7.【Q&A】スカウト型転職サイトについてよくある質問
Q スカウト型転職サイトはどのような仕組みですか?
A スカウト型の転職サイトは、まず会員登録を行う。
会員登録後に資格やスキル、職務経歴といった情報を登録し、その情報にしたがって企業やエージェントからスカウトをもらう仕組みだ。
情報を登録したら待てばよいので、求職者としては時間や労力があまりかからず、利用しやすいメリットがある。
また利用も無料で、興味がないスカウトにすべて返信する必要もないため、とりあえず登録しておいて損はないだろう。
Q 登録していない転職サイトからスカウトが来たのですが?
A 転職サイトは、求人に興味がありそうな人に対して、機械的にメール送信することがあるようだ。
そのため登録していなくても、条件に当てはまったためスカウトを受け取った可能性がある。
たとえばアドレスに名前が入っていたり、生まれた年が入っていたりして、どこかであなたのアドレスが該当してしまったのかもしれない。
いずれにせよ、登録していないサイトから来たメールに必ず返信する必要はないので、興味がない場合はそのまま放置していいだろう。
ただ、関心ある内容であれば、思わぬきっかけになるかもしれない。
気になる内容であれば、情報をとりにいくだけでも行動してみてはいかがだろうか。
Q もらったスカウトメールは必ず返信すべき?無視していい?
A すべて返信する必要はない。
あなたのもつ資格や実績によっては、1日で数十件のスカウトメールが来るはずだ
そのすべてに目を通していたら、スカウトメールを読むだけで何時間もかかってしまい、生産性が下がってしまうだろう。
あなたが優先したい「判断の軸」をもとに、必要なスカウトメールだけに返信していこう。
なお、オプションをつけたスカウトメールについては、一度チェックしたほうがいい。
あなたに対して熱意を持ってアプローチしてきた証拠であり、良い条件で転職できる可能性がある。
主なオプションの名称は「3.良いスカウトメールを見分ける3つのポイント」にて紹介している。
「プラチナスカウト」や「ゴールド」など転職サイトによってさまざまなので、各公式ページで確認してほしい。
Q 限定◯名!というスカウトメールは信じていいのですか?
A 基本的にはセールストークだと思っていいだろう。
「限定」と書くことで希少性が演出され、問い合わせにつながりやすいからだ。
もちろん本当に限定で送られてくる可能性もあり、そういう場合はメールの文面に、あなたの個人的な資格や実績に触れた内容があるはずだ。
もしメールに具体的なポジションや仕事内容が記載されており、あなたの経歴とマッチしているのであれば、信じてもいいかもしれない。
また心配な場合は、一度返信してみて「本当に自分を必要としてくれているのか」を探ってみてもいいだろう。
Q スカウトされたら希望条件が通りやすいですか?
A あなたから応募する場合に比べて通りやすいだろう。
企業側の視点に立って考えると、通常の転職サイトを使わずにスカウト型を利用する目的として「いい人材を早く確保したい」という思いがある。
一方で、求職者側からの応募がきっかけとなる転職サイトでは、早めにいい人材が見つかる確率は高くはない。
スカウト型転職サイトを利用する背景には、企業のニーズの高さがあると考えていいだろう。
企業のニーズに応えられそうならば、あなたの希望条件をしっかり伝え、できるだけ交渉してみよう。
ただ、すべての希望条件が通るわけではないので、あなたが優先したい「判断の軸」は明確にしておくべきだ。
Q 企業スカウトの合格率はどれくらい?
A 明確な統計データはないが、一般的に3割程度と言われているので、3〜4社に応募すれば内定がもらえる計算だ。
スカウトメールをもらっているので、求職者側から応募するよりも内定率は高いと予想できる。
いわば企業からラブレターをもらっている状態なので、自信をもってあなたの魅力や実績をアピールしていこう。
スカウト型の転職サイトって、どのような仕組み?
スカウトメールが来たけど、怪しくないの?無視すべき?
スカウト型転職サイトを最大限に活用する方法を知りたい!
