テレビやインターネット上で何かと副業が話題ですが、特定のスキルや資格のない会社員にはハードルが高いと考える人も多いのではないでしょうか。
今は未経験からチャレンジでき、しかも自宅でマイペースに取り組める副業も増えています。本業が忙しい会社員でも、在宅の副業なら効率的に収入を上げることが可能です。
今回は、スキルや資格不要で始められる人気の在宅の副業を紹介します。それぞれの報酬目安や副業で稼ぐコツも併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
未経験から在宅でできる副業7選
インターネットの普及に伴い、現在はさまざまな業務がオンラインで対応可能になりました。その結果、会社員の副業に最適な在宅の仕事が注目を集めています。今回は、そのなかでも未経験からチャレンジできる7つの仕事を紹介します。
- データ入力
- チャットサポート
- オンライン営業
- 内職
- ハンドメイド販売
- ライブ配信
- ECサイトの出品作業
それぞれの魅力や報酬の目安を解説します。
データ入力
データ入力は紙媒体の文章や数値を、WordやExcelなどのソフトを使った指定フォーマットに入力するのが主な仕事です。タイピングができれば誰にでも簡単に取り組めると、人気の副業となっています。
データ入力の魅力はパソコン1つあれば作業の時間も場所も制限されない、自由な働き方にあります。気分転換にカフェで入力してもよいですし、本業の休憩中に作業を進めておくことも可能です。単調な作業が苦手な人には何時間もデータ入力に取り組むのは苦痛かもしれませんが、黙々と手を動かすのが得意な人なら、音楽を聞きながらなど楽しく作業できるでしょう。ただし、スキルも経験も不要なため報酬は低い傾向にあります。文字単価制の仕事が多く、一般的な相場は1文字0.1〜1円程度です。
チャットサポート
人と接することが好きな人には、チャットサポートの副業もおすすめです。企業のお問い合わせページなどに連絡してきたユーザーに、チャットで対応します。
チャットサポートは在宅の副業では珍しく、人とのコミュニケーションが主な仕事です。ユーザーの質問に回答し、商品やサービスの情報を提供します。チャットでの対応がメインですが、電話対応の業務を求められるケースもあります。クレーム対応では相手が感情的になる場合もありますが、自宅で仕事していても孤独を感じにくいのはメリットといえるでしょう。
チャットサポートは時間単価制で働く場合と、月の固定報酬制で働く場合があります。相場は時間単価であれば1,200円前後、月の固定報酬では5万円〜10万円程度です。
オンライン営業
新型コロナウイルスの流行の影響で、オンライン営業のスタイルが定着してきました。電話やメールで対応できるので、会社員の副業としても注目度が高まっています。
営業はハイレベルなトークスキルが求められるイメージですが、電話営業であればトークスクリプトに沿って話せるので、未経験でも対応可能です。与えられたリストに従って営業をかけていき、受注につながればインセンティブがつくケースもあります。
営業に慣れてきたら、ぜひ成果報酬型の仕事に挑戦してみましょう。成績に比例して収入も上がるので大きなやりがいが感じられます。副業で年収300万円以上を得ることも可能です。
内職
パソコン作業が苦手な人には、昔ながらの内職という選択肢もあります。商品にシールを貼ったり、お菓子の箱を組み立てたりといった軽作業で収入を得ます。
内職もデータ入力と同様に単調な作業ですが、1人で作業に集中したい人にはぴったりの副業です。ほとんどが1個あたりの成果報酬型なので、がんばればがんばるだけお金がもらえてやりがいも感じられます。
しかし内職の報酬の相場は低く、1個あたり数円程度です。副業の場合は年収でも十数万円程度が一般的で、確定申告が必要ない範囲でお小遣いを稼ぎたい人向けでしょう。
