在宅ワークにパソコンは必須なのか？

在宅ワークを紹介しているWebサイトをのぞいてみると「パソコン」や「Wi-Fi環境」を必要としている仕事が大半を占めています。

内職のように「手仕事」で作業を行う仕事であれば、これらのものは必要がありません。しかし、多くの職種が会社やクライアントとの頻繁なやりとりや、パソコンのツールを使用した業務となるため、必須となっているのです。

パソコンを使った在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。

必要な職種は数多く存在しますが、その中から代表的なものをご紹介します。在宅での仕事の内容を把握することで、なぜパソコンが必要になるのかが見えてくるかもしれません。

ライティング

文章を書く「ライティング」の仕事はパソコンが必須となります。新聞や雑誌の記事以外にも、最近ではWebサイトの記事やコラム・ブログなどを書く、Webライターも増加しています。

なかには「スマホで小説を書いている人も多いのだから、パソコンはいらないのでは？」と考える方もいるのかもしれませんが、スマホでの執筆はほとんどがNGです。

大きな理由として提出方法がパソコンを使用しないとできないケースが多いという事にあります。請負先のサイトに直接入稿する場合やMicrosoft Wordなど特定のファイル形式での提出を求められる場合が多く、それらの大半はスマホでは対応できません。

またスマホのネックとして「作業効率の悪さ」があります。ライティングの報酬は「1文字◯円」や「記事1本◯円」という方法で支払われる場合が大半です。タイピングスピードが報酬に直結してくる事もあるため、スマホの小さな画面とキーボードでは行うことが難しいのです。

市場調査

マーケティングリサーチとも呼ばれる「市場調査」。企業の製品やサービスについての消費者のニーズや実態を調査する仕事です。

アンケートや座談会、覆面調査などを経て、データを分析します。インタビュー記事を集めて分析したり、数値化したものを表にしたりし、企業への報告や提案につなげていきます。スマホから投稿できるフォームを用意してくれているケースもありますが、企業とのやりとりやデータをまとめるため、基本的にパソコンが必須となることの多い職種です。

投資・FX

投資とは利益が出ることを見込んで、自分の資金を投じることを言います。一般的にものとしては「株式投資」「FX投資」ビットコインなどの仮想通貨を呼ばれる「暗号資産投資」などが挙げられます。

現在ではスマホで手軽に始められる投資も数多くありますが、株価に資金を投じる「トレード」を行うにはパソコンが必要となります。買い・売りのタイミングが重要になるため、多くの情報を把握するためには必須となるのです。

パソコンを持っていなければ、在宅ワークを行うことはできないのかと言えば、そういう訳ではありません。スマホやタブレットでもできる在宅ワークもあるのです。

今はスマホを1人1台は持っていると言われていますから、即始めることも可能です。お小遣い程度に稼ぐことができるものから、急激に多額の収入を得ることができるかもしれない職種までをご紹介します。

お小遣い稼ぎ用アプリ・ポイントサイト

「ポイントサイト」とは、企業PRや市場調査としてアンケートに答えたり、イベント参加をしたり、広告をクリックしたりしなどすることでポイントを得ることができます。

そのポイントは換金することができるので、気軽に行える在宅ワークとして人気があります。空いた時間にスマホでポチポチするだけで始めることができる在宅ワークです。

フリマサイトやオークションサイト

不要になったものなどをフリーマーケットやオークションサイトに出品し、収益を得ることができる在宅ワークです。

「フリマアプリ」などを利用すれば、Web上で手軽に取引を行うことができます。出品するものを撮影する必要がある場合でも、スマホのカメラでできるのでアプリなどを利用すれば、すぐに始めることができます。愛好家などがいる分野の商品をオークションに出品すれば、高額の収入を得ることも可能です。

YouTubeや動画配信

今や子供のなりたい職業にもあがる勢いのYouTuber。この職業も、スマホやタブレットさえあれば始めることができる、在宅ワークです。

これらの動画配信は自分が作成した動画をアップロードすると、その動画に動画広告がつきます。それを視聴者が見ることで、動画作成者が収入を得るという仕組みになっています。