転職サイト・転職エージェントにはさまざまな種類があり、中には企業やエージェントからスカウトメールが送られてくるサイトも存在する。
希望していないのに突然スカウトメールが来て、戸惑ってしまった方もいるだろう。
しかし一方で転職経験がある人のうち、男性の6割がスカウト機能を利用しているというデータもある(※)。
スカウトメールをうまく活用すれば、あなたの転職が成功する可能性も上がるはずだ。
もしどのスカウト型転職サイトを利用すればいいかわからない場合は、企業からダイレクトにスカウトをもらえる「ビズリーチ」がいいだろう。
日本で最初に企業からスカウトをもらえるシステムを導入し、大手から中小企業まで、本当に人材をスカウトしたい企業が多く登録している。
筆者自身もスカウト型転職サイトを利用しており、その経験をもとに「ユーザー目線」に立った情報をお届けしていく。
最後まで読んでいただければ、あなたの転職活動が失敗する確率をグッと下げ、気持ちよく転職先へ移れるはずだ。
なお本記事のデータは2023年5月19日時点の情報なので、詳しくは各公式ページにて確認してほしい。
1.【体験談】実際にくるスカウトメールの文面例
スカウトメールには大きく分けて、次の3種類がある。
- 企業からのスカウトメール
- エージェントからのスカウトメール
- 条件をもとに機械的に送信されるメール
それぞれ、筆者に送られてきたスカウトメールの実例をご覧いただこう。
まず企業からのスカウトメールだ。
企業の採用担当者が転職サイト内で検索し、スカウトメールを送信する。
機械的なメールではないので、あなたの資格や経歴について触れているはずだ。
以下に、筆者が実際に受け取ったスカウトメールの冒頭を掲載する。
囲みを入れた部分で、筆者が入力した職務経歴について触れられている。
この後、企業の情報や面談についての情報が記載されていた。
条件が合えば返信をして、企業の担当者と面談を行う流れとなる。
次にエージェントからのスカウトメールだ。
各エージェントは企業から依頼された非公開求人を保有している。
その求人にマッチしそうな人材がいた場合、スカウトメールを送って面談につなげるのだ。
以下に、筆者が実際にエージェントから受け取ったスカウトメールを記載する。
エージェントは、登録した経歴をもとにスカウトするため、まったく違う業界のスカウトメールはあまり来ない印象だ。
新しい業界にチャレンジしたい場合は、求職者側から積極的に応募したほうが早いかもしれない。
最後に転職サイトから機械的に送られるスカウトメールだ。
以下に、実際筆者が受け取ったスカウトメールを記載する。
実は上記の求人は、筆者の居住地と勤務地が500km以上離れており、かなり非現実的な内容である。
しかし、年収の条件が登録時のものと一致しているため、機械的に送信されたのだろう。
以上、3つのスカウトメールの実例を記載した。
求人の文面についてイメージをつかめただろうか。
また企業やエージェントからのスカウトメールのほうが、相手の熱量や人間性を感じられ、信頼しやすいという面も感じられたのではないだろうか。
これから紹介するスカウト型転職サイトでも、「誰からスカウトメールが来るのか」に注目して見ていってほしい。
2.【厳選】おすすめできるスカウト型転職サイト12選
おすすめできるスカウト型転職サイトとして、次の11サイトを紹介する。
- ビズリーチ
- JACリクルートメント
- リクルートダイレクトスカウト
- doda X
- マイナビ転職
- マイナビジョブ20’s
- リクナビNEXT
- ミイダス
- 女の転職type
- レバテックダイレクト
- ロバートウォルターズ
- 識学転職
それぞれおすすめできる人や、特徴を記載していく。
2-1.企業と直接つながりたいなら「ビズリーチ」
ビズリーチは、大企業やハイクラスな企業からのダイレクトスカウトをもらいたい人におすすめだ。
企業から直接スカウトがもらえる機能を、日本ではじめて取り入れたのがビズリーチである。
そのためピンポイントで人材が必要なハイクラス企業や、高いレベルの人材を求める大企業が古くから登録しており、求人の過半数が年収800万円以上だ。
またビズリーチに登録しているエージェントには「ヘッドハンタースコア」とよばれるランクがつけられている。
