インターネットサーフィンや動画視聴をしているときにふと、「この時間を有効活用できないかな」と考えたことはありませんか。在宅ワークならネットにつながるデバイスさえあれば簡単に仕事を始められます。
「スキマ時間をお金に替える」「自宅でスキルアップする」「プライベートと仕事を両立させる」「わくわくする仕事に出会える」とメリットがいっぱいの在宅ワーク。仕事の探し方と注意点をご紹介するので、在宅ワークに興味がある方はぜひ最後までチェックしてください。
在宅ワークとは
「在宅ワーク」に明確な定義はありませんが、主に企業から依頼を受けて、自宅で仕事をすることを意味しています。昔ながらの「内職」と働き方は変わりませんが、内職が手作業のイメージであるのに対し、在宅ワークはインターネットを介して企業とやりとりし、PCやスマートフォンのみで作業が完了するというものが多くあります。
在宅ワークの雇用形態はさまざまで、成果報酬型の業務委託や時給のパート・アルバイト、なかには出勤不要の正社員というスタイルも含まれます。
在宅ワークの求人はどこで探す?
在宅ワークをしてみたい、と思ったときにはどこを探せば自分にぴったりの仕事がみつかるでしょうか。「正社員になりたい」「お小遣い稼ぎに」など自分がめざす働き方をイメージしながらサイトをチェックしてみましょう。
アルバイト情報サイト
在宅ワークがさほど特別な働き方でなくなってきた現在、一般的なアルバイト情報サイトでも在宅ワークの求人が数多く掲載されています。バイトル・an・Indeed・マイナビバイト・タウンワークといったサイトから、条件検索やこだわり検索で「在宅ワーク」「在宅・内職」の求人を探してみましょう。
転職サイト
働き方改革の推進や感染症対策として「テレワーク」を積極的に活用する企業も増えています。「在宅ワーク」を主な収入源にしたいなら、正社員・契約社員の求人が多く掲載されている転職サイトをチェックしてみましょう。
転職サイトでは、求人情報を検索できるだけでなく、プロのスタッフが転職相談に応じてくれるサービスを展開しています。「在宅ワークの求人が多すぎて何を選べばいいかわからない」「今までの自分のスキルをどのように在宅ワークに活かせるかわからない」といった悩みに答えてくれますよ。リクルートエージェント・パソナキャリア・ワークポート・マイナビエージェントなどが有名です。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトは仕事を依頼したい企業と個人とを結ぶインターネットサービスです。仕事内容や報酬・必要スキル・納品期日などが明記されているので、短期での仕事が受けやすく、フリーランスの人や副業を探したい人などから人気を集めています。
サービスが広まるにつれスキル不要・未経験OKの仕事も増え、誰でも利用しやすい在宅ワークのポータルサイトとして発展しています。クラウドワークス・ママワークス・ランサーズなどが安心して利用できる大手サイトとしておすすめです。仕事を個人間で受発注するココナラもあります。
在宅ワークにはどんな求人がある?
「在宅ワーク」とひとくちに言っても、さまざまな職種での求人があります。例えば、スキマ時間を活用できる在宅ワークが多いママワークスでは、「営業・マーケティング」「データ入力・タイピング」「クリエイティブ」「編集・制作」「人事・総務・経理・広報」「ライティング・翻訳」「PG・SE・PM」「その他」と8つのカテゴリで求人情報を掲載しています。
ここでは、在宅ワーク未経験者・業界未経験者でも始めやすい3つの仕事についてご紹介します。
データ入力
データ入力は自宅にパソコンとインターネット環境が備わっていれば、すぐに始めることができます。会社側から指示された通りに、数字や文字をフォーマットへ打ち込みます。コピーアンドペーストで作業が完結するケースもあります。
データの種別や難易度によって1件あたり数円~数百円の報酬となるでしょう。スキマ時間が細切れであっても、コツコツ続けることのできる仕事です。
ライティング
「一般的な国語力」があれば挑戦しやすいのが、文章を書くライティングの仕事です。企業がユーザーへの情報提供のため情報サイトやコラムサイトを運営することが増えており、Webライターの需要も高まっています。
記事1本あたり数百円~数千円、1文字あたり0.1円~数十円といった契約になり、経験に基づいたオリジナリティのある記事や専門性の高い記事ほど高報酬での求人があります。
在宅コールセンター
在宅コールセンターは、無償貸与された携帯電話や架電システムをインストールしたパソコンで、センターへ出勤するのと同等の電話対応をする仕事です。オペレーター業・カスタマーサポートという名称で募集されていることもあります。
