一昔前までは、在宅ワークと言えば特殊な仕事や、フリーランスの働き方というイメージがありました。しかし今では、自粛生活の始まりにあわせて正社員も在宅で仕事をする時代になっています。
在宅で仕事ができれば、毎朝決まった時間に会社へ行く必要がありませんし、人間関係の煩わしさも軽減できます。そんな生活に憧れはあるけれど、やはり働くのであれば「正社員」にはこだわりたいという人も多いものです。
今回は「家で働く正社員求人の探し方」についてご紹介します。
在宅ワークできる正社員求人もある!
昨今では国が働き方改革の一環として在宅ワークを推進していることや、感染症対策として自粛を余儀なくされたことにより、正社員の在宅ワーカーが急激に増加しています。
正社員として在宅ワークを行いたい場合、現在であれば正社員もあるのです。では、どのような方法で探すことができるのでしょうか。
探し方1:転職エージェント
正社員の在宅ワークを探す方法として、まず「転職エージェント」を利用するというやり方があります。転職エージェントとは、転職を考えている人と、採用を検討している人との橋渡し役をするサービスのことです。
別途料金が必要になるのでは?という心配は必要ありません。企業側が仲介手数料を転職エージェント側に支払うシステムなので、安心して利用できます。特に正社員という条件で探すのであればおすすめの方法です。
では、在宅ワークを探す際に、転職エージェントを利用する他のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
転職先と条件交渉してくれる
希望の条件に合った転職先を紹介してくれるだけが、転職エージェントのサービスではありません。転職先との希望条件の交渉も転職エージェントが行ってくれます。複数の転職先を検討している場合、自分自身で連絡や交渉を行うのは手間がかかるもの。効率的に転職活動を行うことができます。
また、転職エージェントは、一般的な転職サイトに比べると求人している企業を保有している数が多いので、選択の幅も広がります。
在宅ワーク求人を優先して探してくれる
求人中の企業を多数保有している転職エージェントであれば、さまざまな条件があろうと、それらに合った企業を探してくれます。在宅ワークを希望しているのであれば、その条件を優先してくれます。
近年では、在宅ワークを推進している大企業も増加しているため、多くの企業を紹介してもらえるものと考えられます。
履歴書や職務経歴書の添削もしてくれる
転職の際には履歴書と職務経歴書が必要となります。これらを用意する場合、どのように書けば良いのかと悩み、完成させるために意外と時間がかかってしまいますが、転職エージェントのサービスの中には、これらの添削も含まれています。
実績があっても、それらを相手にうまく伝えることができなければ、自身の経験やスキルを生かすことができません。履歴書や職務経歴書を準備できることは、頼もしいサービスです。
探し方2:在宅ワーク特化型転職サイト
転職サイトは数多く存在しています。それら大量の中から、自分が希望する仕事を探すことは一苦労ですし、時間もかかるものです。在宅ワークを条件に探すのであれば「在宅ワークに特化した転職サイト」を利用することをおすすめします。
特化型のサイトには、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、気をつけておきたい点も併せてご紹介します。
在宅ワークの案件しか掲載されていない
”在宅ワークであれば、どんな仕事でも良い”という人はほとんどいないでしょう。その点、在宅ワーク特化型転職サイトであれば在宅ワークの案件しか掲載されていないため、仕事の業種や内容などに集中して探すことが可能ですので自分が希望する仕事内容を選別することができます。
自分のスキルが活かせる会社が見つかりやすい
在宅ワークという条件のもと集められた求人情報なので「自分の持つスキル」が活かせる企業を見つけやすくなります。
以前はある一定の職種ばかりが在宅ワークとして多く掲載されている傾向にありましたが、最近はこれまでには無かった「事務職」や「営業」などの職種も掲載されています。自分の希望に合う仕事も見つけやすいでしょう。
倍率が高いので要注意!