このランクを目安にすれば優秀なエージェントかどうかわかりやすいので、失敗しにくいというメリットもある。
なおビズリーチについてさらに知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。
2-2.外資系+ハイクラスなら 「JACリクルートメント」
JACリクルートメントは、外資系かつハイクラス求人に絞ったスカウトを希望する人におすすめだ。
とくに30代以上で、プロジェクトマネージャーや管理職の経験がある方は、高い年収のスカウトがくるだろう。
ハイクラスを対象とした転職サイトの中では求人数が多くはないため、スカウト数が少ないという評判もある。
しかし、最終的に選べる応募先は1社だけであり、その1社があなたにベストマッチするものであれば何も問題はない。
したがって、ミスマッチを防ぎたい人にとっては利用しやすい転職サイトだろう。
またJACリクルートメントは海外企業や外資系企業の求人を多く保有している。
P&Gやdysonといった有名な企業との取引もあるため、外資系企業を狙う方にとってもおすすめと言える。
なおJACリクルートメントの評判や口コミを知りたい方は、以下の記事を参考にしてほしい。
関連記事:JACリクルートメントの評判はひどい?口コミから分かる不満
2-3.選択肢を広げるなら「リクルートダイレクトスカウト」
リクルートダイレクトスカウトは、選択肢をできるだけ増やして転職活動を進めたい人におすすめだ。
スカウト型転職サイトの中でも、求人数が約19万件と非常に多い。
求人の中には年収1,000万円を超えるものも多数あり、2023年5月19日時点で10,742件となっている。
ハイクラスなうえに高い年収の求人を探すなら、リクルートダイレクトスカウトが適しているだろう。
2-4.重要ポジションに就きたいなら「doda X」
dodaXは、企業の重要なポジションに就き、組織を動かす仕事をしたい人におすすめだ。
dodaXには通常のスカウトだけでなく、選ばれた人だけに送られる特別なスカウトも存在する。
以下に3種類のスカウトをまとめる。
- 通常スカウト:一般的な求人
- プラチナスカウト:企業の戦略を担うポジションへのスカウト
- ダイヤモンドスカウト:企業のトップに近いポジションへのスカウ
上記のように「プラチナスカウト」と「ダイヤモンドスカウト」はいずれも企業の上層部へのスカウトである。
オプションのついたスカウトが来るサイトは多いが、中枢ポジション限定のスカウトが設定されているのは珍しい。
あなたがこのような重要ポジションに絞ったスカウトを望むなら、dodaXの利用を検討してみてはいかがだろうか。
2-5.20代前半・第二新卒なら「マイナビ転職」
マイナビ転職は、20代前半で第二新卒の人におすすめのスカウト型転職サイトだ。
20代前半や第二新卒であれば、職務経歴は浅いものの、まだまだ新しいチャレンジがしやすい年代と言える。
そのため企業もいわゆる「ポテンシャル採用」をしやすく、あらゆる職種からスカウトメールが来る可能性がある。
マイナビ転職であれば、スカウトに細かい条件が記載されるため、選別もしやすい。
たとえば「書類選考不要」や「1次面接免除」などで選別できる。
これからさまざまな分野に挑戦できる若いあなたには、マイナビ転職が向いているだろう。
2-6.20代後半の転職なら「マイナビジョブ20’s」
マイナビジョブ20’sは、20代後半で未経験の分野にもチャレンジしてみたい人におすすめだ。
マイナビジョブ20’sは20代に特化した転職サイトであり、20代対象の求人が4,400件以上と多い。
母体のマイナビは国内でも最大級の転職サイトで、その蓄積されたノウハウやサポートを得られるのもメリットと言えるだろう。
また「未経験でもOKな求人」が75%以上と、新しい分野にチャレンジしたい人には心強いデータが出ている(※)。
※ 公式ページに記載
2-7.細かい希望条件を設定するなら「リクナビNEXT」
リクナビNEXTは、細かい希望条件が決まっている人が利用しやすい転職サイトだ。
登録時に細かい条件が設定でき、その項目に応じてスカウトが送られてくる。
