現役CXOワーカーの体験談・お役立ち情報

スキルシェアは、自分の持っているスキルを他の人にシェアすることでお金を得る仕組みです。自分の持っている資産を共有・提供するシェアリングエコノミーというビジネスモデルの一つで、副業に興味がある人を中心に人気が高まっています。

政府の副業推進の取り組みや、リモートワークの普及も人気を後押ししている要因といえるでしょう。スキルシェアと聞いても、ピンとこない人も多いかもしれません。例えば、以下の例はスキルシェアに該当します。

• プログラミング得意な人がWeb制作を請け負う
• イラスト得意な人がプロフィール用のイラストを描く
• 占いを趣味にしている人が占いする
• 聞き上手な人が愚痴を聞く
• ファッション好きな人が、シーンに合わせたコーディネートをする

他の人よりも少しだけ得意なことなら、スキルとして提供可能です。副業で稼ぐためには、専門のスキルや資格がないとできないイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、特別な資格がなくても挑戦できるのがスキルシェアです。

働く時間も自由。自分が副業可能なときにスキルを出品し、売れたら提供する形なら本業が忙しくても取り組みやすいでしょう。週1ペースで無理なく副業したい人にぴったりです。

「こんなスキルでも需要があるのかな？」と思われるようなジャンルでも、多くの依頼がくることも。自分では思いもよらなかった知識が、副収入を得るために役立つかもしれません。

また、多くのスキルシェアサービスでは匿名やニックネームでのやり取りが可能です。運営母体へは本人確認などの手続きが必要ですが、顧客となる一般の方とは匿名のままでいられるので、副業をしていることを知られたくない人にもおすすめのビジネススタイルといえます。

スキルシェアが注目を集めるに伴い、スキルを提供する人と買いたい人をマッチングさせるサービスも増えています。ここではおすすめのスキルシェアサービスを5つ紹介します。

• ココナラ
• スキルクラウド
• ストアカ
• タイムチケット
• ラーンビズ

それぞれの特徴を解説します。まずは興味のあるサービスに登録してみてはいかがでしょうか。

ココナラ

スキルシェア初心者の人でも、始めやすいのが「ココナラ」です。コンテンツ作成やサイト制作、サイトデザインなどのビジネス系はもちろんですが、占いや子育て相談など幅広いジャンルを取り扱っています。

そのため「副業に挑戦したいけど、難易度の低い仕事から始めたい」「本業にできるような高度なスキルを持っていない」人におすすめです。

スキルクラウド

ココナラ同様、幅広いスキルが出品されているのが「スキルクラウド」です。多くの会員により良い環境を提供するため、カテゴリにないサービスのリクエストや提供ができる「オーダースペース」機能も搭載されています。

スキルクラウドの特徴は、オンライン・オフライン問わず提供できること。シェアサービスの多くは、オンラインでの提供が基本ですが、スキルクラウドはオフラインのサービスも提供できます。写真撮影やペットのケアなど、オフラインでできるスキルを販売したい人におすすめのサービスです。

ストアカ

「ストアカ」は自分のスキルを教えたい人と、学びたい人をつなぐプラットフォームです。人に教えられるスキルを持っている人は、スキルそのものを活用して稼ぐのではなく、教える形で稼ぐのも一つの方法です。

講座を定期開催して継続的にサービスを提供できれば、安定した副収入を得られるでしょう。オンライン講座の他、オフラインでの講座提供も可能です。

タイムチケット

「まとまった時間が取れない」「短時間で効率よく稼ぎたい」という人には、スキマ時間を有効活用できる「タイムチケット」がおすすめです。

名前の通り、時間をチケット制にして販売できます。30分単位で販売できるため、忙しい人でも挑戦しやすいでしょう。チケットの値段は自由に決められますが、多くのカテゴリで最低販売価格が30分2,500円〜となっています。他のスキルシェアサービスに比べると単価が高い傾向にあるため、短時間で稼ぎたい人におすすめです。

ラーンビズ

「ラーンビズ」は、主にネットビジネスや投資を学びたい人と教えたい人をつなぐプラットフォームです。アフィリエイトや動画編集、物販など経験がある人向けのため、ネットビジネスや投資経験のない人がスキルを販売するのは敷居が高いといえます。

