インターネットを活用した副業が注目を集めています。在宅で取り組めることから興味を持っている人も多いのではないでしょうか。なかでもせどり(物販)は、初心者におすすめの副業の一つです。
今回は副業にできるせどりの仕組みや種類、メリットやデメリットを解説します。取り組む際の注意点にも触れているので、副業を探している人は参考にしてくださいね。
気軽に始められる副業・せどり(物販)とは?
ここでは物販(せどり)の仕組みを詳しく解説します。似た用語の転売と何が違うのか疑問を持つ人もいるでしょう。用語についてもそれぞれ詳しく解説します。
せどりの歴史と仕組み
せどりとは「安く商品を仕入れて高く売る」ことです。近年できた仕組みではなく、江戸時代から存在していたビジネスモデルともいわれています。一般的にはひらがなで「せどり」と表記することが多いですが、漢字で「競取り」と表記されることも。
元々は中古の本を安く仕入れて高く売ることをせどりと呼んでいました。しかし近年では古本にとどまらず、さまざまなジャンルの商品を安く仕入れて高く売るビジネスモデルをせどりと呼んでいます。
例えば中古のCDショップでCDを仕入れ、メルカリなどのフリマアプリやネットオークションで仕入れ値より高く売るのもせどりです。他にも家電や美容機器、おもちゃなど多くの商品が扱われています。
仕入れは実店舗やネット通販、販売はインターネット上または質屋やリサイクルショップがよく使われているようです。
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せどりと物販と転売の違い
似た用語に物販と転売がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。せどりは前述したとおりです。転売も基本的な仕組みは「商品を安く仕入れて高く売る」です。つまりせどりと転売に大きな違いはないと考えてよいでしょう。
物販は「形ある商品を販売すること」です。物を売るビジネスの総称といえるでしょう。つまりせどりや転売も物販に含まれることになります。自分で作品を作成して販売するのも物販の一種です。
転売と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人も多いかもしれません。せどりや転売の仕組みに違法性はありません。しかし近年では人気のある商品を買い占め、極端に高い価格で売る人が増えたことにより、転売が問題視されていることも事実です。
基本的にはルールに従って取り組めば違法にはならないので安心してください。主なルールは以下です。
- 無許可で中古品を販売しない
- 偽物を販売しない
- 販売権のない商品を販売しない
- コピーコンテンツを販売しない
- 販売サイトのガイドラインに違反しない
これらのルールを守らないと、違法となってしまう可能性があるので注意しましょう。
副業でできるせどりの種類とは?
せどりには主に2つの種類があります。それぞれ簡単に解説します。
中古せどり(中古物販)
中古品を仕入れて販売するのが中古せどりです。家にある不用品をフリマサイトで販売する分には資格不要ですが、本格的に中古品を販売していきたいならば「古物商許可証」が必要です。
中古品を中心に扱いたい場合は、必ず取得しておきましょう。資格の取得申請手数料は19,000円です。申請先の警察署に申請書類を提出し、審査が通れば取得できます。
新品せどり(新品物販)
新品を仕入れて販売するのが新品せどりです。新品を扱う場合は古物商許可証などの資格は必要ありません。また新品のため、中古品に比べて破損や汚れなども少なく、検品が楽にできるのもメリットといえるでしょう。
ただし新品は基本的に定価で仕入れることになるため、中古せどりに比べると利益を出すのが難しいかもしれません。ポイントはセールを狙う、プレミアがつきそうな商品を見極めて仕入れることです。
副業でせどり(物販)するメリット・デメリット
ここでは副業でせどり(物販)をする主なメリットとデメリットを解説します。
副業でせどりするメリット
せどりする主なメリットは以下です。
- 比較的早く成果を出しやすい
- 初期費用なしでも始められる
- 自分のペースでできる
- 少ない時間でもできる
- センスは必要ない