たとえば年収は50万円刻みで細かく設定できたり、使用できる言語もタガログ語、ヘブライ語など日本ではメジャーではない言語が選べたりする。
このような細かい条件を設定しておけば、あなたにピッタリなスカウトが来やすくなるため、ミスマッチの予防にもつながるだろう。
2-8.市場価値を知るなら「ミイダス」
ミイダスは、自分の市場価値を知り、自己分析を深めたい人におすすめのスカウト型転職サイトだ。
ミイダスでは、以下3つの診断が利用できる。
- 市場価値診断:あなたの市場価値がわかる
- バイアス診断ゲーム:思考の偏りや思い込みがわかる
- コンピテンシー診断:ストレス耐性や向いている仕事、相性の良い上司がわかる
これらはいずれも、あなた自身の客観的な理解につながる。
また詳細な自己分析の結果に応じて、適切な職場環境も知ることができる。
たとえば「ストレスへの耐性」が低い人は自由な職場が向いているし、「スパルタな上司と相性がいい」と判定されれば体育会系な雰囲気の企業が向いているとわかるだろう。
このように自己分析を丁寧にしてほしい人にとっては、ミイダスが向いていると言える。
2-9.女性の転職なら「女の転職type」
女の転職typeは、女性に特化した転職サイトで、多様な働き方に合った求人を探したい人におすすめだ。
保有している求人はいずれも女性に優しい働き方ができる企業であり、フレックス制や時短勤務など、細かい条件で選別ができる。
スカウトメールを送る企業側も、ワークライフバランスのとれた働き方に理解があるため、入社したものの「残業が多すぎて帰れない」という心配はないだろう。
また求人の分野も女性特化らしく、美容系やアパレル系の求人が多く掲載されている。
一方で「女性エンジニア」といった専門性の高い求人特集も組まれており、幅広く転職先が探せるだろう。
なお転職サイトではなく、エージェントが担当してくれる「女性の転職エージェント」サービスもある。
2-10.IT関係なら 「レバテックダイレクト」
レバテックダイレクトは、IT関係に特化したスカウト型転職サイトだ。
求人検索では、職種はもちろん、プログラム言語ごとに検索したり、AWSやUnityといったフレームワーク・ツールから検索したりできる。
またITスキルの求人に特化しているものの、求人数は6,280件と少なくないだろう。
この求人とあなたの入力した資格や経歴をもとに、A.Iがマッチ率を算出してくれるので、求人を探しやすく設計されている。
転職活動にA.Iが導入されているのも、IT業界に特化した転職サイトらしいと言えるだろう。
2-11.英語をいかすなら「ロバートウォルターズ」
ロバートウォルターズは、英語力をいかして転職したい人におすすめのスカウト型転職サイトだ。
求人の多くが英語で書かれており、職務経歴書も英語で提出できる。
あなたが英語を得意としているなら、その強みがいかせるだろう。
ロバートウォルターズのエージェントは、利用経験者や企業にヒアリングを行い、優秀な社員がいたら直接声をかけることがある。
しかもスカウトメールだけでなく、直接電話で連絡をしてくることもあるようだ。
拠点も世界各地にあり、北米や南米、ヨーロッパなど30か国以上に及ぶ。
外資系企業や海外勤務を狙う場合は、ぜひ検討を利用したい。
エージェントは日本人ではない場合が多く、英語力をいかすには最適な転職サービスと言えるだろう。
なおロバートウォルターズについては、以下の記事が参考になるだろう。
関連記事:【本音】ロバートウォルターズの評判はひどい?口コミから分かる不満
2-12.こだわりの適職を探すなら 「識学転職」
識学転職は、成長を目指す人向けの転職スカウトサービスだ。
最大の特徴は、「識学」を導入している企業の求人のみを取り扱っている点。
「識学」とは、識学転職の運営元・株式会社識学による、組織運営のノウハウを提供するサービスである。
つまり、あなたをスカウトするのは「継続的な成長」を目指した組織運営のセオリーを持っている企業だけ。
さらに、独自の適性検査「識学サーベイ」によって、あなたの思考パターンを客観的に判断をしてくれる。
企業運営に関する知識も豊富な識学転職なら、長期的な目で見ても満足度の高い転職が期待できそうだ。
3.良いスカウトメールを見分ける3つのポイント
