いざ副業を始めるとき、多くの人が最初にするのは各種の副業サイトへの登録です。一般的には副業をしたい人材と、仕事を依頼したい企業や個人が、副業サイト上でマッチングする流れになります。副業を順調にスタートさせるためには、まず自分に合ったタイプの副業サイトを選ぶことが大切です。
今回は多くの人が利用している、おすすめの14の副業サイトをまとめて紹介します。それぞれのメリットやデメリットも解説しているので、ぜひ副業探しの参考にしてください。
おすすめの副業サイト14選【クラウドソーシング系・エージェント系・ハーフコミット系・他】
★おすすめ
・レバテックフリーランス(公式:https://freelance.levtech.jp/)
週4〜稼働の案件が豊富(週3以内の案件はハイスキル必要)フルリモート案件もあり
・ITプロパートナーズ(公式:https://itpropartners.com/ )
エンジニア、デザイナー、マーケターなどの職種に対応している。週3以上、正社員NG。
一口に副業サイトといっても、サービスの内容はさまざまです。現在では利用者のニーズに合わせて、大きく以下の5つのタイプに分けられます。
- クラウドソーシング系・・・クラウドワークス
- エージェント系・・・レバテックフリーランス
- ハーフコミット系・・・シューマツワーカー
- 時間・スキル販売系・・・ココナラ
- ECサイト系・・・STORES
ここでは5つのタイプの特徴を解説し、各ジャンルのおすすめ副業サイトも紹介します。
クラウドソーシング系
業務委託の仕事を探せるのが、クラウドソーシング系の副業サイトです。仕事を頼みたい企業や個人と、仕事をしたい副業人材との出会いの場を提供しています。クラウドソーシングサイトにはさまざまなスキルレベルの案件があり、初心者でも比較的仕事を獲得しやすいのが魅力です。
サイトによっては、個々の契約をサポートしてくれたり、報酬未払いなどの問題が起ったりしないよう対策をとっているため、安心して副業に取り組めるでしょう。ここではクラウドソーシング系から、3つの人気サイトを紹介します。
CrowdWorks(クラウドワークス)
出典元:クラウドワークス
プロフェッショナル向けから初心者向けまで、幅広い案件を揃えているのがクラウドワークスです。特にスキルや資格のない初心者でも「タスク形式」と呼ばれる作業系の案件で、すぐに仕事を始められます。クラウドワークスでは、事前に報酬を仮払いする制度があるので、報酬未払いのトラブルの心配もありません。
クラウドワークスで実績を積んでいくと、サイトから「プロクラウドワーカー」としてお墨付きを得られます。プロになると報酬単価も上がり、条件の良い仕事を受注しやすくなるでしょう。
■クラウドワークスで得た報酬の確定申告についてはこちら
クラウドワークスで副業収入を得たら確定申告は必要?やり方も解説
■クラウドワークスについてはこちらもおすすめ
クラウドワークスを使って在宅ワーク!利用方法・システム解説・掲載案件など
Lancers(ランサーズ)
出典元:ランサーズ
ランサーズは、クラウドワークスに並ぶ国内最大級のクラウドソーシングサイトです。Webデザイナーやプログラマー、翻訳などの専門的な仕事の他に、初心者向けの簡単な入力作業もあります。クラウドワークス同様、実績を積むことでサイト内の評価が上がり、仕事が受注しやすくなる仕組みです。
ランサーズの人気の理由は、手厚いサポート体制にあります。報酬の仮払い制をはじめ、AIによる悪質行為の監視、24時間365日いつでも専任スタッフに対応してもらえるなど、働く人目線で安心・安全のサービスとなっています。
Craudia(クラウディア)
出典元:クラウディア
クラウドソーシング系サイトでは、クラウディアも今注目を集めています。クラウドワークスやランサーズに比べると案件数は劣りますが、スキル不要の作業系からプロフェッショナル向けまで幅広い仕事の募集があります。
