いまや働き方のひとつの選択肢として定着しつつある「在宅ワーク」「テレワーク」。
在宅で仕事をしたい人もたくさんいることでしょう。
ご自分が在宅ワークに向いているタイプかどうか、参考にしてみてください。
在宅ワークに向いている人
まずは、在宅ワークに向いているタイプを見ていきましょう。
コツコツ真面目に取り組める人
在宅ワークでは、オフィスで働くときのように周りに上司・同僚がいません。とくに自宅で仕事をしていると、さまざまな誘惑が目につき、気がつけば休憩が長引いていた、ということになりがちです。
そのため、他人の目がなくても、コツコツ真面目に取り組める人が向いています。
自分で計画しながら動ける人
在宅ワークでは、日々の作業は自ら管理して進めていくことになります。
そのため、プロジェクトの完了日を見据えて見通しを立て、日々取り組むタスクを明確にし、ひとつひとつ計画的にこなしていく、自己管理力が欠かせません。
1人でもモチベーションが変わらない人
自宅で一人で仕事をするとき、周りに同僚がいないことで孤独を感じやすいでしょう。
そんな中でも仕事に対するモチベーションを保てる人、孤独感に打ち勝てる人、むしろ一人の方が集中できてラッキーと思えるような人が、在宅ワークに向いていると言えるでしょう。
時間管理能力の高い人
在宅ワークをしていると、ざぼっているつもりがなくてもいつの間にか時間が過ぎていたり、なかなかタスクが進んでいないということがあります。
毎日、今日はここまで進める!というゴールを決めて、適切な休憩時間をはさみつつ、終業時刻に終了させる時間管理能力があると、出社時と同様メリハリのある在宅ワークが行えるでしょう。
ゲームや漫画の誘惑に負けない人
在宅ワークは自宅を仕事場とするため、また周りに他人の目もないため、休憩時間にちょっと趣味のゲームを楽しんだり、漫画を読んだりしてしまいがち。
続きが気になって、何度も休憩をしてしまっては、その日のタスクをこなすことは難しいでしょう。
在宅ワークであっても、日中は業務時間であると意識して、趣味の誘惑に負けないことが大切です。
自分を売り込む力を持っている人
昨今、企業が不特定多数の個人に業務を発注できるクラウドソーシングサービスの利用が増えています。企業に属さず働く場所を問わない業務が多数掲載されています。
企業の正社員でなくとも、個人で自分の特技や経歴を売り込み、仕事をとってこられるような人は、在宅ワークで仕事を受注することができるでしょう。
高いスキルや専門性を持っている人
デザインやプログラミングなどの高いスキルや特定の専門性を持っている人は、クラウドソーシングサイトに自分のスキルや過去の実績を登録しておくと、企業側からコンタクトがくることがあります。
自ら営業をかけることが多少苦手であっても、このような高いスキルを持つ人は、在宅でできる業務を受注することができるでしょう。
子育てや介護で忙しい人
子育てや介護で日中ずっと家を空けられない人にも、在宅ワークは適しています。
在宅ワークは通勤を伴わないため、子どもの送り迎えの間に自宅で作業をしたり、デイサービスを利用している数時間を業務に充てれば、働くことが可能です。
テレワークに向いていない人
では次に、テレワークに向いていないタイプも見てみましょう。
コミュニケーションスキルに自信がない人
テレワークでは対面でやりとりしないのだから、多少コミュニケーションスキルに自信がなくても大丈夫、なんてことはありません。
むしろ、顔が見えない分、コミュニケーション能力が強く求められると言えるでしょう。
チャットやメールでのやりとりが多いため、相手の表情、顔色、声のトーンなどから察することができないので、お互いに誤解を与えないようなコミュニケーションを心がけましょう。
テキストでのやり取りが苦手な人
メールを書くのが苦手、ましてチャットとなるともっと敷居が高い、という人は、テレワークには向きません。
なぜなら、テレワークの主なコミュニケーション手段は、チャットやメールだからです。
対面ではないため、自分の意図することを文字で正確に伝える力がないと、円滑なコミュニケーションが成り立たないため、テレワークは向いていないと感じるでしょう。