あなたの資格や経歴によっては、大量のスカウトメールが送られてくるだろう。
スカウトメールの中には質が悪いものも含まれるため、選別が必要だ。
そこで、以下の3つのポイントをもとに「質の良いスカウトメール」を見つけていこう。
- オプションがついたスカウトか確認する
- あなたのスキルや職務経歴に触れている
- 条件交渉の可能性がある
それぞれ詳しく見ていこう。
3-1.オプションがついたスカウトか確認する
転職サイトによっては通常のスカウトに加えて、オプションをつけられるサービスがある。
企業やエージェントが「この人をぜひスカウトしたい」と感じた場合は、オプションをつけることで注目してもらえるためだ。
もしあなたにオプションつきのスカウトが来たとしたら、熱意をもってスカウトされていると考えていいだろう。
3-2.あなたのスキルや職務経歴に触れている
スカウトメールの中に、あなたの資格やスキル、職務経歴についての記述があれば良いスカウトメールの可能性が高い。
企業やエージェントは多くのスカウトメールを送信しているため、どうしてもコピー&ペーストの文言になりやすい。
「数を打てば、そのうちいい人材に当たるはず」という感覚で送る場合、誰にでも当てはまる文章にしかできないからだ。
しかし、あなたの個人情報に触れているなら、あなたの特定の情報に注目してスカウトしてきている。
期待度の高い人材として見られているので、条件のいい転職につながるかもしれない。
とくに「あなたのこの部分は、このような分野に生かせる」といった詳しい内容が書かれているなら、真剣にスカウトメールを読む価値があるだろう。
3-3.条件交渉の可能性がある
スカウトメールに「希望の条件とすり合わせいたします」といった内容が書かれていることがある。
条件交渉の余地があると書くのは、それほどあなたにピッタリな求人があるからかもしれない。
さらに前述のオプションがついていれば、間違いなくあなたへの期待度が高いだろう。
スカウトメールの中身を確認したほうが損をしないはずだ。
4.スカウト型の転職サイトを利用する際の注意点3選
せっかく転職サイトを利用するなら、最大限に活用して、失敗せず転職したい。
失敗しない転職を実現させるために、以下3つの注意点をお伝えする。
- 転職サイトごとの強みを知っておく
- 詳細な情報を登録しておく
- とりあえず面談に挑戦しておく
それぞれ詳しく見ていこう。
4-1.転職サイトごとの強みを知っておく
転職サイトごとの強みを知っておけば、強みを生かした専門的なサポートが受けられるだろう。
専門性が高いエージェントと出会えれば、一時的な転職だけでなく、あなたのキャリア全体を見わたしてサポートしてもらえる可能性がある。
強みを知る方法としては、以下が考えられる。
- 公式ページの「(サイト名)の強み」「(サイト名)の特徴」を読む
- 職種ごとの求人数を検索して、多い職種を調べる
- 在籍エージェントの紹介があれば、専門分野を調べる
このように転職サイトごとに強みがあるのは、長い関係性を築いている企業や在籍エージェントの経歴によることが多い。
たとえばIT業界に特化した転職サイトであれば、IT関連の職種の求人数が多く、業界の動向を詳しく理解しているエージェントがいるはずだ
長期的なメリットを考えると、あなたが希望する分野に強みをもつサイトに登録しておいて損はないはずだ。
4-2.詳細な情報を登録しておく
詳細な職務経歴や資格を登録することは、あなたの魅力を的確にアピールするために重要だ。
スカウト型転職サイトでは、企業やエージェントがあなたのプロフィールをもとに、自社の求人にマッチするか判断してスカウトメールを送る。
そのため、あなたのプロフィール情報が詳細であればあるほど、あなたに合った求人情報を受け取る可能性が高まる。
とくに具体的な職務経歴は、あなたが過去にどのような仕事を経験し、どのような成果を上げてきたかを示す大切な情報だ。資格やスキルなども「誰も必要としないだろう」と考えず、登録しておくことをおすすめする。
また、現在の業務内容も明確に書いておけば、あなたがどのようなポジションに適しているか、新しい職場でどのような業務を希望しているかを企業側に伝えられる。
4-3.とりあえず面談に挑戦しておく