ハンドメイド販売
女性に人気なのが、ハンドメイド作品を販売する副業です。現在は簡単にネットショップを開設できるサービスや、ハンドメイド作品を専門で扱うECサイトもあり、IT知識が乏しい人でも自身の作品をインターネット上で販売することが可能です。
ハンドメイド販売の魅力は、趣味の延長線上として楽しめることでしょう。作品の制作には時間がかかり、特に初めの頃は人件費を考えると赤字の場合がほとんどです。しかし元々趣味として楽しんでいたことであれば、収入が見合わなくても苦にはなりにくいでしょう。自分の作品が売れると、大きな喜びが感じられます。
ハンドメイド販売の収入目安は、月5万円未満の人がほとんどです。ベテランの作家でも月10万円以上稼いでいる人はほんの一握りの厳しい世界になります。ハンドメイド販売で稼ぐには、SNSなどでの宣伝活動にも力を入れましょう。
ライブ配信
スキル不要で未経験から始めても、高収入を狙えるのがライブ配信です。日常生活から趣味に取り組んでいる様子まで、ユーザーの興味を惹く内容をインターネット上でリアルタイムに配信します。
ライブ配信は、投げ銭という独特のシステムから収入を得ます。配信中にユーザーがギフトアイテムを贈れば、配信者はあとでそれを換金できるのです。
人気が出ればユーザー同士が競うように投げ銭してくれるので、、本業をはるかに凌ぐ収入を稼ぐ配信者もいます。反対にユーザーの心を掴めなければ、どれだけがんばって配信しても収入にはなりません。そのため、ライブ配信の収入は個人によってかなりバラつきがあります。1回の配信の収益が数十円の人もいれば、数万円稼ぐ人もいる世界です。
ECサイトの出品作業
ECサイトの出品作業を代行する副業もあります。案件にもよりますが、マニュアルに従って売れそうな商品を選定し、安い仕入れ先を探して実際のECサイトに出品するまでが仕事です。
商品の選び方などは細かなマニュアルが用意されているので、未経験者でも対応できます。出品作業自体も、情報をコピペするだけの場合がほとんどです。何よりも、通常の副業と違って作業の締切や納期がない場合も多く、スキマ時間だけでコツコツと取り組めるのが魅力でしょう。
成果報酬型で1件あたりは150円程度が相場になっていて、作業量に対して報酬が高いとは言えません。しかし世の中のさまざまな商品を知り、価格や仕入れの知識が身に付くことで、自身がビジネスに取り組むときのための勉強になるでしょう。
在宅でできる副業に取り組むメリット
在宅の仕事にはさまざまなメリットがあります。なかでも会社員の副業としては以下の3つがポイントになるでしょう。
- 自分のペースで取り組める
- 通勤が必要ない
- 作業に集中できる
それぞれ詳しく解説します。
自分のペースで取り組める
在宅仕事が人気を集めている理由の一つは、自分のペースで取り組めることです。多くは成果報酬型で、アルバイトなどと違って場所や時間で拘束されることがありません。ハンドメイド販売やECサイトの副業には納期さえないので、自分が気が向いたときだけ取り組めます。本業が忙しいときは副業を休んで、余裕があるときにまとめて作業することも可能です。
副業はあくまでも本業を優先しながら取り組むものです。そのため、作業時間をある程度自由に設定できる仕事が理想といえます。ダブルワークで溜まった疲労やストレスを癒すために、必要なときに休息をとることも大切です。忙しい会社員でも、マイペースな在宅仕事なら副業を継続しやすいでしょう。
通勤が必要ない
在宅仕事であれば、通勤に時間や体力を使う必要がありません。本業で忙しい会社員にとって、通勤の負担がないのは魅力的です。慣れない副業は疲労が溜まります。往復1時間程度の通勤時間であっても、積み重なると大きな負担となって、体調を崩す要因になるかもしれません。一方の在宅の副業は自宅でリラックスしながら取り組めます。疲れたらすぐベッドに横になれると思えば、夜遅くまでがんばれるのではないでしょうか。