さらにクラウディアの人気の秘密は、手数料が業界最安値であること。手数料が少なければ、がんばった分がしっかり還元されるのでモチベーションアップにつながります。登録者数に比べて案件が少ないので、他のサイトと併用するのがおすすめです。
エージェント系
エージェント系の副業サイトは、自分の代わりに条件に合った案件を探し、仕事を獲得してきてくれます。フリーランスは仕事をもらうための営業活動が大きな負担となる場合が多いので、エージェント系のサービスを利用すれば仕事に集中できて効率もアップするでしょう。
エージェント系のサイトには高単価案件が多く、大幅な収入アップが期待できます。その一方で求められるレベルが高いので、本業の片手間に手軽に取り組むのは難しいかもしれません。ここではエージェント系サイトのなかから、2つのサイトを紹介します。
レバテックフリーランス
出典元:レバテックフリーランス
エージェント系サイトとして特に認知度があるのが、レバテックフリーランスです。15年以上の実績があり、担当スタッフが仕事探しから受注後のアフターフォローまでしっかりサポートしてくれます。
人気のリモート案件数も1万件を超えており、比較的高単価の案件が多いのも魅力です。仕事が不安定になりがちなフリーランス人材にも支持されています。
Midworks(ミッドワークス)
出典元:ミッドワークス
まるで正社員のように充実した福利厚生が受けられると評判なのが、ミッドワークスです。副業向けのリモート案件が少ないのはネックですが、賠償責任補償や生命保険料半額負担などの特典で、登録者の生活全体をサポートしてくれます。また報酬保障サービスも魅力的です。ミッドワークスはITエンジニア向けの案件がメインとなっていますが、他にもデザイナーやディレクターの求人もあります。
ハーフコミット(副業社員)系
副業社員という位置づけで、よりハイレベルな人材が求められるのがハーフコミット系の副業サイトです。たとえ副業であっても、ハーフコミット系サイトを活用すれば、社員に準ずる責任のある仕事に挑戦できます。本業はしっかりとキープしたまま、他社の仕事のやり方に触れられるため、キャリア形成にもプラスになるでしょう。まだまだハーフコミット系の認知度は高くありませんが、ここでは3つのサイトを紹介します。
KAIKOKU(カイコク)
出典元:カイコク
Webマーケターやデザイナーなどの仕事を専門に扱うのが、カイコクです。クリエイティブ系の人材にとっては、スキルを活かして中長期的な副業が得られるのが魅力です。
さらにさまざまな企業のプロジェクトで実績を積むことで、自身の市場価値も高まります。転職するときにも有利ですし、いずれはフリーランスとして独立も可能でしょう。
Shuuumatu WORKER(シューマツワーカー)
出典元:シューマツワーカー
シューマツワーカーは、成長企業で刺激的な仕事がしたい人にぴったりの副業サイトです。マーケティングやWebデザイン、プログラミングなどの専門的なスキルを活かして、本業の勤務時間外に仕事ができます。
シューマツワーカーの特徴は、案件のほとんどをスタートアップ企業などが占めていること。いきなりスタートアップ企業に転職するのは勇気がいるけれど、副業として面白いプロジェクトに参加してみたい人におすすめです。
Workship(ワークシップ)
出典元:ワークシップ
ハーフコミット系のなかでは、比較的幅広い職種に対応しているのがワークシップです。定番のマーケターやエンジニアの他にも、営業などの人材にもニーズがあります。
スキルに自信があるけれど、他のサイトでは需要が無いとあきらめていた人でも、ワークシップなら企業からオファーをもらえる可能性があるでしょう。
また、稼働が週1日でもOKの案件など、副業にぴったりの仕事も見つかります。利用している企業のほとんどが東京に集中しているデメリットもありますが、リモート案件であれば他府県の人でも問題なく仕事を請けられるでしょう。
時間・スキル販売系
より手軽に副業に取り組みたい人には、時間・スキル販売系のサイトがおすすめです。時間・スキル販売系サイトには、カメラやイラストなど趣味の延長線上で活躍する人が大勢います。自分が得意なことをサイト上でアピールすれば、そのスキルを必要とする人とマッチングし、1件あたりや1時間あたりで取引をするのです。