どのような求人であっても、とりあえず面談することで新たな視点を得られるはずだ。
自分が知らない特徴や強みが第三者によって知らされ、その強みが人生を変えることはよくある。
たとえば、芸人でありYouTuberのオリエンタルラジオ・中田敦彦氏は、プレゼンの上手さをまったく自覚していなかったそうだ。
あるとき、先輩芸人に一言おすすめされ、プレゼンをはじめたところ才能が開花した。
今や500万人以上の登録者を超えるビッグチャンネルとなっている。
あなたが目指す業界や職種以外からのスカウトも、無視せずに面談を受けてみると、自身が思いもよらない機会や可能性に出会えるはずだ。
このような注意点とともに、あなた自身がスカウト型転職サイトの利用に向いているかも知っておこう。
5.スカウト型の転職サイトをおすすめする人6選
結論、次に当てはまる人はスカウト型転職サイトを利用したほうがいいだろう。
- ハイクラス転職を希望する人
- とりあえず転職を検討してみたい人
- 自分の可能性を広げたい人
- 非公開求人にもアクセスしたい人
- 自分の市場価値がわからない人
- 短期間で転職活動を終えたい人
あなたが当てはまるかどうか、しっかり確認していこう。
5-1.ハイクラス転職を希望する人
スカウト型の転職サイトを利用する求人は、ハイクラスな人材を求めていることが多い。
一般的で誰にでも務まる仕事であれば、ハローワークなど無料で掲載できる求人方法を利用するだろう。
わざわざスカウト型の転職サイトに求人を登録する理由は、ピンポイントで求める人材を見つけたいからだ。したがって、特殊な経歴があったり、高いポジションの仕事を遂行できたりするハイクラスな求人が集まりやすい。
またハイクラスに精通したエージェントとつながることで、ミドルクラスより下の求人を自動的にフィルタリングできる。求人を自分で探すコストが無駄に感じる方にとっても、スカウト型転職サイトはピッタリだろう。
5-2.とりあえず転職を検討してみたい人
「まだ真剣に転職を考えていないけれど、とりあえず転職に興味がある」という方も、スカウト型転職サイトを利用しておこう。
あなたが登録時に情報を入力しておけば、あとはスカウトをまつだけなので、とくに行動する必要がない。
一方、転職エージェント型の転職サイトを使った場合は面談(ヒアリング)があるので、面倒に感じる可能性もある。
単なる転職サイトは、あなたが自分で活動しなければならないので、いずれにしても面倒になるかもしれない。
スカウト型転職サイトであれば、受け身で転職活動が進んでいくので、とりあえず転職に興味がある段階で登録しておくといいだろう。
5-3.自分の可能性を広げたい人
スカウト型転職サイトは、自分の可能性を広げたい人におすすめだ。
未経験の職種からスカウトされることもあり、自分が持っているスキルや経験がどのような職種で求められているか、新たな視点で確認できるだろう。
また、多様な業種・職種の求人を見られるのも大きなメリットだ。
自分が興味を持っていない職種や業種からスカウトが来ることもあるので、自分の視野を広げるきっかけになるだろう。
5-4.非公開求人にもアクセスしたい人
スカウトメールの中には、公開されていない求人が多数存在している。
これらの一般公開されていない求人は「非公開求人」と呼ばれ、エージェントを介して紹介されるか、企業からのダイレクトスカウト以外では詳細がわからない。
非公開求人は、公開されている求人に比べて一般的に年収が高く設定されていることが多い。
それほど重要なポジションを募集していたり、専門性の高い人材を求めていたりする。
企業の担当者がダイレクトにスカウトするか、信頼できるエージェントでなければ採用したくないと考え、求職者全員には公開していない。
このような非公開求人にも選択肢を広げたい人は、スカウト型転職サイトを利用する必要があるだろう。
5-5.自分の市場価値がわからない人
自分の市場価値がわからない人は、スカウト型転職サイトを利用することで、自身の価値を見極めるきっかけになるだろう。
企業からのスカウトを通じて、自分がどのように評価され、何を求められているのかを知ることができる。
それは、自分のスキルや経験が市場でどの程度の価値をもつのかを具体的に把握することにつながる。