電話1件あたり数円~数十円、または時間報酬制での契約となるでしょう。成功報酬が設定されているケースもあります。時給制とはいえシフトを1時間単位で自由に決められることも多く、マニュアルが整っている求人であれば未経験でもトライしやすい仕事です。
在宅ワークをする際の注意点とは
新しいことを始めるときにはつい張り切ってしまうものですが、在宅ワークとはいえ責任ある「仕事」であることは変わりません。請け負った仕事をきちんとやり遂げられるように、気をつけておきたいポイントを知っておきましょう。
自分のキャパシティーを超えないようにする
初めて在宅ワークに挑戦する人は、自分がどのくらいの時間を作業に充てられるのかきちんと計測しておきましょう。また、作業に慣れるまでは想定以上に時間がかかってしまうものです。スタート時の仕事量は余裕がありすぎるくらいに設定して、少しずつ増やしていきましょう。
クライアント数をしっかり管理する
クラウドソーシングサイトなどで単発・短期の仕事を請け負っていると、クライアント(発注元)が増えていくことになります。クライアントとのやりとりが増えるごとにミスを起こすリスクも増すため、納期がかぶる仕事は避けるなど進行管理にも気を配りましょう。
報酬が平均相場に見合うものか比較する
在宅ワークの報酬は1件あたり数円だったり、時間報酬だったりと他と比較しにくいと感じるかもしれません。それでもいくつかのサイトを比較すれば平均相場がみえてきます。
「時間のかかる作業なのに報酬が見合わない」「質の高い仕事を納めている自信があるのに報酬が上がらない」といった悩みが出てきたら、クライアントを切り替えたり働き方を見直したりして、正当な報酬が得られるように工夫しましょう。
作業する時間をしっかり決めておく
在宅ワークを続けるには、自己管理能力が大切なポイントとなります。仕事をすればするだけ収入が増えますが、つい長時間労働をして心身のバランスを崩したり、プライベートが圧迫されたりしては本末転倒ですね。仕事に充てる時間をしっかり決めておき、無理のない範囲で在宅ワークを楽しみましょう。
安全な求人か見極めるためには
在宅ワークが注目され、SNSなど個人間でも気軽にやりとりできるようになった弊害として、危うい求人情報に接することがあります。安全な在宅ワークを見極めるために、危険な求人情報のサインを知っておきましょう。
報酬が安すぎるor高すぎる場合は疑う
報酬が安すぎると感じる場合は、自身のスキルと求められているレベルのミスマッチが起きているかもしれません。修正に時間がかかったり締め切りに間に合わないと追い詰められたりする前に、「もっと良いやり方はないか」「必要スキルはどのレベルか」とクライアントに相談してみましょう。
在宅ワークでもデザイナーやプログラマーなど専門的な職種では、相場よりも高い報酬が提示されていることは多々あります。
しかし、「未経験OK」にも関わらず報酬が過剰に高い場合は、法的にグレーな内容であったり、応募要項は普通の内容に見えても実際はアダルト関連の仕事だったといったケースも存在します。
高い報酬にきちんとした理由があるかどうか、しっかりチェックしておきましょう。
仕事を始める前に支払いが必要なものはNG!
求人情報へ応募したはずなのに、「セミナーを案内された」「有料の研修を受けてからでないと仕事が始められない」「機材を購入しないと仕事ができない」など支払いを求められることがあります。どんなに魅力的にみえる仕事でも「おかしいな」と立ち止まって、冷静に判断しましょう。
支払いが発生せずとも始められる在宅ワークは数多くあるのですから、これら危険な求人は避けておきましょう。
企業による求人を優先する
SNSなど個人間でのやりとりでは、賃金未払いなどトラブルが発生した際に仲裁する存在がないため苦労することがあります。信頼できる企業からの求人を優先して取り組みましょう。
クラウドソーシングサイトなどではトラブル回避のため、クライアントが運営側に仮払いしておくシステムを採用しているところもあります。
個人情報やLINEの取り扱いには注意!
気軽に始められる在宅ワークですが、「副業詐欺」が存在するのも事実です。「登録サイトから個人情報が抜き取られた」「在宅ワークのLINEを友達登録したら詐欺サイトへ誘導された」などトラブルが頻発しています。
まとめ
在宅ワークは、時間を有効活用して収入を増やしたり、通勤時間にとらわれることなく仕事を楽しんだりと人生を充実させることのできる働き方です。
「うまい話」には細心の注意を払って、作業時間と報酬とのバランスがとれた在宅ワークを探してくださいね。