副業で稼ぐ、副業でやりたい仕事を行う、というような働き方が今注目されています。特にエンジニアはフリーランスで仕事をしている方も多い職種です。
副業を始める方法には、紹介会社に登録する、エージェントを活用する、友人・知人にエンジニアの仕事を紹介してもらうなどがありますが、中には非常に安い単価で請け負わされたり、詐欺案件など関わってはいけないケースがあります。どのように仕事を選んでいけばいいのか、何に注意したらいいのか、副業エンジニアを始める前にポイントをおさえていきましょう。
副業エンジニアを始める前に抑えておきたいポイントをご紹介!
案件を選ぶ時の注意点
副業エンジニアは、フリーランスのエンジニアとして見られます。単価や稼働時間など自身で判断しなければなりません。納期のタイムマネジメントも自分で行います。まずは自身の力量やスキルといった部分を把握し、どのくらいの時間を副業エンジニアとして働く時間に使えるのか考えてみましょう。
ポイントとして、仕事量に見合った単価なのか、本業を踏まえて副業の作業をいつどのようにして行うのか、ご自身のライフスタイルに合っているのかどうかなどを踏まえて案件を選ぶと良いでしょう。
単価は必ずチェック!
限られた時間の中で副業を行います。稼働できる時間内でできる内容であるのか、その案件のその単価は適正価格なのか、必ずチェックしましょう。エンジニアの単価は、幅広いです。システム開発の場合、単価1000円のものから50万円のものまで様々です。
時給に換算すると、実は単価が低かった、というような結果になっては困ります。案件を引き受ける前に、単価を必ず見極めましょう。
案件ごとの支払いか、出来高制か
副業エンジニアとして始めるにあたって給与・報酬支払いも事前に確認しておきましょう。案件ごとの支払いなのか、月末締め翌月支払いなのか、その会社や案件によっても様々です。契約書を交わす場合は、そのタイミングでチェックができます。完了した案件を提出したら、現金に変えることができないポイント制だった、なんてことが無いように報酬のことは早いタイミングでの確認が必須です。
作業時間のシミュレーションをすること
副業エンジニアの場合、基本的にはリモート案件のためインターネット環境があれば作業をすることができます。移動時間を省ける分、作業時間に当てることができるということになります。副業エンジニアは、本業があっての副業です。本業の仕事時間を除いた、副業に当てられる時間がどのくらいなのか、視覚化してシュミレーションしてみましょう。本業が忙しくなり、副業する時間が深夜や休日の朝から夜までの場合、体調を崩してしまうこともあります。無理のない範囲でできるのかどうか、自分の体力・体調を把握しておくことをおすすめします。
クライアントの評価も確認
案件を引き受ける前に、クライアントの評価を調べられるようでしたら、しっかり情報を収集しておきましょう。副業エンジニアの経験がまだ浅いと、案件の信頼性があるのかどうかを見極めることが難しい可能性があります。コストパフォーマンスが悪く、サービス残業のようにならないためにも、クライアントの評価は確認しておきましょう。
納期や受注量に無理がないか
どのくらいの期間で、どの程度の成果物を納品するのか、引き受ける前に冷静に見極めましょう。単価だけ見ると高いため良い案件かと思いきや、納期が短すぎるようなことも中にはあるかもしれません。まずは副業エンジニアとして挑戦し、実績を作っていくと良い案件を取れるようになってくることでしょう。
ごくまれに詐欺もある…
「副業エンジニアとして活躍できる」とモチベーションを上げサイトに登録したら高額なプログラミングスクールの案内や大量の迷惑メールがきた、というような事例もあります。全て自分で判断しなければいけないのもフリーランスやリモートワーカーの定めです。詐欺には引っかからないよう注意しましょう。
プログラミングスクールへの勧誘である場合
副業エンジニア向けの案件を探している中で、相場からしてやたらと単価の良い簡単な仕事を見つけることがあるかもしれません。サイトに従って登録していくと、実はプログラミングスクールへの勧誘であった、というようなこともあります。稼ぐどころかスクールへ入会し、高額な授業料を支払わされたというケースもあります。
異常に安い単価
時間がかかる作業を行う案件であるのに、あまりに安すぎるものは引き受けない方が良いでしょう。相場が分からない場合や過去にエンジニア経験のないひとは、知人・友人のエンジニア経験者に相談を持ちかけてみても良いでしょう。
異常に高い単価
異常に安い単価とは逆に、異常に高い単価の案件も疑ってかかった方が良いでしょう。なぜそんなにも高いのか、案件の詳細をしっかりみてから選びましょう。業務内容がしっかり把握できるものなのか、どのくらいの納期で成果物を提出するのか、引き受ける前によく検討しましょう。「教材費が〇〇万円かかる」「入会必須」「授業料が~」と言った文言が出てきたら、適切な機関へ相談することをおすすめします。
別サイトへの会員登録を促す
エンジニア案件を探していたら、ネットサーフィンをしていくうちに違うサイトに行っている可能性もあります。副業エンジニアとして稼ごうとしているにもかかわらず、別サイトへ会員登録をするようなリンクが引っ張ってあるようなものもあります。本筋とは違ってくる内容のものは、疑っても良いでしょう。
個人情報やSNSの交換
別のサイトへ誘導され、会員登録やSNSアカウントの情報を聞き出すような手法を取られたら、一度立ち止まりましょう。アカウント乗っ取りや、個人情報収集の詐欺の疑いがあります。申し込みフォーム等の入力画面が出てきたら、冷静に判断しましょう。
授業料や講義料がかかる
お金を稼ぐために副業を探しているのにもかかわらず、仕事を請け負うためにはまず授業料や講義料がかかる講座を受けなければならないといった案件も避けたほうが無難です。大体のケースにおいて、受講後はその料金をすぐに取り戻せるだけの仕事をまわしてもらえると謳っていますが、実際はまったく仕事がもらえない等のトラブルは非常に良く聞く事案です。
「初心者歓迎」「未経験OK」釣られない
副業初心者が案件を探すにあたって、「初心者歓迎」「未経験OK」は注目したい検索項目ですね。ですが本業が他職種の場合であっても、副業エンジニアに挑戦するならば基本的なIT知識やスキルがなければ絶対に稼げません。自分のしたい内容とかけ離れていることがありますので、すぐに飛びつかず、なぜ「初心者歓迎」「未経験OK」なのかを調べ注意深く検討して下さい。
実在しない会社からの発注かも
発注元の情報も調べておきましょう。株式会社などの法人の場合は、法務省に登記されていますので自社ホームページがなかったとしても検索をすることができます。発注元の会社情報は、会社名・代表者・会社所在地・資本金をチェックしておきましょう。中でも、資本金が高ければ高いほど信用度が高いです。さらに、本当に実在しているのかどうかは、Googleマップなどの地図アプリでも調べることができます。個人事業主がクライアントなどの場合もありマップに載っていないからといって信用がないわけではないので、あくまでも参考までにチェックしてみましょう。
突然連絡が取れなくなる
案件の作業途中や、納品後の請求や報酬入金のタイミングで担当者と突然連絡が取れなくなる、といったことも、ゼロではありません。このような案件は、そもそも怪しい案件であったり架空のものであった可能性があります。このようなトラブルにあってしまった場合は、弁護士や消費者センターなど、行政機関への相談を含めて対応する必要が出てきます。