また、市場価値に見合った年収設定の参考にもなる。
企業からのスカウトメールには、企業が提示する年収などの待遇情報が含まれていることが多い。
スカウトメールに提示された年収を参考に、自身の年収設定を見直せるだろう。
さらに、スカウトの数や内容から自身の強みや弱みを知ることもできる。
たとえば同じ業界や職種からのスカウトが多い場合、その分野にあなたの強みがあることを示す一方で、スカウトが少ない分野は自身の弱みや改善点を示すかもしれない。
市場価値を含めた自己分析にもつながるため、スカウト型転職サイトはぜひ活用しておきたいところだ。
5-6.短期間で転職活動を終えたい人
スカウト型転職サービスは、短期間で転職活動を終えたい人にも最適だ。
スカウトが来ることで、転職先が自然と絞り込まれ、効率的に転職活動を進められるだろう。
しかもあなたを必要としてくれている企業やエージェントに絞られるため、内定につながる確率も高まる。
数を打ってねらうのではなく、スナイパーのように一点集中で転職を探せるため、それほど長い時間はかからないはずだ。
また、自分で企業を探す時間がない、あるいは自分から企業にアプローチするのが苦手な人にもメリットがある。あなた自身の情報を登録するだけで良いため、手間も省けるだろう。
ハイクラスを狙える優秀な人ほど、転職先を探す時間が限られるため、短期間で転職活動を終えたいあなたにピッタリかもしれない。
6.スカウト型の転職サイトをおすすめしない人3選
反対に、次に当てはまる人はスカウト型転職サイトの利用を慎重に考えよう。
- 判断の軸がまったくない人
- 絶対にゆずれない希望条件がある人
- アピールできるスキルや実績がまったくない人
それぞれ詳しく見ていこう。
6-1.判断の軸がまったくない人
求人情報を選別するための「判断軸」がない人にとっては、スカウト型転職サイトはストレスになる可能性がある。
多くの企業からスカウトメッセージが届くことは、多くの選択肢を得られるメリットにつながる。
一方で、それらを一つひとつ確認し、応答するのには時間とエネルギーが必要だ。
そのため、スカウトを受けるにあたっては、次のような判断軸をもっておこう。
- 待遇面:年収◯◯◯万円以上、など
- 勤務地:東京近郊のみ、など
- 勤務条件:週休完全2日制、など
- その他:完全リモートワーク、など
以上のような判断基準があれば、大量にスカウトメールが来ても短時間でさばけるだろう。
6-2.絶対にゆずれない希望条件がある人
転職にあたり、絶対にゆずれない希望条件がある人は、スカウト型転職サイトの利用をよく考えたほうがいいかもしれない。
スカウト型転職サイトは企業からの一方的な提案を受けるため、自分から積極的に希望する条件を探し出すのが難しい。
スカウト型転職サイトが提供する情報は企業側からの情報が主であり、求職者の望む条件が優先されない面もあるからだ。
望む条件に合う求人が来たとしても、コンピュータにより機械的に送信された求人案内にすぎず、希望が完全に一致しているとは限らない。
そのため企業の規模や業界について明確な志向がある人や、特定の福利厚生や社風を求めている人にとっては使いにくい可能性もある。
なお、絶対にゆずれない希望条件がある人は、総合型エージェントを利用してみる方法がおすすめだ。
以下の記事に人材紹介会社をまとめてあるので、参考にしてほしい。
6-3.アピールできるスキルや実績がまったくない人
アピールできるスキルや実績がまったくないなら、別の転職サービスを利用したほうがいいかもしれない。
スカウト型転職サイトの最大の利点は、企業やエージェントから直接スカウトが届くことだ。
しかしこれは、企業やエージェントがあなたのプロフィールを見て、そのスキルや経験、実績に興味を持った場合に限られる。
スキルや実績が全くない人は、自身をアピールする材料が乏しくなるため、企業側からの注目度が低くなる可能性がある。
またスカウトが少ないと、面接の機会自体も減ってしまう。
先述の「面談するメリット」も生かせないため、転職に失敗してしまう可能性がある。
とくにスキルや実績がない人は、はじめやすい事務職向けの転職サイトを利用したり、副業をはじめてスキルを伸ばしたりしてみよう。