すでにネットビジネスや投資で成果を出している人におすすめのサービスです。他のシェアサービスに比べると、手数料が安いのもメリットといえるでしょう。

スキルシェアサービスを活用する主なメリットは、次の3つです。

• 自分で価格を決められる
• 時間を有効活用できる
• 自分の強みがお金になる

それぞれ詳しく解説します。予想外のスキルが人気を集めることもあります。「自分の持っているスキルなんて」と思わず、挑戦してみるのがおすすめです。

自分で価格を決められる

例えばアルバイトの場合、あらかじめ1時間あたりの報酬が決められていますよね。スキルシェアサービスでは、提供するスキルの価格を自分で自由に設定できます。

遠慮して安い金額にすると、労働に見合わなくなってしまうので注意しましょう。とはいえ、相場に比べて高すぎる金額を設定すると、購入してもらえません。

労働時間と内容に見合った価格を設定しましょう。相場よりも高い金額を設定したいなら、他のスキル提供者にはない、あなたならではの付加価値をつけるとよいですよ。

例えば同じ恋愛相談のスキルを販売していても、カウンセリングの知識を持っている人と持っていない人では、信頼度が異なりますよね。「心理カウンセラー資格を持った私が恋愛相談に乗ります」とアピールできれば、あなたのスキル価値は高くなるでしょう。

時間を有効活用できる

ちょっとしたスキマ時間を活用したい場合に、スキルシェアサービスは有効です。シフト制のアルバイトの場合、スケジュール管理が複雑になりがち。急な残業で対応できなくなるリスクもあります。

しかし、スキルシェアなら納品日を決めておけば、働く時間は自由です。本業が終わった平日夜や土日休みを利用して作業すれば、無理なく副業に取り組めるでしょう。

自分の強みがお金になる

自分の強みや好きを活かして稼げるのも大きな魅力といえるでしょう。特別な資格やスキルがなくてもできるため、副業が初めての人でも挑戦しやすいです。話を聞くのが得意な人なら愚痴聞きで稼ぐチャンスがありますし、掃除が好きなら掃除代行で稼ぐことも可能です。

嫌いなことにイヤイヤ取り組むよりも、モチベーションを保ちやすいでしょう。また自分の得意なことが誰かの役に立って感謝の言葉をもらえたときは、大きなやりがいや達成感も得られますよ。そうなれば、副業で稼ぐことが楽しく感じられるのではないでしょうか。

メリットが多くあるスキルシェアサービスですが、デメリットもいくつかあります。

• 手数料がかかる
• 最初はスキルを売りにくい

それぞれ詳しく解説します。

手数料がかかる

スキルシェアサービスは基本的に無料で使えますが、販売手数料がかかります。出品者のランクや売上金額にもよりますが、一般的には10〜25％が相場のようです。例えばココナラの場合、売上額に22％の手数料をかけた金額が差し引かれて販売者に振込されます。

もし販売手数料が20％のサービスを活用した場合、10,000円のスキルを販売しても実際に手元に残るのは8,000円です。少し損した気分になってしまう人もいるでしょう。

しかし、自力でスキルを売るのは簡単ではありません。また多くのサービスでは決済サービスや仮払い制度などのフォローが充実しています。効率的に稼ぐための費用と考えてはいかがでしょうか。

最初はスキルを売りにくい

初心者でも気軽に挑戦しやすいサイトはたくさんありますが、初めは思うように売れないかもしれません。なぜなら依頼は、実績や評価がたくさんある人に集まりやすいからです。出品したものの、売れずに挫折してしまう人もいるでしょう。

しかし、サービスの見せ方やプロフィールの工夫で売れる可能性は上がります。少しずつ実績を積み上げれば、安定して利益を上げていくことも可能です。ぜひ、あきらめずに挑戦してみてください。

スキルシェアサービスで稼ぐためには、どのようにすればよいのか悩む人もいるでしょう。ここではコツを3つ解説します。

• 実績を作る
• 丁寧なやりとりを心がける
• 自分にしかない強みをアピールする

順番に解説します。早く稼げるようになるためにも押さえておきましょう。

実績を作る

前章で、実績や評価がたくさんある人に依頼が集まりやすいと記載しました。購入する人は、販売者の提供内容の他にも実績や評価を見て決めます。そのため、まずは実績を作ることに注力しましょう。

