まったく出社しない「完全在宅勤務」。周りにそのような働き方をしている人って少ないですよね。
今回は、実際に完全在宅勤務で仕事をしている人たちが日々感じている、在宅勤務のメリット・デメリットをご紹介します。
完全在宅勤務の基本的な特徴
働き方改革、テレワーク、といった言葉は日々耳に入ってきますが、完全在宅勤務をしたことがある人はあまりいないでしょう。
まずは、完全在宅勤務とは何?というところからご説明します。
出社しなくて良い
「在宅勤務」とは、読んで字のごとく「オフィスに出社せず、自宅で勤務する」勤務形態のことです。
在宅勤務には、週何日かの出社を必要とするものものありますが、「完全在宅勤務」と言う場合には、出社はゼロ。すべて自宅で就業することになります。
仕事管理はすべて自己責任
また、当然のことながら、仕事の管理は自己責任。
納期に遅れないようスケジュールを組み、今日取り組むべきタスクを着々とこなす必要があります。
自宅の場合には、仕事とプライベートの線引きがあいまいになりがちですので、オンとオフを切り替え、集中して取り組みましょう。
家を空けられない人でも働ける
在宅勤務の場合、育児や介護などの理由で、日中自宅を留守にすることができない人でも就業することが可能です。
また、働いてみたい企業が遠方の場合でも、在宅勤務であれば通勤しなくてよいので勤務可能です。
在宅勤務で実際に感じた7つのメリット
では、実際に在宅勤務を経験した人が感じた在宅勤務のメリットを見てみましょう。
SaaSを利用して仕事に差し支えがない
在宅で仕事ができるの?と不安な方でもSaaSを利用すれば大丈夫。
SaaSとは従来のASPと同様で、ブラウザがあればインターネット経由でチャットやメール、グループウェア、資料作成などをすることができます。
インターネット環境とブラウザさえあれば、ソフトウェアをパソコンへインストールすることなく、業務に必要なさまざまなツールが使えます。
自宅で一人で仕事をしているときも、グループチャットを利用すれば、出社しているときと変わらず同僚に相談や報告ができます。
自宅にいながら、オフィスと同じ環境でストレスなく業務を遂行することができるでしょう。
何時間もかかる通勤時間が完全カット
在宅勤務は出社不要!通勤に費やす時間がなくなります。
朝の混んだ電車に乗るストレスがなくなり、その時間を、家事などのプライベートに充てたり、仕事に使ったりすることができます。
家庭内環境が良好になる
夫婦共働きの場合、帰宅時刻の早い方が夕食を準備することも多いと思います。
在宅勤務であれば、すき間時間に洗濯物を干したり、通勤がないので、子どものお迎えや夕食の準備も可能です。
家事を分担できるようになったり、家にいる時間が長くなり家族と顔を合わせる時間が増えたりすることで、家庭内環境も良くなるようです。
ストレスな社内コミュニケーションをカット
出社勤務はオフィスにたくさんのスタッフがいるため、周りの話し声が気になったり、同僚から話しかけられることで作業が中断するといったこともあります。また、対面だとついだらだらと長くなる社内会議もありますね。
在宅勤務では、周囲の雑音はなくなりますし、会議もオンライン会議であれば短時間で終わり、ストレスを感じることも少なくなります。
空気の綺麗さや自宅設備など環境面での恩恵
オフィスと比べると、室内の人数が少ないため風邪をもらうリスクが低く、加湿器や空気清浄機のある自宅であれば、室内の空気もきれいに保たれます。
また、朝の忙しい時間にお弁当を用意することなく、自宅で昼食の準備ができ出来立てを食べられるのも、健康面でのメリットの1つでしょう。
ライフスタイルの変化に柔軟な対応が可能
家庭の事情で引っ越さなければならなくなっても、完全在宅勤務なら離職せず続けることが可能です。
自宅で親の介護をしなければいけなくなったときも、日中留守にすることなく介護と仕事の両方をすることができるでしょう。
自分のペースで仕事できる
在宅勤務の場合、周囲に話しかけてくる同僚がいないので、作業を中断することなく、自分のペースで業務を進めることができます。
在宅勤務で実際に感じた7つのデメリット
在宅勤務のデメリットは何でしょうか。
実際に在宅勤務を経験した人が感じた、在宅勤務のデメリットも見てみましょう。
コミュニケーション時の微妙な認識のズレ
対面のコミュニケーションでは、発する言葉以外に、身振り手振り、表情といった点からも、相手の伝えようとしていることを汲み取っています。そのため、チャットやオンライン会議でのコミュニケーションでは、双方に微妙な認識のズレが生じることがあります。
とくに在宅勤務でお互い顔を合わせない場合、その認識のズレに気づくことも遅くなってしまいます。
大きな誤解やトラブルとならないよう、相手に何かを伝える際には要点をわかりやすく簡潔に伝えられるようにコミュニケーション力を高めることが重要です。
最低限のやりとりだけになってしまう
在宅勤務の場合は、周囲に同僚がいないため寂しく感じるかもしれません。
同僚とのランチでストレスを発散させていたり、何気ない雑談から業務のアイデアをもらっていたり。
そのような場面がなくなり、業務に必要な事務的なやりとりや、限られたオンライン会議での情報交換のみになるため、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
業務のペーパーレス化が前提にある
当然のことながら、在宅勤務では紙の書類をやりとりすることができません。
紙に印刷して、押印して、上長の承認を得るといった承認フローも、ペーパレス化された会社でなければ在宅勤務は難しいでしょう。
通勤しない分だけ運動不足に陥る
誰しもが感じる在宅勤務のメリットである通勤ゼロ。これが実は在宅勤務のデメリットでもあります。
通勤がなくなると、その分運動不足になりがちです。通勤以外にも、散歩やストレッチなど、普段から何かしらの運動を心がけましょう。
仕事の進捗が通信環境に依存する
自宅のインターネットが使えなくなったら・・・。社内のネットワークにログインできなくなったら・・・。
在宅勤務の場合、通信環境に何らかのトラブルが発生すると、途端に仕事がストップしてしまいます。
出社していれば、システム部門が復旧してくれますが、在宅勤務の場合、自宅の環境は自身で解決させなければいけません。
同居家族の理解と協力が必要不可欠
自宅で仕事をするには、家族の理解と協力が不可欠です。
家にいることで、仕事ではなくお休みと思われ家事や雑用を頼まれることがあったり、ワークスペースが個室でない場合には、オンライン会議の時間は家族の雑音が気になることもあるでしょう。
在宅で働く側も、オンとオフを切り替え仕事を家庭に持ち込まない工夫が必要です。
最初はとまどってしまう
はじめて在宅勤務をする際は、どのように仕事を進めればいいのか、時間の使い方や連絡の取り方など、とまどうことが多いでしょう。
不安なときや困ったときには、積極的に同僚とコミュニケーションをとるよう心がけましょう。
いかがでしたか。在宅勤務の実際の様子が思い浮かんだのではないでしょうか。
ライフステージに合わせて働き方を見直す際、在宅勤務も選択肢のひとつとなりうるでしょう。
通勤しなくてよいけれど、運動不足になる。といった、在宅勤務のメリットはもちろん、デメリットも理解した上で、工夫しながら在宅勤務を行なえるようになるといいですね。