インターネットを使った副業にはブログからの広告収益や、写真販売などいろいろあります。しかし時間をかけないと成果が出ないものも多く、挫折してしまう人も多くいるのが特徴です。しかしせどりであれば、人気のある商品はその日のうちに売れることもあるので、比較的早く成果を出しやすいビジネスといえます。
また家にある不用品の販売から始めれば、初期費用はかかりません。不用品で得た金額で仕入れをすれば、負担なく取り組めるでしょう。時間も自分の好きな時間、少ない時間でも取り組めるので本業が忙しい人にもぴったりです。
また売れる商品を見極めるためには、センスがないと難しいと考える人もいるでしょう。しかし、せどりにセンスは不要です。リサーチ方法を学んで実践すれば、誰でも稼げるチャンスがあります。最近では仕入れのためのツールも充実しているので、初心者でも始めやすいでしょう。
副業でせどりするデメリット
メリットがたくさんあるせどりですが、デメリットもあります。両方を理解して取り組むことで「こんなはずではなかった」というミスマッチを防げるでしょう。副業でせどりするデメリットは以下です。
- ライバルが多い
- 常にリサーチが必要
せどりは初心者でも始めやすく、成果が出やすいビジネスのため人気が高いです。副業はもちろん、本業にしている人も多くいます。利益率の高い商品は、早く見つけないとすぐに取られてしまう可能性が高いでしょう。
大きく稼いでいきたいなら、ライバルに先を越されないように常にリサーチを怠らないようにする必要があります。せどりは仕入れと販売をしなければ、売上につながりません。効率的に収入を得るためにも慣れてきたら、作業を外注化するのもおすすめです。
副業でせどりする際の注意点
副業でせどりに挑戦する際にはいくつかの注意点があります。
- 経験が重要な仕事であることを理解する
- 仕入れのための資金が必要となる
- 配送料にも注意が必要
それぞれ具体的に解説します。
経験が重要な仕事であることを理解する
仕組みがシンプルで始めやすいのがせどりの魅力です。しかし継続的に稼げるようになるためには、ある程度の経験が必要となるでしょう。ツールも充実していますが、やはり売れる商品の見極めや見つけるためのスキルは必要です。
どのビジネスにもいえることですが、誰でも簡単に大きく稼げるわけではないことを理解しておきましょう。コツコツと継続する人が大きく稼げるようになります。
仕入れのための資金が必要となる
不用品を売ることから始めれば、初期費用は必要ありません。しかし不用品がない場合や、本格的に取り組みたいと思っている場合、ある程度の資金が必要となるでしょう。資金がない場合は、利益率の高い商品を思うように仕入れられないこともあります。5万円程度は用意しておくのがおすすめです。
在庫を保管するスペースが必要となる
仕入れた商品がすぐに売れるとは限りません。また売れる商品が見つかったら、大量に仕入れることもあるでしょう。そのため在庫を保管するスペースが必要です。特に家電など大きな商品を仕入れたい場合は、ある程度の広いスペースがないと難しいでしょう。
しかし保管場所がないからといって諦める必要はありません。「AmazonFBA」を活用すれば、家に保管場所がなくても大丈夫です。AmazonFBAは商品の保管はもちろん、商品が売れた場合の梱包や発送も代行してくれるので手間を大きく省けます。費用はかかりますが、仕入れが増えて保管場所に困るようになったら活用してはいかがでしょうか。
配送料にも注意が必要
せどりで利益を出していくためには、配送料にも注意しなければなりません。仕入れ値が安くても配送料が高ければ、それだけ利益が減ってしまいます。少しでも配送料が安いサービスを探す、料金後納サービスを活用するなど、少しでもコストを抑えられるように努めましょう。業者と交渉することで、配送料を安くできることもあります。
まとめ
せどり(物販)は仕組みがシンプルで、比較的早く成果を出しやすいことから初心者におすすめの副業です。自分のペースでスキマ時間に取り組めるので、忙しい人でも挑戦しやすいでしょう。
ただし人気のためライバルが多いのも事実です。安定的に稼げるようになるには、ある程度の経験も必要であることは留意しておきましょう。ぜひルールを守って、楽しみながら挑戦してみて下さいね。
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