また通勤がなければそれだけ時間を有効活用できます。副業に使える限られた時間を、通勤時間で減らすことなく思う存分稼ぐことができるでしょう。
作業に集中できる
在宅の仕事は、オフィスよりも作業に集中できるというメリットもあります。1人で黙々と取り組めて、周囲の人に煩わされることがありません。
オフィスでの仕事には、集中力を妨げる出来事も多く発生します。長時間の会議に参加しなくてはならなかったり、他人の作業の手助けに入らなくてはならなかったりすると、そのたびに作業を中断しなくてはなりません。同僚との会話は気分転換にもなりますが、集中して作業するための妨げにもなります。
在宅仕事は自宅はもちろん、カフェやワークスペースなど好きな場所を選べます。自分が集中できる場所を見つければ、オフィスでの仕事よりもパフォーマンスを発揮できるでしょう。
在宅でできる副業に取り組むデメリット
会社員にとって魅力的な在宅の副業ですが、実は継続的に取り組むなかでデメリットが生じることもあります。在宅の副業を始めるまえに、あらかじめ知っておきたいのは以下の3つです。
- メリハリがつきにくい
- 運動不足になりやすい
- 孤独を感じやすい
それぞれ詳しく解説します。
メリハリがつきにくい
在宅で副業していると、オンとオフの区別がつきにくくなります。そのために怠けてしまう人や、反対に頑張りすぎて疲労やストレスを溜め込んでしまう人が多くいます。
自宅は本来は休息したり、気分転換をしたりするための場所です。仕事に集中しようとしても誘惑が多く、つい動画を見たり漫画を読んだりしてしまうこともあるでしょう。本業で疲れている会社員であれば、帰ってきて一息つけばもう副業は明日にしようと思ってしまうのも無理ないのではないでしょうか。
もっと心配なのは自宅が完全に仕事の場所になってしまって、休息がとれなくなることです。常に副業に追われているような感覚になって、パソコンに向かっていないと落ち着かなくなる人もいます。気づかないうちに疲労が溜まってしまわないよう、週1日は副業しない日を設定するなど、休みについて厳格なルールを決めておきましょう。
運動不足になりやすい
在宅ワーカーの多くが運動不足に悩まされています。本業では通勤などで体を動かしている人でも、副業によって生活習慣が変わるときには要注意です。
これまで休日には外に出かけたりスポーツを楽しんでいたりした人が、その時間を副業に充てることで運動不足になる可能性があります。体への影響はもちろん、体を動かさないことで精神的にもストレスを感じやすくなるでしょう。
在宅の副業を始めるなら、短時間でもトレーニングやエクササイズの習慣を持つようにしましょう。決まった時間帯に散歩に出かけるのもおすすめです。仕事に慣れて効率的に稼げるようになれば、運動の時間も取りやすくなります。まずは体を動かす習慣を絶やさないことが大切です。
健康づくりのための身体活動指針 アクティブガイド|厚生労働省
孤独を感じやすい
在宅の副業は他人に煩わされることがない反面、孤独を感じやすいというデメリットもあります。在宅の副業では仕事がうまくいかないときに支え合える仲間もなく、ちょっとした気分転換にお喋りをする相手すらいません。
人は孤独な環境では、より強くストレスを感じるようになります。本業との両立の苦労や仕事の遅れなどの不安に囚われて、気持ちを切り替えにくくなるでしょう。副業している事実を秘密にしている場合、本業でも副業の悩みを打ち明けられません。
メンタルの不調を避けるため、忙しくても家族や友人たちと過ごす時間は確保するようにしましょう。また、SNSなどでは同じように副業に取り組む人たちと気軽に交流できます。仕事の情報交換もできるので、同業者と繋がりを持っておくのもおすすめです。
在宅でできる副業で稼ぐコツ~月5万円を目指そう!
