう。また、オンラインでストレスなくデータのやり取りをするためには、安定した速度のインターネット回線も必要になります。完全在宅ワークをスタートするまでの期間に、こうした環境を整えておく手間がかかります。
・コミュニケーションに工夫が必要
完全在宅ワークにおけるやり取りは、オンラインチャットツールなどを通して行われます。同じ空間にいる従来の働き方では、表情や声色から相手の意図や感情を読み取れましたが、在宅ワークでのやり取りはテキスト主体となります。文字のみでのやり取りでは、言葉の選び方によって誤解が生じる恐れがあります。
相手の意図を誤解したまま業務を進めてしまうと、後になってから大幅な修正が必要になることも。在宅ワーカーも、発注する側も、お互いに配慮しながら相手に伝わるコミュニケーションを心がける必要があるのです。また、定期的にオンラインでの打ち合わせを挟むなど、お互いの表情を見ながら会話できると日頃の疑問や不安も伝えやすくなり、より円滑なコミュニケーションが期待できます。
・成長の機会が少ない
完全在宅ワークは人と関わる機会が少ないため成果に対するフィードバックが得られにくく、学ぶ機会は少ないといえるでしょう。自ら率先して学ぼうとしなければ成長はできず、成長できる点を教えてもらえずに契約終了する場合もあります。
積極的にコミュニケーションを取り、他の人の仕事をみせてもらったり自身の仕事がどう活用されているか確認したりして、学ぶ姿勢をアピールすると指導を受けやすくなるでしょう。
・運動不足になりやすい
完全在宅ワークは朝起きてから夜寝るまで一度も外に出なくても働けるため、運動不足になりやすいのが難点です。日頃から運動する習慣がある人を除いて、通勤時の徒歩移動がなくなるだけで、運動不足になりやすくなります。
意識的に日常生活に運動を取り入れ、散歩に出掛ける時間を作ったり、ヨガなどの自宅でできる運動を行ったりするとよいでしょう。
英語スキルを活かして働く完全在宅ワークを選ぶ際のポイント
英語スキルを活かせる完全在宅ワークを選ぶときは、どのような点に着目するとよいのでしょうか。インターネットでの検索のポイントを4つ紹介します。
・信頼できるクライアントか
インターネット検索で在宅ワークを探すときに重視したいのは、信頼してやり取りできる依頼主かどうかという点です。多くの在宅ワーク求人がある昨今、中には求人サイトの利用規約に反して、個人情報を取得するために虚偽の内容を掲載している求人もあります。「株式会社」としていながら、実態のないものも。悪質な求人に引っかからないためにも、怪しいと感じた求人には踏み込まないようにしましょう。
例えば、求人に応募した後に、「仕事の詳細はLINEで伝えるからお友だち登録をして」や「仕事を始めるためにまずは教材を購入して」というケースは悪質な案件の可能性があります。金銭の請求や個人情報の請求があった場合は、求人サイトの運営会社に利用規約違反を報告しておきましょう。
・自分のスキルに見合った業務内容か
英語に関わる完全在宅ワークは数多くあり、求められる英語の学習レベルもさまざまです。求人に応募する際は、実務で力が発揮できるかどうかをしっかり検討する必要があるでしょう。募集要項にTOEICの目安点数が記載されている求人もあれば、「日常会話程度」などと記載されている求人もあります。
自分の英語スキルでも無理なく進められるかどうかは自己判断せず、応募後の面談などを通して依頼主とも話し合っておくことをおすすめします。スキルが求められる仕事だからこそ、認識のズレがないように努めましょう。
・無理なく働ける条件か
在宅ワークは、就業条件の確認も重要です。完全在宅ワークは、契約形態によって就業時間の定めや週の最低稼働時間が変わります。「週3日から勤務OK」と記載している求人もあるので、勤務時間や稼働日数が自分の生活リズムに合っているかを確認しましょう。さらに、残業の有無も確認するとよいでしょう。想定以上の業務を請け負って、過度な残業とならないように調整が必要です。
特に、オンラインでの打ち合わせが必要な仕事は、相手と時間を合わせる必要があるので、ある程度時間に融通がきく人の方が働きやすいでしょう。自分の生活スタイルや環境と照らし合わせて、長く続けられそうな仕事を選ぶことをおすすめします。