文章力のない人
何度もメールをやりとりして確認しないと、言いたいことがわからない。皆さんの周りにもそんな人いませんか。
このような人は、テレワークで仕事を進めるのは難しいでしょう。
自分の困っていることや疑問点を的確に短く言語化できることは、テレワークでは必須です。誤解を与えない正しい表現を心がけましょう。
上司からの指示がないと動けない人
在宅ワークはオンラインのやりとりが前提ですから、チャットやオンライン会議などで進んで仕事の進捗を報告したり、困っていること・疑問点を質問できない人は、在宅ワークに向いていないでしょう。
自宅で指示を待ってしまうと、その様子はもちろん相手には見えませんから、いつまでも指示が来ない、作業が進まない、時間が無駄になる、ということになり、自分だけでなくチームのパフォーマンスも下がります。
指示がなくとも自ら考え積極的に動くようにしましょう。
在宅ワークの環境を整える金銭的余裕のない人
在宅ワークは自宅が仕事場となります。そのため、自宅に仕事で必要なツールを用意できることが必要です。
インターネット環境、パソコン、プリンター、オンライン会議用のカメラとマイクがなければ、仕事を始めることができません。
また道具は揃っていても、ZoomやChatworkなどのアプリを一人で使えることも大切なポイントです。
返信・反応が遅い人
メールやチャット、オンライン会議などで、レスポンスの遅い人はテレワークには向いていないでしょう。
テレワークでは、お互いに相手の様子が見えないため、レスポンスが遅いと、相手の業務がストップしてしまい、プロジェクト全体に影響する可能性があります。
チャットやオンライン会議で内容を確認したら、確認しましたと返信したり、理解できたことを表すスタンプなどを送って、リアクションするようにしましょう。
だらけ癖のある人
テレワークは他人の目がないため、一人でいるとついついだらけてしまうさぼり癖のある人は、テレワークに向いていません。
とくに仕事場を自宅とする在宅ワークでは、テレビやゲーム、漫画、趣味のものなどが手の届く範囲にあるため、誘惑に負けてしまうことも多いでしょう。
在宅ワーク向きの仕事とは
在宅ワークはどんな職種でも可能なのでしょうか。次に在宅ワークに向いている仕事をチェックしてみましょう。
【事務】ルーティン業務を完璧に!
事務職は一人で作業し完結できる仕事のため、在宅ワークにぴったりです。
データ入力やプレゼンテーションデータの作成なども、パソコンとアプリケーションがあれば、どこでも作業することができます。
請求書処理、契約書作成も、セキュリティがきちんと整備されていれば、自宅でも行うことができるでしょう。
【デザイナー・ライター】インスピレーションを大切に!
WebデザイナーやWebライターも在宅ワークと親和性が高い職種です。
どちらもクライアントとの打ち合わせが必要ですが、オンライン会議やチャットで行うことができ、デザインや記事の執筆もパソコンと必要なアプリケーションがあればどこでも業務可能です。
【プログラマー】集中できる環境が第一!
プログラマーは設計書に基づいて実際にプログラミングする職種です。
取引先との会議も少なく、ほぼ一日中プログラムを書くことになるため、出社するよりもむしろ在宅ワークで一人集中できる環境が適していると言えるでしょう。
【管理職】働き方改革は上司から!
管理職が在宅ワークに適している職種なのは意外かもしれません。
管理職は実際業務を行う必要はなく、文字通り社員を管理する職種です。
チャットやオンライン会議を活用すれば、在宅でもプロジェクトの進捗や社員の仕事量の管理が可能です。
最近では、社員の仕事量や進捗を共有できるアプリケーションも利用されています。
まとめ
オフィスに出社するとき以上にコミュニケーションスキルが求められる在宅ワーク。
職種によっては、かえって在宅ワークの方が向いているものもあるようです。
在宅ワークを希望する場合には、ご自身の特性、就きたい職種などを検討してみてはいかがでしょうか。