時間・スキル販売系サイトは、一般的に報酬単価は低い傾向にあります。ガッツリ稼ぎたい人よりも、楽しみながら副業したい人向けといえるでしょう。ここでは人気の時間・スキル販売系サイトを4つ紹介します。
CXO works(シーエックスオーワークス)
出典元:CXO works
CXO worksは、フルリモートワークに特化した求人サイトです。経営に近い副業案件が多く、これまでのキャリアやスキルを活かし、さらなる収入増を目指したい人におすすめです。
職種はマーケティングやクリエイティブ、人事・総務などさまざまなものがあり、短時間勤務はもとより、平日の夜や休日などのスキマ時間に稼働できます。やりがいのある仕事に自分のペースで関わることができるでしょう。
社内体制が整えられた企業の案件が多数そろっているので、未経験でも安心して副業に挑戦できます。
mama works(ママワークス)
出典元:ママワークス
結婚や出産などでブランクがある人、スキルや経験を活かして働きたい人向けのママワークスでは、「在宅で、家事や育児の空いた時間を活用したい」など、希望に沿った仕事探しが可能です。企業にとっても、勤務時間の長短に関わらず即戦力として期待する声が多く、実際にチームリーダーや役職者として活躍しているワーカーも多数存在します。
ママワークスはオンライン講座を無料で受講できるなど、登録会員に向けたサービスも充実しています。プロフィールを見た企業からスカウトメールが届くこともあるので、より条件にマッチした案件との出会いが期待できます。
coconala(ココナラ)
出典元:ココナラ
スキル販売サイトとして特に知名度が高いのがココナラです。写真撮影・デザイン・動画編集・ビジネスコンサルティングなど、あらゆる種類のスキルが出品されています。最低価格500円から出品できるので、特に秀でたスキルの持ち主でなくても、価格設定次第では顧客をつかむことができます。
個人間取引が多いスキル販売サイトですが、ココナラは事前決済制となっていて「仕事をしても報酬が支払われないかも……」という心配もいりません。
TimeTicket(タイムチケット)
出典元:タイムチケット
30分単位で時間を売り買いできるのがタイムチケットです。副業にまとまった時間が割けなくても、30分のスキマ時間であれば対応可能な人もいるでしょう。タイムチケットでは、自分のスキルや知識を提供する時間をチケットとして売りに出します。
サービス内容にはキャリア相談やビジネスコンサルティングもありますが、恋愛相談、フリートーク、美容アドバイスなどが多いのが特徴です。
自分では「こんなスキルが役に立つのかな」と思っていることでも、必要としてくれる人は意外に多いものです。コミュニケーションに自信がある人は、登録してみてはいかがでしょうか。
ECサイト系
自身のネットショップを開設し、販売で稼ぐことができるのが、ECサイト系サービスです。実際の店舗を構えるより手間もコストも大幅に抑えられるのが魅力で、今人気が高まっています。知名度の高いサイトを選べば、自然とユーザーが集まってきます。
高い広告費を払って集客する必要がないので、それだけ利益が確保できるでしょう。ここではユーザー数の多いECサイト系サービスを2つ紹介します。
BASE(ベイス)
出典元:BASE
初心者でも手軽に出店できると人気のサイトがBASEです。集客はもちろん、決済機能もサイトの枠組みも用意されていて、ネットショップを開設するための労力がほとんどかかりません。それでいて月額費用はかからず、必要なのは商品が売れたときの各種手数料のみとなっています。
BASEの魅力は管理画面のわかりやすさと、ショップページのデザイン用に豊富なテンプレートが用意されていることです。また、自身でカスタマイズしてオリジナルデザインを制作することも可能です。手間をかけずに始めたい人も、自分らしさにこだわりたい人にも、どちらにとっても魅力的なサービスでしょう。