・キャリアプランが描けるか
育児のために仕事を離れている人は、将来的に英語スキルを活かしたキャリアアップを目指すことも可能です。完全在宅ワークでキャリアアップをしたい場合は、応募時に正社員登用制度があるか、スキルに応じたキャリアチェンジや業務単価増額(昇給)制度があるかなども意識して求人を選ぶとよいでしょう。
語学に自信がなくても、未経験でも挑戦できる仕事から始めて着実にスキルアップすれば、英語スキルを活かして完全在宅で活躍できるようになります。
在宅ワークに特化したおすすめサイト
英語を活かせる完全在宅ワーク求人を検索するときは、在宅ワークに特化した求人サイトを活用するとよいでしょう。英語を活かせる完全在宅ワーク求人が掲載されている、おすすめのサイトを5つ紹介します。
・クラウドワークス
誰でも気軽に無料で登録できるクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」。納品前の仮払い制を導入しているので、オンラインでのやり取りも安心して行えます。
仕事のジャンルから英語翻訳などを選択できる他、キーワード検索も可能なので、「英語□事務」や「英語□翻訳」などで検索すれば、希望する仕事に近い案件が効率的に探せます。仕事の実績や依頼主からの評価が公開されるので、実績を積むほどに高単価の仕事を受注できるようになるでしょう。
・ママワークス
「ママワークス」という名前の通り、育児中のママや主婦でも無理なく働ける求人情報が多くあります。育児中でなくても利用できるのでワークライフバランスを重視したい人やブランクがある人にとって最適な求人が見つかりやすいでしょう。
キーワード検索が可能な他、職種選択から翻訳業務の絞り込みが可能です。こだわり条件の検索項目が多く、扶養内勤務や時短勤務、未経験者歓迎など細かく条件設定ができる点が特徴の求人サイトです。
・ココナラ
個人のスキルを気軽に売り買いできるスキルマーケット「ココナラ」では、英語スキルのオンライン販売が可能です。スキルの詳細やポートフォリオなどを用意し、対応可能な業務を「出品」するだけで案件受注のチャンスを広げられます。価格設定や納期についても自分の裁量で決められるので、無理なく働けるでしょう。
また、公開されている依頼に対して見積もり提案をすることも可能です。キーワード検索で希望の仕事を探してアピールできるため、ただ待つだけではないのも特徴です。
・Freelancer
「Freelancer」は、海外版の大手クラウドソーシングサイトです。英語力を活かして海外サイトを活用すると、日本国内で求人を検索するよりも、効率的に自分に合った仕事が見つかるでしょう。完全在宅ワーク求人も多く、日本にいながら海外企業とやり取りが可能です。
仕事の種類もさまざまで、デザインや英日翻訳、英語でのブログ記事執筆などがあります。さらに、プロジェクトを立ち上げて自分のスキルを販売することも可能です。
・Gengo
クラウド翻訳サービスである「Gengo」では、誰でも翻訳の仕事をスタートできます。翻訳者として登録するためには事前のテストに合格する必要がありますが、未経験者でも資格を持っていなくても、テストに合格すれば翻訳者として登録できるのです。
登録後は、翻訳者向けのコミュニティページもあるので、質問や相談もしやすいでしょう。完全在宅でできる仕事である上、作業時間は自由なので生活リズムに合わせた働き方が可能です。
まとめ
完全在宅ワークの中には、英語スキルを活かして働ける仕事も存在します。英語を活かした完全在宅ワークの職種は幅広く、翻訳業務や顧客対応、動画編集などさまざまです。それぞれの業務内容に合わせて求められる英語力のレベルも異なるため、自分のレベルに合わせた仕事を選びましょう。
完全在宅ワークは自由な時間が増え、スキマ時間を有効活用できる反面、高い自己管理能力が求められます。新しい働き方に最初は戸惑うかもしれませんが、経験を積んで仕事の仕方を工夫することでさまざまな問題は解決できます。
英語スキルを活かして活躍できる仕事は数多くあります。完全在宅で英語を使う仕事を探すなら、在宅ワークに特化した求人サイトを活用して、自分の希望やスキルにぴったりの求人を見つけて積極的に挑戦してみましょう。