在宅の仕事は手軽ですが、継続的に安定した収入を得るには工夫が必要です。在宅の副業で稼ぐ主なポイントは以下の3つです。
- 専門性の高いスキルを身に付ける
- 情報発信にも力を入れる
- 1つの副業に集中して取り組む
それぞれ詳しく解説します。
専門性の高いスキルを身に付ける
在宅で手軽に取り組めてスキル不要の仕事は、圧倒的な人気があります。報酬が低くても人が集まるので、報酬の相場はいつまでも上がりません。在宅で稼ぐためには、より報酬の高い仕事を請けられるように、自身の専門性を高める必要があります。
例えばデータ入力の副業をしている人には、Webライティングの仕事にステップアップするのがおすすめです。最初は文字数が300字未満の簡単な案件を探してみましょう。少しずつ文章を考えることに慣れてきたら、より文字数の多い仕事にも取り組めます。実績を積めば、1文字あたりの単価も上がっていくでしょう。
今後も副業の人口が増えていけば、スキル不要の仕事の競争率はさらに高くなります。今のうちから少しずつスキルアップしていき、条件の良い案件を勝ち取れるように備えておきましょう。
簡単な仕事では月1~3万円しか稼げなくても、単価の高い仕事を請け負えるようになれば、同じ稼働時間で月5万円の副業収入も目指せるようになります。とはいえ高い単価の仕事に時間がかかってしまっては、時間当たりの収入は下がってしまうでしょう。稼働時間と得られる収入のバランスに気をつけて、目標収入額を定めることをおすすめします。
情報発信にも力を入れる
クラウドソーシングサイトやスキル販売サイトだけに頼らず、SNSなどで情報発信をして直接仕事の依頼がくるのを待つのもよいでしょう。プロフィールに自身の経歴を入力し、日々の実績をアップしていけば、興味を持った個人や企業からコンタクトを取ってくるケースがあります。
SNSには拡散力があり、友人や仕事で関わった人達が情報を広めてくれれば、十分な宣伝効果が見込めます。また、副業の収入が増えて広告費も払えるようになれば、SNSの広告サービスも利用可能です。広告料は負担になりますが、SNSで直接依頼を受ければクラウドソーシングサイトのように手数料がかからないのが魅力です。
副業でフリーランスとして活躍していくには、自身のブランディングも重要になります。SNSのアカウントをうまく活用して、業界での存在感を高めていきましょう。
1つの副業に集中して取り組む
在宅仕事は手軽に取り組める分、つい他の魅力的な仕事に目移りしがちです。しかし収入を安定させるためには、まず1つの副業に集中することをおすすめします。
時間単価制のアルバイトと違って、在宅副業の多くは働いた分だけ確実に収入に反映されるわけではありません。特に初めのうちは、作業時間に収入が見合わないことも多いでしょう。思うように稼げないと、もっと良い仕事があるかもと考えてしまいます。しかし複数の仕事にエネルギーを分散すると、どれも中途半端になって結果的に目標の収入額から遠ざかってしまうでしょう。副業に割ける時間は限られています。効率的に稼ぐためには、使える時間とエネルギーを1つに集中させるのがよいでしょう。
まとめ
忙しい会社員にとって、在宅でできる副業にはいくつものメリットがあります。通勤の負担がなく、自分の好きなときに取り組めて、他人に仕事のペースを乱されることもありません。本業と両立しながら長く続けるためには、理想的な副業といえるでしょう。
在宅の副業には未経験からチャレンジできる仕事もありますが、より本格的に稼ぎたいと考えるならスキルアップは必須です。条件が良く競争率の高い案件を獲得できるように、アピールできるようなスキルや実績を積み上げていきましょう。
▼こちらもおすすめ
副業で月5万円稼ぎたいサラリーマンにおすすめの在宅ワーク7選
【難易度別】在宅で稼げる副業一覧!選び方や注意点も解説
【目的別】おすすめしない副業を徹底解説!自分に合った選び方とは