最低販売価格で出品すると、購入率が上がります。最初は慣れていないこともあり、価格に見合わないと感じることもあるかもしれません。しかし、実績作りのためと思って出品することも大切です。この場合、実績や評価が分散しないためにも、自分が使いやすいスキルシェアサービスに絞って利用するとよいでしょう。

丁寧なやりとりを心がける

丁寧なやりとりを心がけましょう。どんなにすごい実績があっても、やりとりがずさんな人からは購入したくないのが依頼者の本音です。逆に実績が少し足りなくても、丁寧なやりとりと仕事をしてくれる人には、また依頼したいと思うでしょう。

丁寧なやりとりは高評価にもつながります。顔が見えない分、こまめなコミュニケーションが稼ぐために重要なポイントです。

自分にしかない強みをアピールする

スキルを出品する際には、自分の強みを余すところなくアピールしましょう。売れるジャンルはライバルも多く、ありきたりな内容では埋もれてしまいます。購入してもらうためには、同じジャンルでも自分にしか提供できない強みをアピールすることが大切です。

例えば「あなたが抱えている恋愛の悩みを聞き、アドバイスします」だけだと、購入者はイメージが湧きにくいですよね。恋愛に関する悩みを聞き、アドバイスしてくれる出品者は他にたくさんいます。

どのような悩みに強いのか、具体的にどのような経験を持っているのかをアピールすることで、本当に求めている人に見つけてもらいやすくなるでしょう。

例えば「マッチングアプリで100人以上に会った私が、マッチングしない悩みに丁寧にアドバイスします」など具体的に記載すれば、購入する側のイメージもつきやすくなりますよ。

副業している人に多い悩みが、本業にバレたくないという内容です。本来であれば、トラブルを防ぐためにも副業する事実を本業側に伝えておくのがおすすめです。しかし、なんらかの事情で言えない人もいるかもしれません。ここでは副業していることがバレたくない人向けの対策を2つ解説します。ただし、100％ではないことに留意してください。

住民税の納税方法を普通徴収にする

会社員が副業した場合、給与以外に年間20万円以上の所得を得たら確定申告が必要です。確定申告するとバレると思っている人もいるかもしれませんが、条件を満たしているにもかかわらず申告しないのは、脱税に該当します。

確定申告する際に住民税の徴収方法を選択する欄がありますが、この部分の選択を間違えなければバレる可能性を押さえられるので覚えておきましょう。特別徴収と普通徴収の2択ですが、バレたくなければ普通徴収にしてください。

特別徴収を選択すると、本業と副業の収入を合算して算出された住民税が本業に通知されてしまいます。普通徴収であれば自宅に納付書が届くため、企業に通知されることはありません。

ただし、アルバイトなどの給与所得の場合は基本的に特別徴収です。対応してくれる役所もありますが、受け付けてもらえない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

身近な税＞住民税について教えてください。｜財務省

副業していることを口外しない

副業していることは、誰にも言わないほうがよいでしょう。仲の良い人だけと思って話しても、その人がうっかり口を滑らせて他の人に話してしまうかもしれません。知らないうちに上司の耳に入ってしまっていることも。

また個人名や自分の写真を載せているSNSでも、副業の話には触れないのがおすすめです。本業の関係者が、あなたのSNSを見ているかもしれません。副業の事実を知った社内の人が、副業を快く思わずに密告するケースもあるので注意が必要です。

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特別なスキルや資格がなくても始められ、初心者でも取り組みやすいスキルシェアは、近年注目を集めている副業です。Webサイト制作やデザインなどビジネス関連以外にも、掃除代行や悩み相談などもスキルとして販売できます。

自分のペースで取り組めるため、本業のスキマ時間を活用して稼ぎたい人には最適です。スキルシェアサービスは特徴がそれぞれ異なるため、自分に合うものに絞って活用するとよいでしょう。実績がないうちは思うように売れないかもしれませんが、実績と評価を積めば安定して稼げるチャンスがあります。なかには本業を超えて稼いでいる人もいるので、ぜひ挑戦してみてください。