STORES(ストアーズ)
出典元:STORES
STORESも、BASE同様に初心者向けのECサイト系サービスです。BASEは無料や有料の豊富なテンプレートから選んだり、HTML形式で自由にカスタマイズできたりするのも特徴です。対するSTORESは徹底した初心者目線で、48種類の無料テンプレートを提供しています。また、HTML・CSSの知識がなくても直感的にカスタマイズできるシステムです。コーディングのスキルが無い人でも、自分のお店の雰囲気に合ったデザインがかなうでしょう。
他にも最新の決済方法に対応していたり、少額でも追加の振込手数料がかからないといったサービスで、若い世代の利用者の心を掴んでいます。
副業サイトを選ぶ際に確認するべき3つのこと
世の中には多くの副業サイトが存在するため、自分にぴったり合った1つを見つけるのは容易なことではありません。ここでは副業サイトを選ぶときに、これだけは確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
- 安全性の高いサイトか
- 手数料がいくらかかるか
- 自分のライフスタイルに合っているか
それぞれ詳しく説明します。
安全性の高いサイトか
サイトの安全性は必ず確認しておきましょう。現在は副業で収入アップを目指す人の心の隙につけ込んだ、悪質な詐欺も横行しています。
実態の無い副業サイトに人を集め、登録料や紹介あっせん料と称してお金を払わせる手口も。また、仕事に必要だからと高額な教材を購入させる場合もあります。こうした詐欺では、お金を払ったあとに連絡がつかなくなることがほとんどです。
魅力的な副業サイトを見つけたら、まずは登録の前にSNSやインターネット上の口コミをチェックしてみましょう。詐欺サイトでは、架空の会社や代表者名を使用している場合が多いので、会社の実態があるか調べてみるのも有効です。
SNSなどを通じた投資や副業といった「もうけ話」にご注意ください!|消費者庁
手数料がいくらかかるか
副業サイトによっては手数料がかかる場合もあります。仕事を始める前に、サイトに払う手数料がいくらになるか確認しておきましょう。
初心者のうちは、できるだけ自己負担の少ないサイトを選ぶのがおすすめです。仕事の実績がないうちは報酬も低く、手数料を払うと手元にほとんど残らない場合もあります。せっかく副業を始めても、得られるお金が少ないとモチベーションも下がってしまいます。
手数料や登録料を払わせることだけが目的の悪質なサイトを避けるためにも、サイトにかかるお金は事前にチェックしておきましょう。
自分のライフスタイルに合っているか
副業サイトは、自分のライフスタイルと合っているかも重要です。実際にその副業サイトで仕事をするところを想像し、自分の望んでいる働き方と合っているか考えてみましょう。
毎月どのくらい稼げそうか、1日にどのくらい時間を確保できるかなど、具体的にイメージします。特に本業と両立して続けていけるかは大切なチェックポイントです。時間的にも体力的にも無理のない働き方ができる副業サイトを選びましょう。
理想の副業スタイルは人によって違います。副業サイトを選ぶ基準は、世間一般の評価の高さだけでなく、自分のライフスタイルとマッチしているかも重視してください。
まとめ
現在は本業以外の収入を求める人の増加もあり、多くの副業サイトが展開されています。独立も視野に入れてスキルアップしたい人から、趣味の範囲で副業を楽しみたい人まで。副業する人は、さまざま種類のサイトから好きなサービスが選べます。
自分に合ったサイトを見つけることは、副業に継続的に取り組んでいくための第一歩です。他の人の成功体験を参考にするのもよいですが、何よりも自分の望む働き方が叶えられるかという観点で副業サイトを選ぶようにしましょう。
■在宅ワークを始めるとき・副業を始めるときにはこちらも参考に
個人で事業を始めたとき/法人を設立したとき|国税庁
副業するならクラウドソーシングを活用しよう!おすすめサイト8選