現在、長く続く自粛生活の影響もあり、在宅ワークは非常に注目されています。これまで、在宅で働くというスタイルに興味がなかった人も、これを機にライフスタイルの見直しを行っているというケースも目立ちます。
希望する仕事の求人が見つかった場合でも、必ず採用してもらえるわけではありません。在宅ワークに限ったことではありませんが、条件の良い人気の仕事や企業の倍率は高いものとなります。
探し方3:ハローワーク
仕事を探すとなったら、まず足を運ぶところと言えば「ハローワーク」です。国が運営する職業紹介事業所であり、知名度は高いものです。
最近ではWeb上での転職サイトが充実しており、手軽に自宅で検索できる方を利用してしまいがちですが、ハローワークでも在宅ワーク可能な正社員での求人を探すこともできるのです。
全国どこにでもあるので活用しやすい
ハローワークは全国どこにでも存在しています。現時点で544ヶ所、相談員は15,000人を超えると言われています。Webを利用した転職活動が難しい場合でも、足を運ぶことで気軽に利用することができます。
また在宅ワークと一言に言っても、完全に在宅で行う場合と、ハイブリッド型と言われるような、在宅と出社に両方で業務を行う場合などがあります。完全な在宅ワークであれば勤務地がどこであろうと問題はありませんが、月に数回であっても出社が必要となるとそれらを検討することが必要となります。
その点、ハローワークで紹介されるものは「地元企業」に強いと言われており、自宅の近くで探すのであれば、ハローワークを覗いてみるのもおすすめです。
窓口の担当者に直接相談しながら進められる
Web上の転職サイトに無くて、ハローワークにあるものは「相談員」です。窓口の担当者に直接相談しながら進めることができるのです。
どのような企業なのかといったようなことも、ある程度相談員が把握している場合もあるので事前に教えてもらう事もできますし、転職の経験がない場合はアドバイスを受けることもできます。
効率的に転職活動ができるというだけでなく、相談できる人がいるということは心強いことでもあります。
案件数は少なめかも…
さまざまな案件を取り扱うハローワークですが、現時点では他の転職サイトなどに比べると、案件は少なめである可能性が高いようです。
基本的に在宅ワークはWi-Fi環境が整っている場所で仕事を進めるものが大半ですから、パソコンやスマホで検索できる、Web上の転職サイトの方が件数が多い傾向にあります。
在宅ワークしやすい正社員の職種とは
世の中が在宅ワークを推進しているとはいえ、職種によっては当然難しいものもあります。しかし、以前に比べると在宅ワークが可能になってきた職種は増加しており選択の幅は広がっています。
では、在宅ワークがしやすい正社員の職種とはどのようなものがあるのでしょうか。在宅ワーカーの多い職種をご紹介します。
プログラマー・システムエンジニア
IT系のエンジニアは在宅ワークと相性が良い仕事のひとつです。エンジニアと言ってもさまざまな種類がありますが、セールスエンジニアやインフラエンジニアは向いていません。システムの開発、設計、作成などを行う、プログラマーやシステムエンジニアのことを指します。
頻繁にクライアントと顔を合わせる必要がなく、最低限のコミュニケーションでも業務を行うことができる点が、在宅ワークのしやすさにマッチしているのです。
デザイナー・イラストレーター
製作物をデザインするデザイナーや、イラスト製作を行うイラストレーターも、在宅ワークに向いています。
最近では、Webサイトの作成やデザインを行うWebデザイナーは需要が増加しているため、デザインのスキルと製作に必要な道具さえあれば、自宅でも作業ができるため、在宅ワーク率は高めです。
ライター・編集者
ライターや編集者は特別な資格が無くても、パソコンとWi-Fi環境が整った場所があればすぐに始やすい職種です。編集者はそれなりに知識や経験が必要となりますが、ライターはWeb上での読み物の需要の高まりと共に増加しており、扱う題材も幅広く存在しているため、自身の経験や現在の職で得られた知識を活かせるジャンルを選ぶとより活躍しやすいでしょう。
毎日決まった時間に会社へ出社し仕事をするという、これまでの働き方は急速に変わりつつあります。フリーランスだけの働き方だけでなく、今や正社員でも可能となった働き方ですから、これまでのライフスタイルを変えたいと考えているのであれば、積極的に探してみてはいかがでしょうか。
これまでの経験やスキルを生かしながら、在宅ワークを行えるようになれば最高ですね!自由な働き方を選択してみませんか。