YouTuberは世界中におり、注目される動画を作るのは至難の業かもしれません。しかし、視聴者のニーズに合った動画を作り続けることができれば、高額な収入を得る事も可能です。

在宅ワークを始めるのであれば、パソコンを持っている状態であることが望ましいと言えます。では、パソコンを用意するメリットはどこにあるのでしょうか。

単価の高い案件が請け負いやすい

在宅ワークは会社員が決まった時間帯で業務を行うことにより給料を支払われる場合と、成果物を納品することで報酬が発生するパターンがあります。後者である場合、スマホに比べるとパソコンの方が圧倒的に作業効率が良いため、単価の高い案件を請け負うことができるのです。

また、単価の高い仕事はほとんどがパソコンツールを利用したものになるため、やはりパソコンは高収入を得るためには必要と言えるでしょう。

仕事の幅が広がる

在宅ワークで仕事を探す場合、条件としてパソコンが必須というものが多いようです。内職などの手作業で行う仕事では必要ありませんが、これらでまとまった収入を得ようとすると、裁縫やアクセサリー作成などの高いスキルが必要となります。

パソコンがあれば、さまざまな職種の中から、自分にピッタリの仕事を見つけることができます。また、簡単な仕事だけでなく高度な案件も引き受けることができるので、仕事の幅を広げる事も可能になります。

パソコンスキルを磨ける

在宅ワークに限らず一般的な仕事にも通じることですが、パソコンを利用して仕事をすることで、自分自身のパソコンスキルを磨くことができます。

これから在宅ワークだけで仕事をしようと考えている場合や、一時的に在宅ワークをしようと考えている場合のいずれの場合であっても、パソコンスキルは必要となります。収入を得られるのと同時にスキルを身につけることができることは、大きなメリットだと言えます。

在宅ワークのためにパソコンを用意しておくことは、多くの仕事を選択することが出来る面で大切なことです。しかし、ただパソコンさえ用意すれば良いというものではなく、在宅ワークに適したパソコンにしておく必要もあるのです。

パソコンを用意する時に生じるデメリットと言える、注意すべきポイントをご紹介します。

インターネット環境をより充実させる必要がある

仕事の条件として「パソコン」とあれば、ほとんどの場合、整ったWi-Fi環境も同時に必要となります。

Wi-Fiが無い場合は契約して利用できるようにする必要がありますが、家の環境によっては、速度が遅いなど仕事をするうえで最低限の環境を整えることができない場合、職種によっては在宅ワークを始めることが難しくなるので、この状況を改善する必要があります。

セキュリティソフトやofficeソフトの更新が必要

しばらくパソコンを使っていないなどの場合、そのまま利用することはできない可能性があります。あらかじめセキュリティソフトやofficeソフトの更新などを行い、最新の状態にしておきましょう。

またWindows VistaやWindows 7のようなサポートが終了しているようなOSのままだと、セキュリティ上問題があるため仕事を請け負えない事もあります。

出先では仕事がしづらい場合もある

出先で仕事をしようと実際に始めてみたところ、自分が思っていたより仕事がしづらいことがあるかもしれません。カフェなどで行う場合、混雑していて席が確保できなかったり、うるさくて集中できない、またはお店のWi-Fiが安定しないといった場合もあります。

出先で仕事を行うことを標準の環境とせず、まずは自宅で行うことを考えて在宅ワークを始めることをおすすめします。

在宅ワークをしたいけれど、パソコンを持っていないとなると、初期費用を考え二の足を踏んでしまいがちです。しかし、在宅ワークはパソコンを持っていることを条件とした仕事が多いので、準備をしておいた方が良いと言えるでしょう。

最近では面接もリモートで行う企業が増えていますし、低価格で販売しているパソコンもあります。どのようなソフトなどが必要になるのかを確認したうえで準備をしても良いでしょう。職種によってはスマホやタブレットで行える仕事もあるので、必要に応じて環境を整えていきましょう。

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